洗濯機は、専用の洗剤を入れることで、衣類の汚れをきれいに落としてくれる優れた電化製品です。また、大手メーカーが製造しているため、信頼して洗濯機を日々使っていることでしょう。たしかに、衣類の汚れは落ちますが、洗濯で使用する洗剤は落ちているのでしょうか。この記事では、洗濯洗剤がきちんと落ちているのか、洗濯洗剤が落ちていないケースがあるのかを中心に紹介しています。
衣類から洗剤が完全に落ちているか気になる!
洗濯機を使う際は、専用の洗剤を使用しますよね。しかし、洗剤の用法・用量を守らなければ、衣類の汚れを落とすことができなくなります。むしろ、洗剤がきれいに落とせず洗ったはずの衣類に付着して、もう一度洗濯をしなければならない手間がかかるのです。
実際に「洗濯が終わった衣類に粉末洗剤が付いていた…」という経験をした方は多いのではないでしょうか。たしかに粉末洗剤は、用量や投入するタイミングを間違えると、完全に水に溶けずに衣類に残る傾向があります。とはいえ、最近主流の液体洗剤やジェルボール形の洗剤も、用法・用量を守らなければ洗剤が残ってしまうのです。
「洗剤の量を増やせば衣類がよりきれいになる」と間違えた考えはやめて、正しい洗剤の使い方を習慣づけましょう。
洗剤が落ちない原因
洗濯洗剤は、用法・用量を守らないと水に溶けずに残ってしまいます。では、どのような洗剤の使い方をした場合に、洗濯槽内や衣類に洗剤が残ってしまうのでしょうか。ここでは、洗剤が落ちない原因を紹介します。
洗剤が落ちない原因①:洗剤の量が多すぎる
洗濯洗剤は、水に溶かすことで衣類の汚れを洗い落とすことから、洗濯する衣類の量や水量に適した用量を守らなければいけません。【洗剤を多く入れる=衣類がきれいになる】というわけではなく、むしろ洗濯槽内に水に溶けきれなかった洗剤が残ったり、衣類に付着してしまうのです。とくに、粉末洗剤は水に溶けにくいため、量が多すぎると洗剤が残りやすい傾向にあります。
洗剤が落ちない原因②:洗剤を投入する場所が間違っている
ひと昔前の洗濯機は、直接洗濯槽に洗剤を投入していたと思いますが、最近の洗濯機には洗剤や柔軟剤を入れる専用の場所があります。もし、洗剤を入れる場所を間違えると、水に溶けきれることなく洗濯槽内にこびりついたり、衣類に付着してしまいます。「洗濯機のなかに洗剤が残って汚くなる」「洗濯しているのに衣類に洗剤がついて大変」と悩んでいる方は、洗剤を入れる場所を間違えている可能性があります。
洗剤が落ちない原因③:洗剤を投入するタイミングが間違っている
洗濯槽内や衣類に洗剤が残ってしまう方は、洗剤を投入するタイミングが間違っている可能性があります。洗剤は、しっかりと水に溶かすことで洗浄力が高まります。洗剤を投入するベストなタイミングは、洗濯槽内に注水される直前であり、洗濯機が回りはじめてから洗剤を投入しても洗浄効果は期待できません。
むしろ、洗剤が溶けきれずに残ってしまいます。これまで何気なく洗濯をされていた方は、洗剤を投入するタイミングを意識してみてください。
洗剤が落ちていないことで起こる問題とは
洗濯洗剤が落ちないケースを紹介しましたが、洗剤が落ちていないとどのような問題が起きるのでしょうか。ここでは、洗剤が落ちていないことで起こるトラブルを解説します。
①:肌が荒れる
洗剤は、用法・用量を守ると衣類の汚れをきれい落とすことができます。しかし洗剤が肌に直接触れると、皮膚が荒れて痒みや痛みを発症する恐れがあるのです。とくに、小さなお子様に健康被害は起きやすいため、洗剤の用法・用量を守って、正しいタイミングで洗剤を投入しましょう。
