炊飯器のスイッチを入れる前にやることをすればおいしいご飯に炊き上げることができることを知っているでしょうか。ここでは、炊飯器のスイッチを入れる前に行って欲しいことを紹介していきます。
目次
炊飯器のスイッチを入れる前にお米の研ぎを知ろう
炊飯器のスイッチを入れる前にお米の研ぎ方をマスターするようにしましょう。お米の研ぎ方はお米の種類や室温などによって変わりますが、お米を洗うことは大切なことでもあります。お米の研ぎ方を知る前になぜお米を洗う必要があるのかを知りましょう。玄米から精米することで米ぬかができますが、その際に細かなぬかが付着しています。
そのまま炊いてしまうとぬかの風味がご飯に出てしまい、美味しさも感じられにくくなります。したがっておいしいご飯を食べたいのであれば、お米を洗うようにしましょう。
正確な量を測る
お米を炊く際に分量を正確に測っているでしょうか。炊飯器の釜には分量にあった水の量を示す目盛りが記されており、その通りにすることでご飯をおいしく炊くことができます。例えば、1合の目盛りにも関わらずお米の量を少なくしてしまうと水が多くなり、べたついたご飯になります。逆にお米の量が多くなると芯が残ったご飯に炊きあがってしまいます。
そのため、お米を正確に測ることは大切なことです。お米を測る際に使用される道具は計量カップであり、一杯すれすれで1合となります。ちなみに1合は150gであり、茶碗2杯程度の量になるため、どの程度のご飯が必要なるのかを考え、何合必要になるのかを決めましょう。
最初の水は素早く捨てる
炊飯器のスイッチを入れる前にお米を洗う必要があることを知っている人も多くいるとは思いますが、最初の水を素早く捨てる必要があることを知っている人は少ないのではないでしょうか。お米は乾物であるため、水を与えると素早く吸収する性質があります。特に最初の水は良く吸いやすいです。しかし、上記でも紹介したようにお米の周りには肌ぬかと呼ばれるものが付着しており、風味を下げてしまいます。
最初に水を入れるとその肌ぬかが水に溶けてしまい、お米がすぐに吸ってしまうため、ぬかの風味がお米に入ってしまうと考えられています。そのため、最初に入れた水は10秒ほどかき回したら捨てるようにしましょう。素早く捨てなければならないと意識してしまうと水を捨てる時にお米も一緒に出てしまいやすいので焦らずに水を切るようにしましょう。
2回水の取り替えをしながら洗う
上記で紹介したように最初の水は早めに捨てたあと、再び水を入れて洗います。この流れを2回行いましょう。人によっては水が白くならなくなるまで洗う必要があると思っている人もいますが、そこまで洗ってしまうとうま味成分も流れ出てしまったり、お米に傷がついてしまう可能性があります。そのため、水の取り替えは合計3回程度がおすすめです。
しばらく水を吸わせる
計3回お米を洗い、水を規定量まで入れて30分ほど水につけておきます。そうすることでお米が水を吸い、炊きあがりやすくなったり、芯が残りにくくすることができます。炊飯器のスイッチを入れて炊きあがるまでの時間は40~60分程度必要になる場合も多く、水につける時間を加えると1時間以上前から準備をしておくことでおいしく炊き上げることが可能になります。
また、水を吸わせておくことで炊き上げる時に糖が生れるため、美味しさを感じることができるので、おいしいご飯を食べたいのであれば、炊飯器のスイッチを入れる前に水を吸わせることをおすすめします。しかし、最近の炊飯器は高性能に仕上げられているため、浸水させなくてもご飯をおいしく炊き上げることができる場合もあります。
炊飯器のスイッチをすぐに入れないことの効果
炊飯器のスイッチをすぐに入れないことでさまざまな効果を得ることができると考えられています。すぐにご飯を炊き上げたいときにはどうしてもスイッチを入れてしまいやすいです。炊飯器にご飯をセットしてすぐにスイッチを入れないようにするだけでもおいしいご飯が炊けるようになります。すぐにスイッチを入れることでお米に水を吸わせることができないため、でんぷんが糖に変換されにくく、うま味も感じにくいです。
そのほかにもふっくらした仕上がりになりにくかったり、芯が残ってしまうこともあります。
炊飯器のスイッチをすぐに入れたい人へのポイント
炊飯器のスイッチをすぐに入れないことでおいしくご飯を炊き上げることができると紹介しましたが、どうしてもすぐに炊飯器のスイッチを入れたい人やそうしないといけないときもあるのではないでしょうか。そのような時には次に紹介する方法をすることで解決することができたり、すぐにご飯を炊くことも可能になります。次に、ご飯の美味しさよりもすぐに炊飯器のスイッチを入れて炊きたいと考えている人におすすめの方法を紹介します。
無洗米を購入する
お米の種類に無洗米という物があることを知っているでしょうか。無洗米は名称にあるように水で洗う必要がないお米であり、そのまま釜に水とお米を入れて炊飯器にセットし、スイッチを押して炊き上げることができます。そのため、できるだけ早くご飯を炊きたい場合や洗う手間を省きたいと考えている人におすすめのお米です。無洗米は洗う必要がないように精米されているお米であり、見た目は普通のお米で変わりません。
しかし、普通のお米と比べて若干無洗米の方が高く販売されている傾向があります。また、普通のお米と同じように炊くと硬くなってしまいやすいです。したがって無洗米を炊く場合は少し水の量を多めに入れることがおいしく炊き上げるポイントです。
早炊き機能を活用する
すぐに炊飯器のスイッチを入れてご飯を食べたいのであれば、早炊き機能を活用するようにしましょう。早炊き機能は普通に炊き上げるよりも10~20分ほど早く炊き上げることができる機能です。多くの炊飯器に搭載されている機能であるため、早くご飯を炊きたいのであれば、早炊き機能がある炊飯器を選ぶことも大切です。早炊き機能にすることで水につける時間や蒸らしの時間を短縮することで早くご飯を炊き上げることが可能になります。
しかし、人によっては芯が残っておいしくないと感じてしまうこともあります。
予約機能の活用する
炊飯器には予約機能がある場合が多いです。特に朝食のご飯を炊く時に使用されることが多い機能であり、セットした時間に炊きあがるように自動で行ってくれます。予約機能を活用することで長時間保温してしまうことを防ぐので、節電にもなります。ご飯を食べる時間帯が決まっているのであれば、予約機能を使用することをおすすめします。
しかし、お米を研いだり、規定量の水を入れるなどの準備は事前に行っておく必要があります。また、蓋を閉めていなければエラーが出てしまうため、忘れないようにしましょう。
まとめ
炊飯器はご飯を手軽に炊き上げることができる家電であり、一家に一台ある場合も多いです。すぐにスイッチを入れてご飯を炊くようにしてしまいやすいですが、おいしく炊きたいのであれば、下準備をしっかりするようにしましょう。最近では炊飯器の性能も高まっているため、炊飯器のスイッチを入れる前に行うことをしなくてもある程度おいしく炊くことができます。しかし、お米の量や水の量を守り、正しいお米の洗い方をしたほうがおいしいご飯になります。