「バナナは冷蔵庫に入れる?入れない?」どっちが正しいのでしょうか。何でも冷蔵庫に入れる方がいます。バナナも例外ではなく、入れる方と入れない方に分かれます。冷蔵庫に入れる方は、バナナを長持ちさせたいからなのでしょう。「バナナは冷蔵庫に入れる?入れない?」のどっちが正しいのか分からない方も多くいるのではないでしょうか。そこで、バナナは冷蔵庫に入れた方が長持ちするのかそれとも、入れない方が長持ちするのか、またバナナを長持ちさせる保存方法について解説します。
バナナは冷蔵庫に入れるとどうなる
バナナを冷蔵庫に入れて何日か過ぎた時に、黒く変色した経験を持っている方がいるのではないでしょうか。バナナが黒く変色すると「食べても大丈夫なのか」と悩む方もいます。また、なぜ、バナナは冷蔵庫に入れると黒く変色するのか疑問に感じる方もいるでしょう。
バナナが黒く変色する原因は
バナナは低い温度の環境に置かれることで皮が黒く変色します。バナナは熱帯植物で、気温が高いところで作られているため低い温度に弱いのが特徴です。冷蔵庫などの温度が低い環境下では、皮の細胞が破壊されて黒く変色します。
つまり、皮がむかれた状態に近いため、バナナに含まれるクロロゲンやタンニンなどのポリフェノール類と酵素が空気と触れやすくなり、反応することで、メラニンという褐色物質ができることで黒くなります。
バナナが黒く変色しても食べられる?
バナナが黒く変色しても食べられます。バナナは冷蔵庫に入れなくても買ってきてから時間が経つと皮の部分に黒い斑点ができることがあります。黒い斑点ができるのは、バナナが熟しているということです。
つまり、美味しく食べられるタイミングと言えるでしょう。しかし、冷蔵庫に入れたバナナの皮が斑点ではなく、黒く変色した場合は、低温による障害が発生していることになります。この場合は、皮をむいて中身に変化がなければ食べられます。
バナナは冷蔵庫に入れると見た目が変わる
バナナは冷蔵庫に入れると黄色から黒く変色します。この見た目の変化は、腐っているわけではありません。バナナの皮をむいて中身が変色やボロボロになるなどの変化がなければ食べても問題はないと言えます。しかし、冷蔵庫で保存した場合は、黄色から黒く変色するわけですから、見た目が気になる方は、冷蔵庫での保存は避けましょう。
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バナナは冷蔵庫に入れないほうがいい
バナナは冷蔵庫に入れて保存しない方が長持ちすると言えるでしょう。果物は冷蔵庫に入れて保存すれば長持ちするのが一般的です。しかし、バナナなどの熱帯植物は、気温が高いところで育てられているため、冷蔵庫のような低い温度の環境には弱く、保存には向いていないと言えます。
バナナを冷蔵庫に入れるなら
バナナは冷蔵庫に入れての保存には向いていないと言えます。しかし、冷蔵庫での保存がまったくできないとは言えないでしょう。つまり、バナナに含まれるクロロゲンやタンニンなどのポリフェノール類と酵素を空気に触れさせないことや、熟成させてしまうエチレンガスの放出を抑えられれば、冷蔵庫での保存も可能ということです。
バナナを冷蔵庫で保存する工夫とは
ここでは、バナナを冷蔵庫で保存する工夫についてみていきましょう。バナナを冷蔵庫で保存する工夫は以下のようなことです。
- バナナを新聞紙やラップで包む
- バナナを熟成後に入れる
- バナナを野菜室に入れる
冷蔵庫で保存する工夫①:バナナを新聞紙やラップで包む
バナナを新聞紙やラップで包んで冷蔵庫に保存すれば、劇的に長持ちさせられるでしょう。この方法はバナナの房のまま保存しないで、バナナを1本ずつ新聞紙やラップで包むことが重要です。そうすることで、お互いのバナナから放出される熟成に向かわせるエチレンガスの影響を受けさせないようにできます。
