電気がなくては生活ができませんが、毎月の電気代の高さに頭を悩まされている方は多いのではないでしょうか。とくにエアコンの電気代は高く、どうにかしてエアコンの電気代を抑えたいと思っているはずです。しかし、どうしてエアコンの電気代は高いのでしょうか。また、エアコンの電気代を抑えることはできないのでしょうか。この記事では、多くの方が気になっているエアコンの電気代について紹介しています。
エアコンの電気代はどうして高いの?
夏と冬にエアコンを使い始めて「電気代が高くて困る…どうすれば電気代を節約できるんだろう」と悩んでいる方は多いでしょう。そもそもエアコンは、数ある電化製品のなかでも消費電力が大きい家電です。部屋全体の温度を変えていますので、消費電力が大きくなって当然といます。実際に、照明や冷蔵庫よりエアコンの消費電力は大きく、またサイズが大きいエアコンを使っていたり、エアコンの台数が多い家庭ほど電気代は高くなります。
エアコンの電気代の平均はいくら?
エアコンの消費電力が大きいことが電気代の高さに繋がることはわかってもらえましたでしょうか。今度は、エアコンの電気代の平均について解説します。エアコンの電気代を見直すために、全国平均の電気代と比較してみましょう。
4人家族のエアコン電気代は年間約42,000円!
エアコンの電気代は、エアコンのサイズ・台数・使い方・季節・家族構成など、さまざまな条件によって変わります。そのため「エアコンの電気代は◯◯円です」と断言することはできません。しかし、一般的な4人家族の場合は年間約42,000円程度がエアコンの電気代になるようです。1年中使い続ける冷蔵庫の年間電気代が平均10,000円前後といわれており、冷蔵庫より4倍以上もエアコンの電気代は高いことがわかります。
エアコンの電気代が高くなる原因とは
4人家族のエアコンの年間平均の電気代を紹介しましたが「平均よりエアコンの電気代が高い」と実感した方がいるのではないでしょうか。エアコンの電気代は、さまざまな条件で変わります。また、エアコンの使い方や管理の仕方でも電気代に影響します。ここでは、エアコンの電気代が高くなる原因をまとめてみました。
理由①:古いタイプのエアコンを使っているから
エアコンの電気代が高いと感じている方は、もしかすると古いタイプのエアコンを使っているのかもしれません。最近のエアコンは省エネ性能が向上しており、10年以上前のエアコンと比べて年間約8,000〜10,000円ほど節約できるそうです。「今のエアコンは壊れていないから買い替えたくない」という思いはわかりますが、使うほど電気代が高くなります。
ランニングコストを考えて、思い切って省エネタイプのエアコンへの買い替えを検討してみるのもいいかもしれません。
理由②:エアコンのサイズが部屋の大きさに適していないから
エアコンごとで対応している部屋の大きさが決まっています。部屋の大きさとエアコンのサイズが適していないと、消費電力が大きくなり、電気代が高くなるのです。そもそもエアコンの電気代が最も高くなる瞬間は、設定温度になるまでの時間といわれています。仮に部屋より小さいサイズのエアコンを使っている場合は、設定温度になるまでに長い時間がかかってしまうでしょう。
「部屋が涼しくなる(暖かくなる)までに時間がかかる」と感じている方は、エアコンのサイズが合っていないのかもしれません。
理由③:節約できるエアコンの使い方ができていないから
エアコンは、使い方次第で電気代が高くも安くもなります。毎月エアコンの電気代が高いと悩んでいる方は、ただエアコンを使っているだけで、節約できるエアコンの使い方ができていないのかもしれません。エアコンの電気代を抑える方法はたくさんありますので、一度調べてエアコンの使い方を見直してみましょう。
理由④:エアコン内部に埃やゴミが溜まっているから
エアコンは、使うたびに汚れが溜まっていきます。エアコン内部に埃やゴミが溜まると、空気の循環が悪くなり、無駄に電力を消費して電気代が高くなってしまうのです。実際に環境省は、2週間に1度のペースでエアコンの掃除をすると4〜6%の消費電力の節約になると発表しています。エアコンの掃除を徹底するだけで節約に繋がりますので、試す価値は大いにあります。
理由⑤:外気温とエアコンで設定する温度に差があるから
