冷蔵しないものリストとして前編と後編で解説します。野菜、果物、調味料、飲み物、お米、パンなど、冷蔵庫に入れない方が鮮度が保てるものがあります。前編では、野菜、果物、調味料をリストアップして紹介し、後編ではパン、お米、麵類などについて解説します。
冷蔵しないものリスト
冷蔵庫に入れる?入れないで悩んだことはありませんか。ここでは、冷蔵しないものリストとして野菜、果物、調味料についてみていきましょう。
冷蔵しないものリスト:野菜編
冷蔵しないものリストの野菜を紹介します。冷蔵しないものリストの野菜は以下のようなものです。
- バジル
- パプリカ
- きゅうり
- ピクルス
- 玉ねぎ
- にんにく
- じゃがいも
- トマト
- ナス
バジルは新鮮さを保つために、茎の部分を水に漬けての常温保存が向いています。
パプリカは低温保存すると乾燥して、皮がしなびてしまうため、冷蔵しない方がよいと言えるでしょう。しかし、ビニール袋などに入れて野菜室に保存すれば乾燥が防げます。
きゅうりは冷蔵保存すると、しなびてしまったり、水っぽくなったりします。冷蔵保存するなら表面をラップで保護するとよいでしょう。市販品のピクルスは常温保存可能な商品が多くあります。しかし、開封後は冷蔵保存しましょう。
玉ねぎは、冷蔵庫の湿気によってやわらかくなったりカビが生えたりすることがあります。そのため冷蔵保存する時には、皮をむいた状態でひとつずつ新聞紙で包んでから冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。にんにくは直射日光を避けて、10〜20℃ほどの風通しが良い場所で保存するのがベストです。
じゃがいもは湿気に弱く、少しでも水気を帯びてしまうと腐敗しやすくなるため、冷蔵保存には向いていないと言えます。トマトは冷蔵して保存すると冷たくておいしいと思いがちです。しかし、常温で保存した方がコクと甘みが増し、ジューシーな味わいです。
ナスは低温に弱く、冷やしすぎると低温障害を起こします。10℃前後の常温保存がおすすめです。
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冷蔵しないものリスト:果物編
冷蔵しないものリストの果物を紹介します。冷蔵しないものリストの果物は以下のようなものです。
- りんご
- メロン
- スイカ
- みかん
- レモン
- グレープフルーツ
- オレンジ
- 桃
- バナナ
- アボガド
- キウイ
- マンゴー
- ビワ
りんごは常温保存に向いていますが、部屋の温度が高いと乾燥し、おいしさを失うことがあります。ポリ袋に入れて乾燥を防ぎながら冷蔵保存するとよいでしょう。
メロンは熟成の進み具合によって常温・冷蔵・冷凍の保存方法が異なります。食べごろに向かっているメロンを低温にさらすと進行が止まってしまうため冷蔵保存は避けましょう。
メロンのつるの先が枯れたり、底がやわらかくなったりした場合は、冷蔵庫の野菜室に保存
すれば、食べごろがキープできます。またメロンを食べやすくカットして冷凍保存すれば、シャーベットのように食べられて便利です。
丸ごとのスイカは15℃ほどが甘みがあっておいしいと言われています。しかし、カットしたスイカは鮮度が落ちやすいため、切り口にラップし、冷蔵庫の野菜室に保存するのがベストです。
みかん・レモン・グレープフルーツ・オレンジなどの柑橘類は、新聞紙などで包んでからポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に保存すれば、鮮度が落ちずにおいしく食べられます。バナナは低温に弱く、冷蔵保存すると低温障害によって傷みやすくなります。しかし、温度が高すぎるのも鮮度が落ちるため注意が必要です。
常温なら日光を避け、風通しの良い場所の保存がよいでしょう。冷蔵保存なら1本ずつラップに包み冷蔵庫の野菜室に保存すれば、熟成の進行を抑えることができおいしい状態がキープできます。アボカドは熟成の状態によって常温と冷蔵保存に分かれます。熟成前なら風通しがよく、暗くて涼しい常温保存。熟成後は乾燥を防ぐために、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室での保存がよいでしょう。
