キッチン家電は毎日の調理に使うものであるため、汚れやすいのが問題です。
汚れを放置したままにすると、雑菌が増えて食中毒の原因になったり、故障のもとになってしまいます。
そこで、前編・後編の2回に渡って、つきやすいけど取れにくい「電子レンジの汚れやニオイ」の取り方をご紹介します。
今や、電子レンジは日々の生活に欠かせない便利な調理家電だと言えます。キッチンの主役級の家電ですよね。ところが、使用頻度の高さに比べて、掃除がしにくいのも電子レンジの特徴なのです。シンクや調理台と違い、お手入れや掃除の仕方がよくわかないため、汚れたままで電子レンジを放置している方も多いのではないかと思います。
使用中はさして気にならないのですが、いざ電子レンジの庫内を覗いてみるとかなり汚れていることに驚きます。電子レンジには、油汚れや食品や飲み物などのコゲがつきやすいのです。
目次
電子レンジの汚れの原因は
電子レンジ庫内の汚れの主な原因は食品カスです。食品カスとは、食品に含まれるタンパク質や糖分、油分などの成分のことで、食品を温める際に庫内に飛び散ります。飛び散った成分を放置すると電子レンジを使用するたびに温められてこびり付いたり、焦げ付いたりします。電子レンジは毎日の料理で使用する頻度が高いので、知らないうちに汚れが蓄積する可能性が高いのです。
食品カスのほかにも、食品を温める際に発生した水蒸気が固まってしまう水垢もあります。
食品カスを放置して電子レンジを使用していると、焦げつきの原因になります。
これらの汚れを放置したまま使用し続けてしまうと、庫内に汚れがこびりついてしまい、ちょっとやそっとの掃除では取れなくなってしまいます。
パナソニック 電子レンジ 22L フラットテーブル メタルブラック NE-FL222-K
1000Wインバーターの庫内フラット単機能レンジ。インテリアに調和するデザイン。
税込 “22,800”円
電子レンジの汚れを放置すると・・・
電子レンジの汚れを放置しておくことはデメリットしかありません。そのことを認識しておいてください。
1.悪臭・異臭の発生
電子レンジに残った汚れから雑菌が発生することで、レンジの中に悪臭が漂います。雑菌を放置してしまうとカビや菌の繁殖につながり、料理に菌がつくなどして、食中毒などの健康被害の恐れがあります。
2.加熱効率低下
残った汚れが電磁波を遮って電子レンジの加熱効率を落とすことがあります。そうなると、料理が温まりにくくなるため、温めるたびに余計な電力を使うことになります。つまり、無駄に電力を消費し、電子レンジの故障につながることさえもあるのです。
定期的な掃除は電気代の削減にもつながることを覚えておいてください。
3.発火・出火
電子レンジは、食品カスや汚れも「温めるべきもの」と判断してしまうため、温めたい食品に熱が集中しなくなります。それが長時間続くことで、汚れに熱が集中して発火したという事例があります。また、電子レンジの中に水分を含む汚れがあると、料理と同じように熱を帯びて発火してしまう可能性があります。
パナソニック 電子レンジ 22L フラットテーブル メタルブラック NE-FL222-K
1000Wインバーターの庫内フラット単機能レンジ。インテリアに調和するデザイン。
税込 “27,182”円
それでは、電子レンジのお掃除方法を紹介します。
掃除方法1:重曹・セスキ炭酸ソーダを使った電子レンジのお掃除
電子レンジの掃除には重曹やセスキ炭酸ソーダがおすすめです。
アルカリ性の重曹は、油を含んだ酸性の汚れに強く、臭いを中和する効果もあるので電子レンジ独特のニオイを消臭する効果もある便利アイテムです。合成界面活性剤(石油系合成洗剤)を使っていないので、環境に優しいのが特徴です。
一方、セスキ炭酸ソーダは、重曹と炭酸ナトリウムで構成された「アルカリ剤」です。重曹よりもアルカリ度が高く、水に溶けやすいのが特徴です。また、こちらも合成界面活性剤を使っていません。
重曹もセスキ炭酸ソーダもホームセンターや100円ショップで簡単に購入できますし、通販サイトなどでも多く扱っています。
お掃除の方法
- 耐熱容器に1カップの水と大さじ1の重曹(またはセスキ炭酸ソーダ)を入れて混ぜ、電子レンジで3~5分程加熱します。このときラップはかけません。
- 加熱が終わったら、電源は切ったまま扉を開けないでそのまま20分ほど放置します。放置することで、レンジの庫内に重曹(セスキ炭酸ソーダ)の混じった水蒸気が行き渡り、固まっていた汚れをふやかしてくれるので、落としやすくなります。
- 最後に、布巾や古布、キッチンペーパーなどに、耐熱容器に残った重曹水(セスキ炭酸ソーダ水)をつけて軽く絞ってから、電子レンジ内の内側の汚れを拭き取ります。
- 汚れが落ちたら、重曹・セスキ炭酸ソーダの成分が残らないように乾いた布巾などで庫内を乾拭きして水気を拭き取ってください。
以上でお掃除は完了です。
注意事項
- 火傷をする恐れがありますので、気をつけて作業をしてください。
- 市販の住宅用洗剤やメラミンスポンジを使用すると、色落ちや傷の原因になる場合がありますので、お気をつけください。
- 電子レンジの掃除を何年もしていなかったり、汚れがひどい場合には、一度の掃除では汚れを落としきれないことがあります。その場合には、歯磨き粉や重曹ペーストを歯ブラシにつけて、汚れている部分を優しくこすってみてください。
次回は重曹・セスキ炭酸ソーダ以外のお掃除方法をご紹介します。