炊飯器の「早炊き」は不味くなるの?

炊飯器には早炊き機能が備わっており、早くご飯を炊き上げたいときにおすすめの機能ですが、不味くなるという意見もあります。ここでは、早炊き機能で不味くなる理由などを紹介します。

炊飯器の早炊き機能とは

炊飯器の早炊き機能のことを詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。早炊き機能とは名前にあるようにご飯を早く炊くことができる機能です。炊飯器のスイッチを入れ忘れてしまったときやご飯が足りなくなり、追加で炊く必要が出た時などに便利な機能です。そのため、早炊き機能がついている炊飯器を使用しているのであれば、一度は使ったことがあるのではないでしょうか。

普通にご飯を炊く場合は1時間程度の時間が必要になり、浸水する時間を加えると1時間30分となります。しかし、早炊きの場合は30分前後で炊き上げることができるので、半分近く時間を短縮することが可能です。炊飯器にはさまざまな機能が備わっていますが、早炊き機能は多くの炊飯器に備わっている機能です。

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炊飯器の早炊きを使用すると本当に不味くなるのか?

炊飯器の早炊き機能を使うと味が落ちてしまうという疑惑があります。実際使用した人の中にはご飯が不味くなるという意見もあります。炊飯器の性能にもよりますが、芯が残ってしまったり、全体的に硬く仕上がってしまうことはあり、早炊き機能で炊き上げる工程に違いがあるからです。早炊き機能で芯が残ってしまったり、硬く仕上がってしまうのであれば、普段よりも多めに水を入れるようにすれば改善することができます。

また、手間はかかりますが、事前に浸水しておくことでもうまさを引き出すことが可能です。

早炊きが味に影響してしまう原因

上記でも紹介したように早炊き機能を使うとご飯が不味くなってしまう可能性があります。特に、ご飯の味にこだわっている人ほど味の違いに気付きやすいです。一方、ご飯の味にこだわりがない人や普段から違いに気付かない人であれば、早炊きをしても不味いと感じないこともあります。しかし、早炊き機能で味が落ちてしまうことは確かであり、原因があります。次に、早炊き機能を使うことでご飯が不味くなってしまう原因を紹介します。

全ての工程が短縮されている

早炊き機能はご飯を炊き上げるまでの工程を短縮することで早くご飯が炊けます。そのことが早くご飯を炊き上げることができる理由ですが、同時に味が落ちてしまう原因でもあります。普通にご飯を炊く場合はおいしくなるように炊飯器が働いてくれます。しかし、早炊きは早く炊き上げることを優先してしまうため、味が犠牲になりがちです。ご飯をおいしく炊き上げる場合はお米を30分ほど水につけ、そこからじっくり炊き上げます。

さらに最後に蒸らしの工程があり、ふんわり食感に仕上がります。一方、早炊き機能の場合は浸水・炊き上げ・蒸らしの時間を短縮したり、浸水と蒸らしの工程を省くように炊き上げます。

浸水と蒸らしの工程が省かれていることもある

上記で紹介したように早炊き機能は浸水と蒸らしの工程が省略されていることもあります。しかし、この二つの工程が省かれることでなぜご飯が不味くなるのか分からない人もいるのではないでしょうか。浸水でしっかりお米に水分を吸わせることで炊き上げた時に芯が残ってしまうことを防ぎます。芯が残ってしまうと硬さを感じてしまうとおいしくないと感じやすいです。蒸らしの工程では釜の中にある水蒸気を放出する前の時間であり、お米に水蒸気の水分を吸わせることができます。

そのため、お米がふっくら炊きあがり、ハリのある仕上がりにもなり、見た目も良くなります。

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早炊きでもご飯をおいしくする方法

早炊きをすることでご飯が不味くなってしまう原因を紹介しましたが、一工夫することで早炊きをしてもおいしく炊き上げることができます。そのため、早炊きでもおいしいご飯を食べたいと思っているのであれば、次に紹介する方法を試してみてはいかがでしょうか。

正しくご飯を洗う

お米は洗い方一つでもおいしくすることができます。炊飯器にお米をセットする前にお米を洗う必要があります。無洗米であれば洗う必要はありませんが、一般のお米の場合は洗うようにしましょう。なぜお米を洗う必要があるのかというと精米したときに肌ぬかという物がまだお米の表面に付いているからです。肌ぬかがあるまま炊き上げてしまうとぬかの風味がご飯についてしまい、不味くなります。しかし、洗いすぎてもお米のうま味まで水に出てしまうため、洗いすぎも良くありません。

合計で3回程度水洗いすることがポイントであり、最初の1回目の水は素早く洗い、素早く捨てることを心がけましょう。

吸水させておく

早炊きをすると浸水の工程が省かれてしまう場合があることを紹介しましたが、事前に水につけて吸水させておくことで浸水の工程がなくてもしっかりお米が水を吸っているため、早炊きでもおいしく炊き上げることができます。ひと手間必要になりますが、30分程度水につけるようにするだけでも味や風味に違いが出ます。

最新の炊飯器を購入する

早炊きでもおいしいご飯を炊きたいのであれば、最新の炊飯器を購入するようにしてはいかがでしょうか。炊飯器の性能も日々進化しているため、最新の炊飯器であれば早炊きでもおいしく炊き上げることが期待できます。長年使用している炊飯器は使い慣れている場合もありますが、おいしさを求めるのであれば、炊飯器を買い替えることも検討してみましょう。

また、最新の炊飯器であれば、早炊き機能が早さだけではなく、炊きあがるご飯のうまさにもこだわっていることもあり、古い炊飯器の早炊きで炊き上げた時よりもおいしく仕上がる可能性が高いです。

早炊きがおすすめな人

早炊き機能はあれば便利な機能ですが、人によっては使う機会が少ない場合もあります。早炊き機能は無理して使用することはありませんが、なかには早炊き機能があれば便利に感じる人もいます。次に、早炊き機能がおすすめな人を紹介します。

味よりも早く炊き上げたい人

ご飯の味よりも早く炊き上げたいと考えている人は早炊き機能がおすすめです。早炊きは美味しさよりも早さを追及した炊き方でもあるため、味を犠牲にしてもいいので早くご飯を用意したい場合におすすめです。炊飯器のスイッチを入れ忘れてしまうこともあると思いますが、そのような時に普通の方法で炊こうとするとご飯の時間に間に合わない可能性があります。しかし、そのような時に早炊き機能を使うことでご飯の時間に間に合わせることが期待できます。

ご飯を食べる時間が決まっていない人

一般的にご飯を食べる時間がある程度決まっている場合が多いですが、なかには決まっていないこともあります。そのような時に事前に炊き上げておくことですぐにご飯を食べることはできますが、炊きあがってすぐのご飯を食べることができなかったり、保温して本来のうまさが失われてしまう場合もあります。どのような時間帯でも炊きたてのご飯を食べたい人にも早炊き機能はおすすめです。

また、予約タイマーがあれば、ご飯をセットしていればその時間に炊きあがるようになるため、同じくおすすめの機能です。

まとめ

炊飯器に備わっている早炊き機能は早くご飯を炊き上げることができる一方で、味は不味くなってしまう可能性が高いです。そのため、早く炊き上げる必要がなく、ご飯の味にこだわっているのであれば、早炊き機能は使わず、普通に炊き上げるようにしましょう。しかし、早炊き機能があれば、すぐにご飯が必要になった時に便利です。

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