三回にわたって、お米を美味しく炊く裏技を紹介しています。
第一回:お米の研ぎ方や水の温度、量、吸水に関する裏技やコツ
第二回:お米に加えて一緒に炊くと美味しくなるものの紹介
最終回となる今回は、古米を美味しく食べられる炊き方の裏技をご紹介します。
水の裏技
古米を美味しく炊き上げるコツは水にあります。
(1)あまり力を入れて研ぎすぎない
新米はあまり力を入れずに軽く研ぐことで美味しさが引き出されますが、古米に関しては逆になります。
強めの力で研ぐのがおすすめです。そうすることで、古米の表面に付いた糠臭さをしっかりと落とすことができますよ。
研ぎ汁も新米の場合は、「うっすら白く濁る程度」がベストなのですが、古米に関しては透明になるまで研ぐことで美味しく炊くことができます。
ただし、古米は弱くなっていますので、研ぐときに力を入れすぎるとお米が割れてしまうことがあるのでご注意を。
(2)水分量はやや多目に
古米は水分が少ないので、炊く際には水を多目に入れてください。その際に、氷を2個ほど入れて水温を下げると、沸騰するまでの時間が長くなるため、米の甘味が引き出されるのでおすすめです。
(3)水に浸ける時間
古米を水に浸けておく時間は夏場なら30分、冬場なら2時間程度が適切です。
古米は収穫から時間が経っているため、その分だけお米から水分が抜けています。そのためやや多めの水に適切な時間浸けることで水分を補ってあげましょう。
炊く際に入れると美味しくなる裏技
【ふっくらと炊き上げるために】
・新米を30%程混ぜて炊く
・薄くスライスしたジャガイモを入れて炊く
・にがりを入れて炊く(お米3合に対して5~6滴)
・もち米を混ぜて炊く
【古米臭を消すために】
・純米酒を入れて炊く(古米1合に対して大さじ1程度)
【甘味とツヤを出すために】
・みりんを入れて炊く(古米1合に対して大さじ1/2程度)
・サラダオイルを入れて炊く(古米3合に対して小さじ2程度9
・ハチミツを水で溶いたものを少量入れて炊く
・粉寒天を入れて炊く(古米1合に対して1g)
・崩した梅干しを種ごと入れて炊く(古米3合に対して梅干1個)
【日持ちを良くするために】
・酢を入れて炊く(古米3合に対して酢小さじ1)
・崩した梅干しを種ごと入れて炊く
味を付けて調理する裏技(?)
古米の欠点は「硬い・粘りが少ない・古米臭がある」という3点に尽きます。
ところが、「味付きのご飯」メニューに使えば、古米の欠点は長所に変わるんです。
例えば、以下のメニューならば、新米よりも古米の方が美味しく仕上がることも!
・炊き込みご飯
・チャーハン
・ピラフ
・おかゆ
・リゾット
・酢飯
いかがでしたか?
キッチンにある普通の炊飯器で炊いても、ちょっとの工夫で古米は美味しく生まれ変わります。
それが調理の醍醐味ですね。
基本を押さえて、料理もキッチン家電選びもハッピーにお楽しみください!