梅雨の時期など洗濯物が乾いたと思って触ってみると、「なんだか湿っている感じがする、臭いも…」、そんな悩みありませんか?
そんな時に、部屋干し用の除湿機を使用することで、カラッと乾燥してくれ、臭いも気にならず、気持ち悪さもなくならせてくれます。
しかし、どんな方式があるのか、1年中通して使用したいなど、どんな製品が良いのかわからなくなってきますよね。
そこで今回は、除湿機の選び方から部屋干しのテクニック、電気代を節約する方法などをご紹介したいと思います。
目次
プロに学ぶ 除湿機を使った部屋干しのテクニック
除湿機を使用することで、洗濯物がすぐに乾きやすくなります。
しかし、使用方法や洗濯物の干し方など、少し工夫すれば、さらに効率よく乾かすことも可能です。
まずは、除湿機を使った部屋干しのテクニックをご紹介します。
衣類は「アーチ干し」が基本
「衣類はアーチ干し」が基本です。なぜなら、濡れた洗濯物は上から下に向けて乾くからです。
両サイドに長いもの。真ん中に向けて低いものを掛けるようにします。そうすることで、空気の通り道ができ、素早く乾燥させることができます。
そして、除湿機は乾きにくい下の方に風がいくように送風しましょう。
除湿機と扇風機、衣類が早く乾くのは?
結論から言うと、除湿機の方が早く乾きます。
洗濯物は、生地に含まれている水分が、蒸発することで乾きます。そして、蒸発することで洗濯物の周りの空間の湿度が高くなってきます。
そのため、洗濯物の周りの湿度を下げない限り、洗濯物は乾きません。
そこで、除湿機を使用すると、洗濯物の周りの湿度が下げられ、乾かすことができます。
扇風機だけだと、どうしても湿度が下がりにくく、乾かそうとしても時間がかかってしまうのです。
部屋干しの梅雨に欠かせない除湿機 電気代が高くなるNGな使い方と、逆に安くなる方法
除湿機は使用方法や干し方を工夫するだけで、乾きが早くなりますが、逆に使用方法を間違えると、電気代が高くなってしまう可能性もあります。
ここでは、方式タイプや、価格などをご紹介します。
除湿機には機能が異なる3つのタイプがある
【デシカント方式】
乾燥剤を用いて湿度を下げるタイプです。冬季の除湿に向いています。
【コンプレッサー方式】
空気中の湿った空気を冷やし、水滴をタンクに集める方式。エアコンの除湿機能と同じやり方です。ヒーターを使用しないため、省エネで、夏季の除湿に向いています。
【ハイブリッド方式】
デシカント、コンプレッサーを季節に合わせて使用する、ハイブリッド方式です。
どのタイプを選ぶかで、お値段、使用電気代が変わってきます。
タイプ別除湿機の価格と電気代を比較
【デシカント方式】F-YZVXJ60
本体価格:2万8,763円
電気代/時間 ※標準モード使用 約7.7円
電気代/月 ※8時間×30日使用 約1,848円
【コンプレッサー方式】CV-P71
本体価格 3万4,000円
電気代/時間 ※標準モード使用 約4.7円〜約5.1円
電気代/月 ※8時間×30日使用 約1,128円〜約1,224円
【ハイブリッド方式】F-YHVX90
本体価格 4万4,668円
電気代/時間 ※標準モード使用 約5円
電気代/月 ※8時間×30日使用 約1,200円
引用元:
https://panasonic.jp/joshitsu/products.html
その使い方はNG!電気代が高くなる除湿機の使い方
- 速乾モードの使用
速乾モードを使用すると、電気代が高くなります。
例えば、ハイブリッド方式(F-YHVX90)の速乾モードを使用すると、標準モードの約3倍電気代がかかります。
標準モード1時間の電気代が約5円なので、1時間15円。8時間×30日(1ヶ月)使用すると、約3,600円になります。
種類にもよりますが、平均的にこのくらいかかると思った方が良いでしょう。
- 除湿機の乾燥能力を超える量の洗濯物を干す
除湿機は人数に合わせた乾燥能力があり、その除湿能力を超えてしまうほどの洗濯物の量を干してしまうと電気代が高くなります。
当たり前ですが、2.5人用の除湿機で、6人家族の洗濯物を乾燥するとなると、その分除湿機は頑張らなければならなくなり、電気代が高くなってしまうのです。
除湿機の電気代を安くできる方法
- 天気が良い日は外干しする
毎日除湿機を使用していては、その分電気代もかかり、室内の湿度も高くなる可能性があります。
天気が良い日は、天日干しを行い使用時間を減らしましょう。
- 扇風機と除湿機の併用で洗濯物の乾燥時間を減らす
扇風機と除湿機では除湿機の方が乾きやすいのは、先述した通りです。
しかし、実は両方を使用すると、さらに乾きが早くなります。
洗濯物を乾かすときに必要なことは、「温度が高いこと・湿度が低いこと・風通しがよいこと」です。
このことから、除湿機を使用し湿度を下げ、扇風機で風通しをよくすることで、乾きが早くなることがわかります。早く乾く分、電気代も安くなります。
- 洗濯物が多いときはコインランドリーに行く
洗濯物が多い場合や、乾きにくい大物の洗濯物がある時は、コインランドリーに行く方が、電気代も下がり、乾燥できる時間も短くできることが期待できます。
乾燥機の利用料金はおよそ8〜10分で100円です。お布団やカーペットなど、大物の洗濯物を自宅で乾かすとなると、「速乾モード」を使用しても、使用時間が大幅にかかってしまいます。
