テレビの設置方法はさまざまありますが、ここではおしゃれに見える壁掛けをするときの注意点や壁寄せスタンドの特徴などを紹介していきます。少し変わった方法でテレビを設置したい人は参考にしましょう。
目次
壁掛けで設置するときの注意点
壁掛けでテレビを設置するときには注意しなければならないことがあります。テレビ台に設置する場合よりも壁掛けにしたほうがおしゃれに見えやすかったり、部屋を広くすることができるなどのメリットがあります。しかし、設置する際には工夫やコツがいるために次に紹介する注意点を把握しておくようにしましょう。また、個人で壁掛けをすることも可能ですが、トラブルを未然に防ぎたいのであれば、費用がかかっても業者に依頼することが無難です。
高さ
壁掛けでテレビを設置する際に最も注意しなければならないことが設置する高さです。テレビ台に設置する場合には、テレビ台の上に設置するため、高さもある程度決められています。そのため、見やすい高さにテレビを設置できることが多いですが、壁掛けの場合は好きな場所に設置することができるため、高さも自由に選ぶことができます。
したがって設置場所が高くても低くても見えにくく、首が疲れてしまう原因にもなります。壁掛けでテレビを設置する場合はどのような格好で見るのかによって適した高さも変わります。例えば、リビングであれば椅子やソファーに座ってテレビを見る場合が多いですが、自室であれば、ベッドや座椅子に座るなど目の高さも変わってきます。また、テレビのサイズから適した高さも把握することができます。
例えば80インチのテレビであれば、床からテレビの中心までの距離が120㎝になるように設置し、50インチであれば105㎝というように目安があります。そのほかにもどの高さが見やすいのかを直感的に決める方法もあります。
取り付けることができない壁もある
壁掛けで設置する場合は、まずは取り付けることができる壁がそうでない壁かを知る必要があります。壁掛けで設置することは自由幅があると思いやすいですが、取り付けることができない壁も存在します。比較的壁の内部にしっかりとした柱がなければテレビの重さに耐えることができず、落下してしまうことになります。
しかし、素人ではどの壁であれば壁掛けできるのか判断できない場合が多いです。そのため、新築を建てる際に壁掛けでテレビを設置することが決まっているのであれば、事前に設置できるのかを確認しましょう。もし、これから壁掛けにしようと考えているのであれば、業者に設置を依頼することをおすすめします。業者であれば、どの壁であれば設置できるのかを判断することが可能です。場合によっては自宅の設計図が必要になる場合もあります。
費用がかかる
壁掛けにしようとすると費用がかかってしまう傾向があります。自分で設置する場合はテレビ台を購入するよりも費用を抑えることが期待できますが、業者に依頼するのであれば、高くなってしまうことも多いです。
賃貸ではできないことも多い
壁掛けは壁にビスなどの金具を取り付けなければならない場合も多く、賃貸では取り入れることができない設置方法でもあります。賃貸は自分の所有物ではないため、壁などに傷をつけることは禁止されていることが多いです。もちろん、オーナーが許可しているのであれば、壁掛けでテレビを設置することもできますが、許可を得てないにも関わらず、壁掛けの設置方法をしてしまうと後でトラブルになってしまうこともあります。
穴が空いた壁の修繕費を請求されることも多いので、事前に確認しておき、許可が降りないのであれば、壁掛けをすることは諦めましょう。
壁寄せスタンドの特徴
テレビの設置方法に壁寄せスタンドを活用するという選択肢もあります。テレビ台と壁掛け両方のメリットがある設置方法です。次に、壁寄せスタンドの特徴を紹介します。メリットだけではなく、デメリットもあるため、よく考えて取り入れるようにしましょう。
壁掛けのように見える
壁寄せスタンドは壁掛けをしているように見える特徴があります。その理由はテレビ台を使用するよりも壁に近づけて設置することができるからです。壁寄せスタンドはL字の形状に作られていることが多いことも壁掛けをしているように見える理由の一つです。ただし、壁掛けのように壁と密着させることはできず10㎝程度壁から離れて設置することになります。それでもテレビ台を使用したときと比べて壁に近い場所に設置することが可能です。
また、壁寄せスタンドはシンプルなデザインに仕上げられているので、壁掛け同様に部屋を広く見せることができたり、スタイリッシュに見せることも可能です。
壁に穴などを開ける必要がない
壁掛けはさまざまなメリットがありますが、上記でも紹介したように壁に金具などを固定しなければならない場合も多く、賃貸ではできないことが多いです。しかし、壁寄せスタンドはテレビを壁に固定するのではなく、あくまでもスタンドに固定するため、壁に手を入れなくても設置することができ、賃貸の物件でも問題なく取り入れることができます。そのため、壁掛けにしたいにも関わらず、賃貸物件であるため、できない場合に壁寄せスタンドは便利です。
また、壁寄せスタンドは床に置くだけで良いため、設置に手間もかかりません。
配線が目立ちにくい
壁寄せスタンドは配線が目立ちにくいメリットがあります。壁掛けで配線を見えにくくするためにはカバーを設置したり、壁の中に配線を入れるなどの手間がいりますが、壁寄せスタンドはスタンドの裏などに配線を設置することで正面から見たときに配線が目に入りません。しかし、横からは配線が見えてしまう注意点もあります。
地震などの揺れで転倒の不安がある
壁寄せスタンドはメリットだけではなく、注意点やデメリットもあり、その一つに揺れに弱いのではないかという不安です。壁掛けのように壁に固定しているわけでもなく、テレビ台のように安定した作りには見えません。壁寄せスタンドは細い仕上がりになっており、高さもあるため、重心は上によってしまっているため、揺れや衝撃が加われば倒れてしまいそうな見た目です。
しかし、壁寄せスタンド自体それなりの重量になっているため、小さな揺れであれば転倒してしまうことはありません。また、スタンドの重心が後ろになるように設計されていることも転倒するリスクが低い理由です。重心が後方にあれば後ろに倒れてしまうことはありますが、後ろが壁であるため、実質的に倒れることがありません。さらにメーカーによっては耐震テストを行っており、震度7でも耐えることができる保証がされています。
収納スペースがない
壁寄せスタンドはシンプルなデザインに仕上げられているメリットはありますが、収納スペースがないデメリットもあります。壁掛けと同様の特徴があり、テレビ台のような収納スペースがないため、以前さまざまな物を収納していた場合は違う場所に収納しなければなりません。また、インテリアなどを置く場所もありません。
まとめ
ここでは、壁寄せスタンドの特徴や壁掛けをするときの注意点を紹介しましたが、参考にすることができたでしょうか。どちらの設置方法もスタイリッシュに見せることができたり、部屋を広く見せることもできますが、同時に注意しなければならないことも多くあるため、どちらの方法でテレビを設置しようと考えているのであれば、把握しておきましょう。