②:衣類に洗剤が付着する
洗濯洗剤が水に溶けきれていないと、せっかく洗濯した衣類に洗剤が付着して、もう一度洗濯をやり直さなければいけなくなります。洗濯する時間だけではなく、無駄に水道代を使うことになるのです。とくに粉末洗剤を使われている方は、洗剤が残りやすいため気をつけましょう。
③:衣類が色落ちする・素材が悪くなる
洗濯洗剤の衣類の汚れを落とす効果は、衣類の染料を落とす力と同じ意味です。汚れた衣類をきれいにしたいという思いで基準より多めに洗剤を投入すると、衣類の色落ち・色移りを起こしてしまうでしょう。また、洗剤の洗浄効果は、衣類の素材を悪くする原因でもあり、衣類の繊維がボロボロになって使い物にならなくなることがあります。
④:洗濯槽にカビが生える
水に溶けずに落ちなかった洗剤は、洗濯槽内に蓄積されます。洗剤の残りカスは、カビの養分であり、カビの繁殖を促してしまうのです。その結果、洗濯槽内がカビ臭さが衣類に移ったり、大量に発生した黒カビが洗濯衣類に付着して黒い染みになったりと、不快な思いをすることになります。
洗剤がきれいに落ちる正しい使い方
これまで、洗濯洗剤が落ちない原因や、洗濯洗剤が落ちていないことで起こる問題を説明してきました。そこで気になるのは「一体どうすれば洗剤をきれいに落とすことができるのか?」ではないでしょうか。ここでは、洗剤がきれいに落ちる正しい使い方を解説します。
洗剤の正しい使い方①:洗剤の分量を守る
洗濯洗剤がきれいに落ちる使い方は、洗剤の用法・用量を正しく守ることです。洗剤の種類によって含まれる成分や洗浄力には違いがあるため、衣類の量に対する洗剤の量が異なります。とくに頻繁に洗剤を変える方や、詰め替え用洗剤を別の容器に入れて使っている方は、洗剤の用法・用量を間違えやすい傾向がみられます。衣類が色落ちしたり、洗濯槽にカビが生えたりといったトラブルを防ぐためにも、洗剤の分量をしっかりと守りましょう。
洗剤の正しい使い方②:注水直前に洗剤を投入する
洗剤の洗浄力を高めるためには、洗剤をしっかりと水に溶かすことが重要です。衣類を入れる前や、洗濯機が回った後に洗剤を投入しても完全に水に溶けないため、衣類の汚れを落とすことができなくなります。洗剤を投入する正しいタイミングは、注水する直前です。洗剤がしっかりと水に溶けて、汚れをきれいに落としてくれるでしょう。毎回違うタイミングで洗剤を投入している方は、注水の直前を習慣づけてみてください。
洗剤の正しい使い方③:衣類に応じた成分の洗剤を使う
洗剤の種類によって、含まれる成分が異なります。洗剤成分は、衣類の素材との相性があり、衣類と相性が悪い洗剤を使っていると、洗剤が残ったり、色落ちや色移り、繊維の悪化を招いてしまうのです。また、洗浄力が強い洗剤ほど、お肌に影響します。肌荒れ・痒みの症状がでる方は、洗剤の成分が合っていないのかもしれません。
いずれにしても、洗浄力の強さだけで洗濯洗剤を選んでいる方は多いと思いますが「洗剤をきれいに落としたい」「衣類を守ってきれいに洗いたい」と考えるのであれば、衣類に応じた成分の洗剤を選んで使うことが大切です。
まとめ
洗濯洗剤は、洗濯する際に必ず落ちているとは限りません。洗剤の用法・用量を守らなければ、洗剤が水に溶けずに衣類や洗濯槽内に残ってしまいます。時間と水道代の無駄遣いになったり、衣類がダメになったり、場合によってはお肌に影響してしまうのです。これまで何気なく洗濯機を使っていた方は、洗剤の成分や用量・洗剤を投入するタイミングを意識してみてください。