キウイは熟成前なら常温保存。熟成後なら冷蔵か冷凍保存すればおいしさがキープできます。冷蔵保存の場合は、新聞紙などで一つずつ包み数個にまとめてポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。冷凍保存は食べやすい大きさにカットし、ラップで包み、保存用袋に入れて保存すればおいしさが長持ちします。
マンゴーは完熟前か完熟した状態かによって保存方法が変わります。押すと硬さを感じ、香りが弱い状態のマンゴーは常温保存がベストです。押すやわらかく香りが強いマンゴーは、食べやすい大きさにカットし、ラップで包み、保存用袋に入れて冷凍保存しましょう。
ビワは皮が薄く、キズなどに弱く、また高温多湿の環境を苦手とする長持ちしにくい果物です。ビワは常温保存も可能です。常温保存する場合は、直射日光を避け、涼しい場所に保存しましょう。ビワを冷蔵保存する場合は、湿気の影響を受けないように、新聞紙などで包みポリ袋に入れて直接冷気が当たらないところに置くことが大切です。
冷蔵しないものリスト:調味料編
冷蔵しないものリストの調味料を紹介します。冷蔵しないものリストの調味料は以下のようなものです。
- オリーブオイル
- ケチャップ
- タバスコ
- しょうゆ
- バター
- はちみつ
- 塩
- 砂糖
- みりん
オリーブオイルは日光を避け、高温にならなく、空気が当たりにくい場所で保存するのがベストです。この条件なら冷蔵庫が向いていると思いがちです。しかし、温度が低すぎると白く固まってしまい、使いにくくなります。
またオリーブオイルは空気に触れると色が濃く変化したり、粘度が増したりして劣化します。オリーブオイルの酸化は日光、高温、空気によって促進されるため保存環境が大切です。ケチャップは未開封であれば常温保存ができます。
開封後すぐに使い切るのであれば、常温保存でも問題はないでしょう。しかし、1ヶ月以上残るのであれば、色や風味を落とさないために冷蔵保存することが必要です。開封前のタバスコは常温保存なら3ヶ月、冷蔵保存なら半年程度が味が保障される目安です。また3ヶ月以上常温保存した場合は、中身が分離し、品質が落ちることがあります。
しょうゆは発酵食品だから常温保存で問題ありません。しょうゆは開封前は直射日光を避けて常温保存、開封後は常温で保存し、90日間を目安に使うのがベストです。バターは牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品なので冷蔵保存が正しいと思う方が多いでしょう。確かに長持ちさせるためには冷蔵保存が正しいと言えます。しかし、バターを冷蔵保存すると固まってしまい、使いにくくなります。
はちみつには、天然と加工があり、天然は腐ることがなく、長期保存が可能です。加工ははちみつにプラスされた成分が入っているため保存の仕方次第では腐ることがあります。またはちみつは常温保存に適しています。
冷蔵保存は結晶化して白く固まることがあり、使いにくくなるため避けた方がよいでしょう。冷凍保存は結晶化が防げるため、冷蔵庫で保存するなら冷凍保存がおすすめです。
塩は常温で暗くて涼しい場所の保存がベストです。冷蔵庫で塩を保存することに問題はありません。しかし、冷蔵庫から取り出して使う時に温度の変化の影響を受け、容器内に水分が発生することがあり、塩が固まる可能性があります。そのため、使ったらすぐに冷蔵庫に戻すようにしましょう。
砂糖は湿気に弱いため冷蔵保存は向いていないと言えます。砂糖の保存は、常温で湿気のない乾いた場所にするとよいでしょう。また温度変化によって品質が変わることがあるため、直射日光が避けられる場所で保存することが必要です。
みりんは低温になると結晶化してしまいます。そのため、冷蔵保存には向かず、常温保存が望ましいでしょう。
まとめ
冷蔵しないものリストの前編として野菜、果物、調味料をリストアップし、適した保存方法についてみてきました。野菜は湿気に弱い物が多く、冷蔵保存には向いていないと言えます。またナスは低温障害を受けやすいため、常温保存がベストです。果物は完熟前や完熟した状態では保存方法が異なるためしっかり理解しておきましょう。調味料は中身の分離や結晶化を防ぐ保存方法にすることが大切です。