保存料理の冷ましてから冷蔵?

カレーや煮物料理など多めに作って、次の日の夕飯のおかずになったり、お弁当のおかずに使えて便利ですよね。

冷蔵保存をする時に、どのくらいまで冷めてから冷蔵保存できるのか?疑問に思っている人も少なくないはずです

特に夏場など、残った料理をそのまま放置していたら、腐ってしまったなんてこともあります。

出来上がった料理の粗熱を上手にとる方法を説明します。

なぜ粗熱をとるの?

「粗熱をとる」という言葉は、レシピに書かれているけど、実際どういうことなのか?疑問に思っている人も少なくないはずです。

粗熱について詳しく解説します。

粗熱をとるのはなぜ?

粗熱とは、調理した料理が熱くてとても手で触れないくらい、熱がある状態のことを言います。

粗熱をとるとは、料理が熱くて触れない状態から、手で触れるくらいの状態まで熱を取り除いた状態です

完全に冷たくなるまで冷ますのではなく、熱さが程よく残った状態のことです。

粗熱をとると言うのは、手で触れるような状態まで冷ますことを言います。

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粗熱をとる理由①:食材がより扱いやすくなる

野菜を茹でたり、ケーキを寝かしたりと、あらかじめ下準備のために粗熱をとることで、食材によく味が染み込みやすくなります。

また、粗熱をとることで、殻が取れやすくなったり、型崩れしにくくなるといったメリットも。

調理前の下準備に粗熱をとることで、料理の出来上がりがぐんとでもあります。

粗熱をとる理由②:味が染みやすい

煮物やカレーなどは調理した後、冷めることで食材に味がよく染み込みます。

よりおいしくするためにも、粗熱をとることが必要です。

粗熱をとる理由③:余分な蒸気をとる

料理や食材により異なりますが、熱いまま保存容器に入れると、容器内に水滴がつきやすくなり、それが雑菌の繁殖の原因になります。

また、温度が高すぎることで、食材によっては、風味が飛びやすくなったり、味が染み込みにくくなったりすることがあるのです。

どのくらいの時間で粗熱がとれるのか?

目安になるのは、時間ではなく、手で触れる状態まで冷ますことです。

調理中に粗熱をとるのと、冷蔵庫に保存するために粗熱を取るのでは、適した温度が異なります。

調理している際中の粗熱をとるのであれば、体温よりも少し高い38から44度程度。

例えば、茹で卵の場合は、卵を茹でた後、流水などで一気に粗熱をとるため冷まします。

冷蔵庫に入れる場合でしたら、40度前後の温度では高すぎます。

理由は、冷蔵庫に入っている食材が痛む可能性もあるからです。

冷蔵保存に適した温度は、28度です。

温度が30度から37度くらいですと、雑菌の繁殖が活発になりやすいです。

28度くらいになってから、冷蔵庫に入れるようにしましょうね。

冷蔵・冷蔵保存の日数は?

忙しい毎日をやりくりするために、カレーや煮物などの保存料理を冷蔵保存している家庭も多いのではないでしょうか?

冷蔵・冷凍でどのくらいの日数、保存が可能なのか説明します。

冷蔵保存

調理したカレーや煮物など、冷蔵庫での保存目安は2から3日です。

もし、3日以上保存するのであれば冷凍庫に入れましょう。

塩で揉んだきゅうりのお新香や酢を使ったマリネなどは、冷蔵保存が4・5日程度と長くなります。

また、ひじきの煮物なども、冷蔵保存前にしっかりと煮汁を煮つめていれば、少し長めに保存が可能です。

より長く保存する時は冷凍保存がおすすめ

冷凍庫での保存期間の目安は、2から3週間です。

その際、小分けにしていれるのがおすすめです。

食材をまとめて冷凍保存して、食べきれなかった場合、再度冷凍保存をすると食材の質が落ちてしまいます。

1回で食べきれる量に小分けして、冷凍保存をしましょう。

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上手に粗熱をとるコツは?

特に夏場は、気温が35度以上になったりするので、部屋の温度も上昇します。

常温に置いて粗熱をとるのも時間がかかってしまいがちです。

料理別に粗熱が早く取れるポイントを紹介。

菌の繁殖を防ぎ、冷蔵保存が早くできますよ。

冷蔵庫や冷蔵庫の中の断捨離が必要

冷蔵庫は、食材や調理したものを詰め込みすぎると、冷気の循環が悪くなり、食材が冷やされません。

たくさん作り置きをした料理を入れる前に、一度冷蔵庫の中で必要ないものを整理し、十分なスペースを作りましょう。

冷凍庫の場合は、冷蔵庫と違い、割と食材が詰まっている方が、凍っている食材の冷気を確保してくれています。

特に夏場は、冷凍庫に入れるものが増えるので、スペースを確保するためにも整理が必要です。

密閉されている平たい容器に入れる

冷蔵・冷凍保存の場合も同じですが、容器の外側から中央に向かって冷えていきます。

小さい容器と背が高く幅がある容器とでは、小さい容器の方が早く冷えますよ。

流水を使う

ほうれん草を茹でた後、流水に付けることで粗熱を取る事ができますよね。

流水に付ける場合は、一度保存袋に入れ密閉し、その後ボウルに入れ流水に当てます。

その際、注意したいのが水道水の温度。

水道水の温度は、外の気温に影響されるので夏と冬とでは温度が異なります。

一般的に平均水温は16度ですが、夏は28度くらい、冬場は6度程度です。

温度は、高い方から低い方へ移るので、料理の温度よりも水温の温度が低ければ、冷蔵保存する28度まで粗熱をとることが可能です。

保冷剤

保冷剤を使う時は、密閉した容器の上に保冷剤を置いて粗熱をとることができます。

もし、保冷剤が無い場合は、凍ったペットボトルを使って粗熱をとることもできます。

粗熱を早くとる方法:カレー

カレーの場合は、カレーの鍋より一回り大きめのフライパンを用意します。

フライパンは、チョット深めのものを用意してください。

そこに保冷剤を6個くらい敷き、その上にカレー鍋を載せて水を注ぎ、鍋の側面にも保冷剤をいくつか置きます。

常温で自然に粗熱を取るよりも、30分以上早く冷ますことができるのでおすすめの方法です。

さらにお玉を使いカレーをかき混ぜることでより早く冷ますこともできます。

粗熱を早くとる方法:煮物・スープ

出来上がった煮物やスープをお鍋に入れたままの状態で、粗熱をとろうとすると冷めるまでに時間がかかってしまいます。

ジーパー付の密閉ができる保存袋や平たい容器に小分けにするのがおすすめです。

冷めるまでの時間がより早くなりますよ。

粗熱を早くとる方法:ケーキ

焼きあがったケーキの粗熱をとるのにおすすめなのが、ケーキクーラーです。

型からケーキ生地を外して、ケーキクーラーに載せます。

まとめ

出来上がった料理を冷ましてから冷蔵庫に入れることについて紹介しましたがいかがだったでしょうか?

粗熱をとる理由は、調理中の食材に味が染み込みやすかったり、雑菌の繁殖を防いだり、冷蔵庫にある他の食材が傷んだりしないためです。

冷蔵保存するために適した温度は、28℃くらいです。

出来上がった料理の粗熱をとり、冷蔵保存するコツを知り、日々の生活で上手に保存料理を活用してはいかがでしょうか?

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