2022年の家電市場の動向などを知ることで2022年はどのような家電がよく売れていたのかが分かります。ここでは、2022年の家電市場について紹介していくので参考にしましょう。
目次
2022年の家電市場の動向
2022年の家電市場の動向は去年と比べて4%程減少していると言われています。そのため、2022年の家電業界は運営はあまりうまくいっていないと思う人も多いのではないでしょうか。確かに去年と比べると家電市場の動向は減少していますが、2015年からの家電市場の動向と比べると2番目に高い数値となっています。したがって2022年があまりよい年ではないというわけではなく、むしろ多くの家電が売れた1年であったと言えるでしょう。
また、2021年はコロナの影響でテレワークが普及しだしたことや緊急事態宣言などで自宅にいる時間帯が増えたことにより巣ごもり需要が高まった1年となりました。2021年はコロナの影響もあり、人が外出することを控えたため、店頭販売の売り上げが苦戦していました。その代わりにネットでの販売が高まっている傾向があります。
この流れは2022年にも続いていますが、コロナ関係による制限が緩和されがちであったため、店頭販売は2021年と比べるとやや高まったのではないでしょうか。ちなみに家電市場の動向は2015年からほぼ横這い状態が続いています。
2022年の家電市場でときに売り上げが上がっている家電
2022年ではさまざまな家電が販売されており、家電の種類によっては売り上げにも影響があり、毎年上下しています。次に、2022年によく売れている家電を紹介していきます。
エアコン
2022年はエアコンの売り上げが好調であると言われています。その理由は上記でも紹介したようにコロナの影響で巣ごもり需要が高まっているからです。自宅にいる時間帯が増えたことにより夏場のエアコンの使用率が高まっています。また、電気代が高騰していることもあり、古いエアコンから新しく省エネ仕様になっているエアコンの需要が高まっていることもエアコン全体の売り上げが良い理由の一つです。
エアコンが最も売れている時期は、梅雨の時期や夏場です。冬の季節にもエアコンの暖房機能を使うこともあるため、冬の季節もエアコンの売り上げが好調である期間です。しかし、冬の季節はストーブなどエアコンの代わりになる家電もあるため、夏場よりも売り上げは減少していると考えられます。下記に紹介する冷蔵庫や洗濯機と比べても前年よりも上昇しているため、2022年全体の家電市場を高めている要因でもあります。
前年よりもエアコンの売り上げが好調であった理由は気温が高い期間が長かったことも関係しています。
冷蔵庫
冷蔵庫も2021年よりも多く売れている家電です。巣ごもり需要になったことも少しですが関係していると思われ、自宅で食事をする機会が増えたことで多くの食材を冷蔵庫に入れていく必要が高まったことで冷蔵庫を新調したり、大きいサイズの冷蔵庫を購入した人が増えています。
また、コロナ過で不必要な外出を控えることが推奨されたことや飲食店の営業時間のしばりなどの影響もあり、外食する機会が少なくなり、自宅で食事をする頻度が増えたことも間接的ではありますが、冷蔵庫の売れが好調であった理由の一つではないでしょうか。
洗濯機
洗濯機も2022年売れ行きが好調であった家電の一つです。洗濯機が2022年に多く売れた理由は上記までに紹介したコロナ過が関係しています。コロナ過で自宅で過ごさなければならないことが増えたことで自宅で洗濯する頻度が増えたことが影響しています。また、2022年の夏は猛暑であったことも関係しています。
猛暑であれば汗を掻く頻度が増えてしまい、着替える回数も増え、洗濯物も増えたと考えられます。そこで最新型の洗濯機に買い替えることを検討した消費者も多いのではないでしょうか。
2022年の家電市場の動向を知ることのメリット
2022年の家電市場の動向を知ることでどのようなメリットがあるのか気になる人もいるのではないでしょうか。消費者である人にとってはあまり家電市場の動向を知ってもメリットを得ることはできません。そのため、多くの人は家電市場について知りたいと思わないことも多いのではないでしょうか。しかし、家電の製造や営業に関わっている人であれば、知っておいて損をすることはありません。
2022年の家電市場の動向が分かれば、2022年に何が売れてなにが売れなかったのかを知ることができます。家電の売れ行きは景気や状況によって変化する物であり、うまく予想することができれば、売り上げを高めることも期待できます。そこでいうと2021年から2022年はコロナ過という今までに経験していない環境での営業であったため何が売れて何が売れないのかが予想できなかった期間と言えるのではないでしょうか。
ただし、2022年以降はコロナ過ではありながら元通りに近い生活を送るようになっているため、ある程度家電市場も予想しやすくなっていると思われます。
2022年以降の家電市場の動向
上記までに2022年の家電市場について紹介しましたが、これからの家電市場がどうなるのか気になる人もいるのではないでしょうか。2022年は去年と比べて減少傾向と紹介しましたが、それでも家電業界は不景気とは言い切れない状況ではないでしょうか。2022年は原材料が高騰したことで消費者が家電を購入することを控える傾向があったため、去年と比べても減少しています。しかし、2022年に始まった原材料の高騰も2023年には少しは落ち着くことが予想されています。
そのため、家電業界からすると収益を高めるチャンスの年と言えるのではないでしょうか。ただし、近年の家電市場は横ばい状態であるため、著しく成長することは難しいのではないでしょうか。特に、家電量販店での売り上げは一進一退です。また、最近ではネットで家電を購入することができるようになったことや人口が減り続けていることも家電市場にも関係してくるので、不透明な部分も多くあります。
以前までは新店舗を進出させることができれば売り上げを高めることが期待できていましたが、ネット販売の登場でそのような営業方法では必ずしも売り上げが良くなるとは言い切れないことが現状です。そのため、大手の家電量販店も家電だけではなく、違うジャンルに手を伸ばしたり、力を入れている傾向もあります。例えば、ビックカメラは家電の販売だけではなく、玩具や自転車、お酒類まで販売しています。
まとめ
2022年の家電市場は去年と比べるとやや低迷していますが、長い期間で見るとほぼ横ばいの状態です。去年はコロナの影響でもある巣ごもり需要が売り上げを高めた要因と考えられます。また、コロナ関係の給付金で家電を購入した人も多いことも2021年の売り上げを高めた理由です。しばらくコロナの影響や原材料高騰の影響も出るので、急成長することは難しいのではないでしょうか。
時代は変化するものであり、求められる家電や販売の仕方も変わるため、家電業界で生き抜くためには努力だけではなく、新しい試みが必要になります。