昭和の洗濯機がどのような仕上がりになっているのか知らない人も多いのではないでしょうか。ここでは、昭和の洗濯機の特徴を令和の洗濯機と比べて紹介するので参考にしましょう。
目次
昭和の洗濯機と令和の洗濯機の違い
洗濯機に限らず、家電は日々進化しています。そのため、現在当たり前のように使っている家電にも歴史があり、今とはまったく違う物であることも珍しくありません。そのため、洗濯機も昭和の時代から令和の時代までにさまざまな進化をしてきています。次に、昭和の洗濯機の特徴を令和の洗濯機の特徴と比べながら紹介していきます。
ぬるま湯で洗う必要があった
昭和前期の洗濯機ではぬるま湯で洗う必要がありました。それは現在のようにさまざまな機能が備わっていないだけではなく、洗剤の性能や洗濯槽の回転の仕方などに大きな違いがあるからです。水よりもぬるま湯の方が汚れを浮き上がらせることができるため、水ではあまり汚れが落ちなかったと考えられます。令和の洗濯機ではぬるま湯を使用することが推奨されることはなく、水での洗濯が普通です。
ただし、頑固な汚れであればぬるま湯の方が汚れが落ちやすいことは令和の時代でも変わりはありません。
脱水機能がないことも
昭和の洗濯機には脱水機能がない場合があります。昭和後期であれば脱水するための機能が備わっています。しかし、令和の時代の洗濯機にあるような脱水機能ではありません。令和の洗濯機の脱水機能は高速で洗濯槽が回転することで遠心力を生み出すことができ、水気を取るというものです。しかし、昭和の洗濯機は二つのローラーで洗濯物を挟み込み、物理的な力で水気を取る仕組みです。そのため、洗濯が完了した後は手動で洗濯物をローラーで挟まなくてはなりませんでした。
この方法でも水気を取ることはできますが、強い力で挟み込むため、生地が伸びたり傷みやすいです。
機能性の多さ
令和の洗濯機にはさまざまな機能が備わっている場合が多く、全自動機能が備わっていることも当たり前です。全自動とは洗浄からすすぎ、脱水までの工程を自動で行うことであり、乾燥機能があれば乾燥まで行ってくれます。そのほかには洗濯物量に合わせて適量の洗剤を自動で投入したり、水の量も適量入れてくれます。しかし、昭和前期はほぼ手動の洗濯機が主流でした。洗濯槽は電動で回転しますが、洗剤の投入などは手動です。
昭和後期になれば全自動の洗濯機が出回りだしましたが、高級な家電でもあるため、一般家庭にまでは広まってはいません。
操作の方法
昭和の洗濯機と令和の洗濯機では操作の方法が違います。令和の洗濯機はボタンで設定することが多く、設定した項目が光ることが多いです。しかし、昭和の場合はボタンである場合もありますが、ダイヤル式が主流となっていました。ボタン式でもダイヤル式でも操作性の面倒さに違いがありません。ただし、令和の洗濯機は前回設定した記憶が残っている場合が多く、次回一から設定する必要性がない場合が多く、操作する回数が少ないです。
昭和の場合はそのような機能がない場合が多く、毎回同じような洗濯物の量でも同じように操作しなければなりませんでした。
デザイン
昭和の洗濯機のデザインは縦型である場合が多く、令和の洗濯機にもある縦型と似ています。しかし、脱水機能が横に取り付けられている場合も多く、洗濯を入れる部分が洗濯槽と脱水槽の2つあります。令和の時代ではドラム式洗濯機も出回っており、昭和時代にはなかったデザインです。ドラム式洗濯機は高さが低く作られているので洗濯物の出し入れが楽になるメリットがあり、節水することも可能です。
購入方法
昭和の時代に洗濯機を購入する場合は家電屋に伺い、展示されている物を購入する方法しかありません。令和の時代でも家電量販店に訪れ購入することが多いため、ここは昭和も令和も同じです。しかし、令和の時代は家電量販店で購入する以外にもネットショッピングで購入することも可能です。そのため、より多くの方法で洗濯機を購入することが可能になっています。また、令和の方が多くの洗濯機が販売されており、選び幅が広い特徴もあります。
価格
令和であれば一家に一台洗濯機があることは当たり前であり、決して安い価格で販売されているわけではありませんが、一般人でも購入することができる価格設定になっています。しかし、昭和の時代では洗濯機は非常に珍しい家電であり、憧れの家電でもありました。特に昭和前期であれば、裕福な家庭だけ洗濯機があるような状況です。しかし、昭和後期になると令和の時代で考えても手の届きにくい価格設定がされていましたが、一般家庭にも洗濯機が取り入れ始めた時代でもあります。
洗濯機が大幅に進化した時代は昭和
家電は時間が経つごとに進化しており、新しい機能が備わったり、使いやすいように改良されています。そのため、洗濯機も昭和と令和で比べると大きな進化を遂げたといっても過言ではないでしょう。特に、洗濯機の進化は昭和時代が最も激しく移り変わったと言えるのではないでしょうか。平成から令和にかけても洗濯機は進化しており、ドラム式洗濯機が開発されたのも平成の時代です。
しかし、昭和の時代は手動洗濯機から電動洗濯機に移り変わり、全自動が取り入れられたり、脱水機能が進化したりと大きく変化しています。したがって令和にある高性能な洗濯機があるのは、昭和時代に大きく進化したことが大きく関係しています。
昭和の洗濯機と令和の洗濯機の共通点
昭和の洗濯機と令和の洗濯機には上記で紹介したようにさまざまな違いがあります。しかし、全てが大きく変わったわけではなく、次に昭和の洗濯機と令和の洗濯機の共通点を紹介します。
電気を使用する
洗濯機は電気を使用することが昔から現在まで変わっていないことです。電気を使うことでモーターが回転し、洗濯槽を回すことができます。洗濯槽が回転することで汚れを効率よく落とすことができ、すすぎや脱水をするときにも洗濯槽が回転します。そのため、洗濯槽を電気で回転させる仕組みは昔から変わっていません。しかし、電気を使用することは変わっていませんが、令和の洗濯機は省エネに作られている場合もあります。
そのため、昭和の洗濯機と比べると令和の洗濯機のほうが節電にできている可能性も高いです。
洗濯槽が回転する
上記でも紹介したように洗濯槽が回転することは昔から変わっていません。最新型のドラム式洗濯機でも洗濯槽があり、回る仕組みです。そのため、昔から洗濯槽を回転させることが最も汚れを落とすことができる仕組みとなります。
まとめ
昭和の洗濯機を知ることでどのような進化をして現在の洗濯機になっているのかを知ることができます。高齢の人であれば昭和の洗濯機を使っていた経験がある場合も多く、不自由さも実感しています。しかし、若い人であれば昭和の洗濯機を見たことがない場合も多く、当たり前である機能がないことに驚いてしまうことも多いのではないでしょうか。
昭和の洗濯機を知ることでどれだけ便利になったのかを知ることができ、家事を軽減できているのかも実感しやすいです。