「我が家の冷蔵庫が最近冷えない」と感じている方はいませんか?冷蔵庫は暮らしにとって重要な家電製品です。冷蔵庫の冷えが悪いことは、暮らしへの影響が大きいと言えます。冷蔵庫の冷えが悪くなる原因はさまざまです。ここでは、冷蔵庫の冷えが悪くなる原因とその時に行う対策などについて解説します。「我が家の冷蔵庫が最近冷えない」と感じた時の参考にしてくださいね。
冷蔵庫が冷える仕組みとは
まずは、冷蔵庫が冷える仕組みについて知っておきましょう。冷蔵庫は「圧縮機」「凝縮器」「膨張弁」「蒸発器」の4つのアイテムで構成されています。
冷蔵庫の構成:圧縮機とは
コンプレッサーとも呼ばれているもので、液体から気体へと変化することで、冷却効果を生み出すことができる気体冷媒を圧縮する役割があるアイテムです。
冷蔵庫の構成:凝縮器とは
コンデンサーとも呼ばれているもので、圧縮機と連動させて液化する役割があるアイテムです。冷水や冷媒を流して、熱交換を行うことで、空気やガスを冷却できます。
冷蔵庫の構成:膨張弁とは
冷却効果を生み出す圧縮機と冷気を液化する凝縮器の間に挿入され、冷媒の流量を制御する役割があるアイテムです。
冷蔵庫の構成:蒸発器とは
エバポレーターとも呼ばれているもので、冷蔵庫内を冷却し、低温空間を維持する役割があるアイテムです。蒸発器に送られてきた低温・低圧の液体冷媒を周りの空気から熱を奪って蒸発させ、蒸発器の周りが冷やされ、その空気を庫内に送り込むことで冷却します。
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冷蔵庫の冷えが悪くなる原因と対策は
冷蔵庫の冷えが悪くなるのはどうしてなのでしょうか。冷蔵庫の冷えが悪くなる原因と対策についてみていきましょう。冷蔵庫の冷えが悪くなる原因は以下のようなことです。
- 冷蔵庫の温度設定が正しくない
- 冷蔵庫内の空気の流れが悪い
- 冷蔵庫を置いている場所が悪い
- コンプレッサーの故障
冷えが悪くなる原因①:冷蔵庫の温度設定が正しくない
冷蔵庫は「弱」「中」「強」の温度設定が可能です。JIS規格で定められている基準の設定温度は「弱」5.5°、「中」4.5℃、「強」1.7度。もし夏場に「弱」で設定されていれば、冷蔵庫の冷えが悪く感じるでしょう。
冷蔵庫の冷えが悪い時の対策①:温度設定を変える
夏場は外気や部屋の温度が高くなるため「弱」では冷蔵庫内を十分に冷却できないと言えます。そのため、設定を「中」あるいは「強」に変えてみましょう。外気や部屋の温度が低くなる冬場は「中」あるいは「強」の設定を「弱」に戻すことをおすすめします。このように部屋の温度によって冷蔵庫の温度設定を変えることは節電にも効果が期待できます。
冷えが悪くなる原因②:冷蔵庫内の空気の流れが悪い
冷蔵庫内の空気の流れが悪いことも、冷蔵庫の冷えが悪い原因です。冷蔵庫の中に食品や食材などが多く入っていると空間が少なくなり、冷気の循環が悪くなります。冷気の循環が悪くなることが冷蔵庫の冷えが悪い原因です。
冷蔵庫の冷えが悪い時の対策②:冷蔵庫の中を整理する
冷蔵庫の中に入っている量を減らして、物と物の間を広げて空間を増やすことで冷気の循環をよくしましょう。そのためには冷蔵庫に多く物を入れないことが大切です。
冷えが悪くなる原因③:冷蔵庫を置いている場所が悪い
冷蔵庫の放熱がうまくできていないと冷えが悪くなります。冷蔵庫は、熱がこもると庫内を冷却できないため放熱が必要です。つまり、冷蔵庫本体の温度上昇によって冷却効果が薄れていると言えます。
冷蔵庫の冷えが悪い時の対策③:冷蔵庫の設置場所を確認する
冷蔵庫をしっかり放熱するには、上部から50cmほどの空間を設け、両サイドは壁から5cmほどの距離にし、放熱板がある面は壁から15cmほどの距離にすることが理想です。そのため、冷蔵庫の冷えが悪くなったと感じた時には、冷蔵庫の設置場所を確認し、上記のような環境に置いていない場合は、設置場所を変えるとよいでしょう。
