IHのメリットは? デメリットは?

一昔前のキッチンでは、ガスコンロが主流でした。しかし、近年はIHクッキングヒーター(以下、「IH」)が普及しており、安全でエネルギー効率も良く、使い勝手が良いと評判も上々です。
そこで今回は、IHの特徴やメリット・デメリットについてご紹介します。

まずは、IHについて簡単におさらいです。

「電磁調理器」とも呼ばれるIHは、その名の通り、磁力を用いて発熱を起こす調理器です。
具体的には、IHの内部に埋め込まれている「渦巻き状の磁力発生コイル」に電気を流すと、強力な磁場が発生するのです。そこで発生した磁場とIHの上に置かれた金属鍋の底が触れることによって「過電流」が引き起こされ、鍋底面の発熱を促します。
それがIHの仕組みなのですが、IHはガスコンロと比べて、見た目がスッキリしており、おしゃれなのも特徴です。

山善 IHクッキングヒーター 1400W ホワイト YEN-S140(W)

どんな料理もこれ1台でOK、低コストで経済的。

税込 6,980

では、具体的にIHのメリット・デメリットを見ていきましょう。

IHのメリット

掃除がしやすい

IHは平たいプレートであり(フラット構造)、デコボコした備品やパーツがありません。つまり、ガスコンロのように複雑な突起物が無いので、しつこい焦げや油汚れがこびりつきにくくなっています。ですからIHは、布巾どで汚れをサッと拭き取ることができます。

調理中にキッチンが暑くなりにくい

IHは火を使わず、空気を熱さずに調理器具に直接熱を送るため、熱気が部屋に充満しにくい特徴があります。そのため、キッチンの温度の変化は少なく抑えることができます。IHならば、長時間調理をしても、キッチンに熱がこもりにくく、夏場でも快適に料理ができます。

火を使わないので安全

IHは火を使わないので、ガスコンロに比べると安全性が高いことが特徴です。衣服や周囲に置いてあった布巾などに引火するなどの火災や火事の危険性が低くなります。小さいお子供がいるご家庭でも安心ですね。
ただし、IHでも高温になった油が発火することはありますので要注意です。

IHのデメリット

IH対応の専用器具しか使えない

IHは、その仕組み上、アルミ鍋、銅鍋、土鍋、耐熱ガラス鍋などは不向きです。また、プレートが平面なので、鍋底が丸くなっているようなものも使用できません。
IH専用の危惧は価格が高く、種類も少ない上に、ステンレスで重いものが多いため、慣れるまでは違和感があるかもしれません。

停電時には使用できない

IHは電力で動くため、雷や台風、地震などの影響で停電した際には使用できなくなります。お湯を沸かすことすらできません。
非常時のために、カセットコンロとガスボンベを常備しておくことをおすすめします。

火傷をする可能性

IHは火が出ないので、ついうっかりとパネルを素手で触ってしまうことがあり、火傷の原因になります。火が出ないため、一見熱くなっているのか分かりにくいのも大きな原因です。また、電源を切っても熱さが続いているので、お子さまが危険と気づかずに触ってしまう危険もあります。

他にも、火を使わないIHは食材を炙ることができず、焦げ目をつけたり直火を必要とする料理には不向きです。
また、多くのIHは、総消費電力が設定値を超えないように、二つ以上のヒーターを同時に使用すると火力が自動的に制御される仕組みになっています。そのため、最大火力が出せなくなってしまい、調理時間が長くかかってしまうこともあります。

そして、多くの方々にとって気にかかるのはIHの電気代でしょう。
IHは、電気を使う家電の中でも、消費電力は比較的高いと言えます。4人家族で標準的なメニューを毎日調理したと想定した場合、IHの電気代は1ヶ月で約900円程度になります。もちろん、調理時間の長さにもよります。

山善 IHクッキングヒーター 1400W ホワイト YEN-S140(W)

どんな料理もこれ1台でOK、低コストで経済的。

税込 9,690

まとめ

IHの利便性や安全性、そして、使用上の注意点などについてご理解いただけましたでしょうか?
賢く使えば、IHは便利な家電です。その可能性に着目してみてはいかがでしょうか。
また、ガスコンロもIHも次々と新製品が出ていますので、使用目的や機能に注目し、しっかりと比較して選んでくださいね。

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