つまり、熟成の進行を抑えられて、傷みが進むことが防げて長持ちするのです。この方法では、湿気がたまり、バナナがムレることがあります。そのため時々(5日に1度)湿気を逃がしてあげるとよいでしょう。
冷蔵庫で保存する工夫②:バナナを熟成後に入れる
バナナは収穫してから熟成が進む追熟型果実で、置いておくことでさらに甘みが増して柔らかくなり、美味しく食べられます。購入するバナナは追熟が進んでいないものが多く、ある程度熟成してから冷蔵庫に保存しましょう。そうすることで、熟成の進行を遅くでき、バナナが傷むのを抑えて長持ちさせることができます。
冷蔵庫で保存する工夫③:バナナを野菜室に入れる
バナナを野菜室に入れて保存することで、エチレンガスの放出が抑えられて追熟が進むことが防げます。冷蔵庫の野菜室は他のエリアより温度が高い傾向です。そのためエチレンガスの放出が抑えられると考えられます。
バナナを冷蔵庫以外で保存するには
ここではバナナを冷蔵庫以外で保存する方法についてみていきましょう。バナナの冷蔵庫以外の保存方法には以下のような方法があります。
- バナナの常温保存
- バナナの冷凍保存
バナナの常温保存
バナナは常温での保存がおすすめです。バナナを寒い場所や風通しの良い環境で保存すると、寒さや乾燥によって早く腐ったり、形がくずれたりすることがあります。またバナナは高温や日光に当たってしまうと呼吸がしやすく、エチレンガスが発生しやすくなり、早めに腐ってしまいます。そのため、バナナの保存は、15〜20℃の常温での保存が向いているのです。
また室温で保存する場合は、日が当たらない、暗い場所に置くようにしましょう。そうすることで、バナナの呼吸を抑えることができ、エチレンガスが発生しにくくなるので長持ちさせられます。さらに、バナナはキズがつくと黒ずみそこから腐ってしまうため、吊るすなどして物にぶつからないように注意して保存しましょう。
バナナの冷凍保存
バナナは冷凍保存もおすすめです。バナナの皮をむいてラップで包み冷凍保存することで、長く美味しく食べられます。特に夏場はアイスのように食べられますよ。食べやすいように一口大にカットして冷凍するとよいでしょう。またバナナをきわめて細かくカットしたり、ペースト状にして保存袋で冷凍する方法もあります。この方法だとすぐに使えて便利です。
バナナの美味しい食べ方
ここでは、バナナを美味しく食べるための知識についてみていきましょう。バナナを美味しく食べるには以下のようなことを知っておくことが大切です。
- バナナの柄の部分にラップを巻いて保存する
- バナナの皮に茶色い斑点が現れたら冷蔵庫の野菜室に入れる
美味しい食べ方:バナナの柄の部分にラップを巻いて保存する
バナナの柄の部分にラップを巻くことで、エチレンガスの発生が抑えられて長持ちします。また柄の部分に加えて、全体にラップを巻けば、バナナがエチレンガスに触れにくくなるので熟成の進行を遅らせることが可能です。またバナナを保存する時には、周りにエチレンガスを発生するものを置かないように注意しましょう。
美味しい食べ方:バナナの皮に茶色い斑点が現れたら冷蔵庫の野菜室に入れる
バナナの皮に茶色い斑点が現れたら、熟したサインで美味しく食べられます。このサインが現れたら冷蔵庫の野菜室に入れることで、美味しいバナナがキープできると言えます。つまり、ちょうど食べごろの状態で保存できるからです。
まとめ
「バナナは冷蔵庫に入れる?入れない?」どっちも正しいと言えます。しかし、ただバナナを冷蔵庫に入れることは見た目を悪くし、熟成を進行させ、中身を腐らせてしまう可能性があり注意が必要です。
バナナを冷蔵庫に入れる時には、新聞紙やラップで包みましょう。バナナが熟成した後に冷蔵庫の野菜室に入れることが大切です。
またバナナは熟成の進行を遅らせるために、常温保存するとよいでしょう。常温保存では、高温や日光を避け、エチレンガスが発生しないように注意が必要です。バナナの柄の部分にラップを巻くと、エチレンガスの発生が抑えられるので覚えておくとよいでしょう。