夏と冬にエアコンの電気代が高くなるのは、使用頻度が増えるだけではありません。夏と冬の季節は、外気温とエアコンで設定する温度の差が大きいため、電気代が高くなってしまうのです。環境省によると、設定温度が1度変わるごとに電気代が約10〜13%ほど高くなるそうです。エアコンの設定温度の目安位は、気温が高い夏場の冷房は28度、気温が低い冬場は20度とされています。外気温と設定温度の差をなくすことで、エアコンの電気代を節約できます。
エアコンの電気代を節約するコツ
ここまでは、エアコンの電気代の平均額や、エアコンの電気代が高くなる原因を解説してきました。しかし、最も気になる情報は「どうすればエアコンの電気代が安くなるか?」ですよね。そこで今度は、エアコンの電気代を節約するコツを紹介します。簡単にできる節約術ばかりですので、ぜひ試してみてください。
電気代を節約するコツ①:省エネ性能のエアコンを使う
エアコンの電気代を抑える1番の方法は、省エネ性能が高いエアコンを使うことです。通常のエアコンより電気代を約10%程度節約できるといわれています。少々エアコン本体の価格は高くなりますが、10年前後は使用できますので、次にエアコンを買い換えるまでのランニングコストを考えるとお得にエアコンを使うことができるはずです。
電気代を節約するコツ②:エアコンの自動運転モードを活用する
最近のエアコンには、自動運転モードが備わっています。自動運転モードを活用すると、消費電力を抑えて効率よく設定温度にしてくれるため、電気代を抑えることができます。
電気代を節約するコツ③:設定温度を一定にする
心地よい室温にしたくて、エアコンの温度を頻繁に変えている方は多いのではないでしょうか。しかし、温度を変えるたびに消費電力は大きくなり、電気代が増していきます。実際に、エアコンの温度を1度変えると電気代が10%ほど高くなるそうです。環境省によると、冷房は28度、暖房は20度を推奨しています。エアコンの電気代を節約するために、設定温度は一定を保ちましょう。
電気代を節約するコツ④:扇風機やすだれを活用する
夏に冷房を使う際は、扇風機やすだれを活用してみましょう。エアコンの風を扇風機で遠くに送ると、短時間で部屋全体の温度を下げることができます。また、窓は断熱性が悪く、熱や冷気を外へ逃す性質がありますが、窓にすだれをかけることで日光を遮断できるため、部屋が涼しくなります。
電気代を節約するコツ⑤:短時間の外出であればエアコンをオフにしない
短時間の外出をする際に、エアコンの電源を切る方は多いと思います。たしかに、エアコンを動かさなければ電気を使いませんので、節電・節約になると考えても仕方ありません。しかし、エアコンの電気代は設定温度にするまでが1番高くなるため、室温の変化をなくすことが電気代の節約に繋がるのです。1時間程度の外出であれば、エアコンを切らずにつけたままのほうが電気代を節約できるといわれています。
電気代を節約するコツ⑥:断熱シートやカーテンを活用する
冬に暖房を使う際は、窓に断熱シートを貼ったり、カーテンを活用しましょう。窓の断熱性は低く、また、冬は外気温と室温の差が大きいこともあって、どれだけエアコンの温度を高くしても、設定温度に達するまでに時間がかかってしまいます。断熱シートやカーテンを活用すると、部屋の温度を効率よく上げてくれますので、電気代の節約に繋がります。
電気代を節約するコツ⑦:電力会社を見直す
2016年より、電力市場が自由化されて、各電力会社が自由に電気料金を設定することが可能になりました。そのため、今より電気料金が安い電力会社へ切り替えることで、エアコンの電気代を抑えることができます。実際に、電力会社を切り替えたことで年間2万円近くの節約ができた方がいるようです。携帯料金とセットにすることで電気代が割引されるサービスなどもありますので、一度電力会社を見直してみるといいかもしれません。
まとめ
エアコンは、消費電力が大きい電化製品になるため、電気代が高くなるのは仕方ありません。また、エアコンのサイズ・台数・家族構成で毎月の電気代は変わります。しかし、エアコンの使い方や電力会社を見直すことで、今より電気代を抑えることができるはずです。今回紹介した節約術を参考にして、自分にできる方法から試してみてください。