冷えが悪くなる原因④:コンプレッサーの故障
冷蔵庫のコンプレッサーの故障によって冷えが悪くなることがあります。冷蔵庫にギュウギュウになるほどの食品や食材を入れていると、多くの物を冷やそうとして、コンプレッサーが過剰に作動します。冷蔵庫のコンプレッサーは車のエンジンのようなもので、故障すると、冷媒の漏れなどで冷蔵庫が正常に冷やすことができなくなります。
冷蔵庫の冷えが悪い時の対策④:冷凍室の冷えを確認する
冷凍室も冷えが悪い場合は、コンプレッサーの故障と判断してよいでしょう。コンプレッサーの故障は素人には直せません。また、冷えが悪いのはコンプレッサー以外の可能性もあるためメーカーや専門業者に問い合わせ、修理を依頼しましょう。
冷えが悪くなる原因⑤:霜による不具合
冷蔵庫内に霜がつくことで冷えが悪くなる場合があります。特に冷蔵庫内に冷気を送り出す送風口に霜がつくと、冷気が行き場を失うため、冷気の循環が悪くなり、庫内が冷えにくい状態になっている可能性が考えられるでしょう。
冷蔵庫の冷えが悪い時の対策⑤:ドアにあるパッキンを確認する
冷蔵庫のドアにあるパッキンの劣化を確認しましょう。冷蔵庫内に霜がつく原因は、外気と庫内の温度差です。冷蔵庫内の冷たい空気に部屋の温度の空気が入り、ぶつかることで温度差が生まれます。その温度差によって水蒸気が発生し、その水分が凍ることで霜になり、庫内につきます。
原因のひとつが、ドアにあるパッキンの劣化です。パッキンに汚れやカビが付いていると、密封性が悪くなり隙間ができることで外気が入りやすくなります。また霜を取ることで解決しますが、また霜が付けば冷えが悪くなるでしょう。
霜の付き方はさまざまで、薄い場合は、40℃ほどのお湯に濡らしたタオルを当てて拭き取れば比較的簡単に取れます。厚い場合は、庫内を傷つけないゴムやプラスチックなどのヘラを使うとよいでしょう。
冷蔵庫の冷えが悪い時に確認すること
冷蔵庫の冷えが悪い時に確認するのは以下のようなことです。
- 冷蔵庫から異常音が発生していないか
- 冷蔵庫内に水が漏れていないか
- 送風口をふさいでいないか
冷えが悪い時の確認:冷蔵庫から異常音が発生していないか
冷蔵庫のコンプレッサーの音が異常に大きくなったり、通常よりもひっきりなしに音を立てていたりしていないか確認しましょう。通常と違った異常音の場合は故障が考えられます。
冷えが悪い時の確認:冷蔵庫内に水が漏れていないか
冷蔵庫内の水漏れには以下のような原因が考えられます。
- モーターやコンプレッサーが湿気を吸い込んでいる
- 冷蔵庫内の温度が上昇
冷蔵庫の周りの温度・湿度が高いときに、モーターやコンプレッサーが湿気を吸い込む場合があり、冷蔵庫を置いている環境を確認しましょう。ドアの閉まりが悪いと冷蔵庫内の温度が上昇し、これにより、氷が融けたり、冷蔵庫内に水がたまったりすることがあります。
冷えが悪い時の確認:送風口をふさいでいないか
冷蔵庫に食品や食材を多く詰め込んでいると、冷気を吐き出す送風口をふさいでいることがあります。冷蔵庫に多く物を詰め込まないように注意しましょう。
まとめ
「我が家の冷蔵庫が最近冷えない」と感じている方は、以下のようなことを確認しましょう。
- 冷蔵庫を部屋の温度に合わせて温度設定していますか?
- 冷蔵庫内の空気の流れが悪くなるような詰め込み方をしていませんか?
- 冷蔵庫本体の温度上昇につながる環境に置いていませんか?
- 冷蔵庫にギュウギュウになるほどの食品や食材を入れてコンプレッサーに負担をかけていませんか?
「我が家の冷蔵庫が最近冷えない」と感じている方は、このようなことを確認して問題がなければ「冷蔵庫から異常音が発生していないか」、「冷蔵庫内に水が漏れていないか」、「送風口をふさいでいないか」チェックしましょう。それでも改善しない場合は、メーカーなどに問い合わせて修理を依頼することをおすすめします。