結果的に家で除湿機を使用するよりも、コインランドリーに行って、乾燥機にかけたほうが、早く、安く乾燥ができます。
また、ひと工夫として、乾いたバスタオルを洗濯物と一緒に乾燥機に入れると、乾燥時間が短くできます。
《2022年》除湿機おすすめ! 部屋干し衣類乾燥できる人気機種の選び方
除湿機の選び方の基本が知りたい人はこちらをチェック
除湿機の方式は、前述したとおり3種類の方式があります。
冬季ならデシカント方式、夏季ならコンプレッサー方式、1年中使う時がある方はハイブリッド方式など、いつの時期によく使用するかや、消費電力などをチェックするのも大切です。
除湿能力は1日でどのくらいの量の水を除湿できるか表した能力です。もちろん、数字の大きい方が、除湿能力は上がりますが、価格も高くなるため、室内の大きさや人数をしっかり確認しておくことが重要です。
除湿能力は、除湿量と木造か鉄筋かで目安がわかります。下記の表が目安となっていますので、確認してみましょう。
除湿量 | 木造 | 鉄筋 |
5L~6L | 6~8畳 | 13~15畳 |
8L~10L | 9~13畳 | 18~25畳 |
15L以上 | 18~22畳 | 35~40畳 |
もちろん、メーカーによってはこの数値に前後はありますので、必ずチェックしましょう。
最近の除湿機には、除湿以外の機能もたくさん搭載されています。用途に合わせて選びましょう。
空気清浄 | 除湿を行いながら、ハウスダスト、花粉などを除去してくれます。 |
送風モード | 風を送り、空気の循環を行ってくれます。自動でスイングしてくれる機能も搭載している製品もあります。 |
速乾モード | 早く洗濯物を乾かせてくれます。 |
静音性 | 夜間寝ている時に使用する方は、静音性もチェックしておきましょう。 |
ecoモード | 温度や湿度に合わせて、消費電力を調節してくれます。 |
内部乾燥 | 内部を乾燥させ、カビの発生を防いでくれます。 |
自動ストップ | 電源を切り忘れていても、乾燥が終了していたのを感知し、自動で止まってくれます。 |
【おすすめ多機能モデル】除湿能力高め! スピーディーに乾燥したい派に
【ナカトミ DM-10】
コンプレッサー方式で、除湿能力が21リットル/日、水タンクの容量も6.5リットルと、除湿機でも圧倒的な除湿機能をもった製品です。
木造約20畳、鉄筋約40畳と広範囲に利用可能で、オフィスや施設などにも使用可能です。
イオン発生機能や臭いを取り除いてくれる機能はありませんが、広い部屋でも使用でき、スピーディーに除湿したい方はおすすめと言えます。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00I5CMFGW
【シャープ CV-P180】
コンプレッサー方式で、除湿能力が16リットル/日で、水タンク容量4.5リットルのハイパワーなモデルです。
プラズマクラスター搭載で、乾燥中も臭いを抑制し、乾燥後の臭い戻りも抑制するW臭い対策を可能にし、すぐに取り込めなくても臭い戻りを抑制するため安心して使用できます。
送風が、上下左右とスイングしてくれ広範囲に風が届き、多めの洗濯物でも一気に乾かすことが期待できます。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/denkichiweb/4974019213668
【おすすめコンパクトモデル】設置場所に限りがあるけれど衣類乾燥したい派に
【シャープ CV-P71】
本体の大きさ(幅×奥行き×高さ)が303×203×524mmで、除湿能力が約6.3リットル/日、コンプレッサー方式のコンパクトサイズのモデルです。
プラズマクラスター搭載の除湿機で、生乾き臭やタバコの付着臭、付着カビ菌などを取り除いてくれます。
(※全ての菌や匂いを取り除いてくれるわけではありません。)
コンプレッサー方式の除湿機は、空気中の湿った空気を冷やし除湿するタイプで、夏季に使用しやすいタイプです。
また、省エネで、電気料金も安くなると期待できます。
https://item.rakuten.co.jp/denkichiweb/4974019213682/
【パナソニック F-YHVX90】
1年中使用できるハイブリッド方式です。本体の大きさ(幅×奥行×高さ)が470×250×335mm、除湿能力が約6リットル/日のコンパクトモデルです。
ナノイー搭載で臭いの元となる菌を除菌してくれ、加えて花粉も除去してくれます。
(※全ての菌を除菌してくれるわけではありません。)
蒼風モードが搭載されており、干し方に合わせてスイング幅も変更可能。また、高さが低い仕様となっているため、広範囲な除湿が期待できます。
https://www.amazon.co.jp/dp/B08YYMSRMR
まとめ
除湿機は、梅雨の時期や洗濯物を乾かしたい時など、湿気だらけの衣類や空気をカラッと快適にしてくれるアイテムです。
また、アイテムによっては空気清浄機やスピーディーに乾燥してくれるものまで、さまざまな機能が搭載されているアイテムもあります。
この記事を参考に、ご自身にあった除湿機を探してみてくださいね。