現在は、最低でも一家に1台のエアコンが設置されている時代です。室内を快適な温度にしてくれるため、なくてはならない家電の1つといえるでしょう。しかし、エアコン掃除を怠ると大変なことが起きるとご存知でしたか?今回は、誰でも簡単にできるエアコン掃除のやり方を紹介します。
目次
エアコン掃除は定期的にしよう!
エアコンは、外の空気を吸い込んで、空気の熱を使って暖かい風や冷たい風を送ってくれます。定期的に掃除をしなければ、さまざまな問題を引き起こしてしまうのです。しかし、エアコンの掃除の仕方がわからなくて「今まで一度もエアコンの掃除をしたことがない」という人は多いのではないでしょうか。エアコンが使えなくなれば、快適に過ごすことができなくなり、精神的にも身体的にもよくありません。案外エアコン掃除は簡単にできますので、掃除の仕方を覚えてエアコンをきれいにしておきましょう。
エアコンを掃除するベストな期間は?
エアコンは、こまめに掃除をする必要がありますが、どれくらいの頻度で掃除すべきだと思いますか?
「夏や冬のエアコンを使う前後に掃除をすればよい」と、考えている方は多いのではないでしょうか。しかし実際は、エアコンは2週間に1回のペースで掃除をする必要があります。大気中には目には見えないホコリやゴミが飛んでおり、エアコン本体はもちろんのこと、吹き出し口やエアコンフィルターにホコリが詰まってしまうのです。エアコンを2週間も使い続けていれば、フィルターにホコリが溜まって真っ黒になってしまうでしょう。
そうなると、エアコンの動作をはじめ、さまざまな問題が生じてしまいます。便利なエアコンを快適に使い続けるためにも、2週間に1回を目安に掃除を行ってみてください。
エアコンが汚れるとどうなる?
2週間に1回がエアコン掃除の目安といわれますが、掃除する間隔が短いと思った方がいるのではないでしょうか。実は、こまめにエアコン掃除を行わないと、さまざまな問題が生じてしまいます。そこで今度は、エアコンが汚れるとどうなるかについて解説します。
①エアコンの効きが悪くなる
エアコンが汚れると、エアコンの効きが悪くなります。エアコンは、空気の熱を利用することで、冷房と暖房を使い分ける仕組みです。空気を取り込む際に、ホコリやゴミを一緒に吸い込んでいるため、途中でフィルターを通して空気をきれいにしています。
真夏や真冬は、エアコンを使用する日数も、1日にエアコンを使用する時間も長くなるため、エアコンフィルターをはじめ、さまざまな箇所が汚れてしまうのです。フィルターが詰まると、取り込む空気の量が減ったり、エアコンの奥深くにゴミが入り込むため「冷たい&暖かい風がでない」という問題が起きてしまいます。
エアコンの効きが悪くなると、快適に過ごすことができなくなるでしょう。室内が暑くてイライラしたり、反対に室内が寒くて風邪を引いたりと、不便を感じることになります。
②エアコン内にホコリやカビが繁殖する
エアコン掃除を怠ると、エアコン内にホコリが溜まったり、カビが繁殖してしまいます。エアコンからホコリやカビが混ざった風が送り出されることになるため、体に悪い影響を及ぼします。また、ホコリやカビでいっぱいになったエアコンは、より一層掃除が大変になってしまいます。個人の掃除できれいにできなくなり、お金を払ってプロの掃除業者に依頼する必要がでてきます。
③エアコンの風がカビ臭くなる
エアコン内部は、カビが繁殖しやすい20〜30℃になっています。こまめに掃除をしないとカビが大量発生して、エアコンからでる風がカビ臭くなるのです。部屋中にカビ臭い嫌なにおいが充満すれば、エアコンを使いたいと思えなくなるでしょう。もちろん、個人でのエアコン掃除は難しくなります。
④電気代が高くなる
エアコンフィルターがホコリで目詰まりしたり、カビが繁殖して空気の循環が悪くなると、より多くの電力が必要になります。エアコンの消費電力が高くなれば電気代が高くなりますので、家計に直結してしまうでしょう。そうなれば、エアコンを使いたくても、我慢しなければいけない状況になりかねません。電気代を抑えてエアコンを快適に使うためにも、こまめなエアコン掃除が必要になります。
⑤健康被害を受ける
ホコリやカビが溜まった状態でエアコンを使用すると、汚れた風を吸うことになります。ホコリやカビは、人体に悪い影響を及ぼしますので、鼻炎や喘息といった呼吸器系の病気を発症したり、アトピーや蕁麻疹などの皮膚疾患の病気が現れる可能性があります。とくに、小さな子供や高齢の方は、深刻な病気になりかねません。自分を含めて家族全員の健康を守るためにも、しっかりとエアコン掃除をする必要があります。
⑥エアコンが故障する
ホコリやカビで汚れたエアコンを使っていると、エアコンの効率が下がって必要な消費電力が大きくなります。電気代が高くなるのはもちろんですが、エアコン内部の各箇所に負担がかかるため、エアコンそのものが故障する可能性がでてくるのです。エアコンの買い替え費用は、家計に大きなダメージを与えるでしょう。また、新しいエアコンを取り付けるまで、不便な生活を送ることになります。こまめに掃除をして、清潔なエアコンを長持ちさせましょう。
自分できるエアコン掃除のやり方
ここまで読んで、エアコン掃除の必要性がわかってもらえたのではないでしょうか。しかし、エアコン掃除をしたくてもやり方がわからなければ、どうすることもできません。そこで今度は、自分でできるエアコン掃除のやり方を解説します。案外簡単なやり方ですので、ぜひ試してみてください。
①エアコンの外側の掃除
【用意する物】
・乾いた雑巾1枚
・水を固く絞った雑巾1枚
・大きめのハケ、もしくは掃除機
エアコンの外側には、大量のホコリが付着しています。まずは、ハケや掃除機でホコリを取り除きましょう。ある程度ホコリを取り除いたら、水を固く絞った雑巾でエアコン全体を拭きあげます。最後は、乾いた雑巾で表面に残った水分を拭き取って完了です。
②吹き出し口の掃除
【用意する物】
・乾いた雑巾1枚
・水を固く絞った雑巾1枚
・大きめのハケ、もしくは掃除機
・細長い棒(割り箸や竹串でOK)
エアコンの吹き出し口は、手動で簡単に開きます。まずは、ハケや掃除機で表面のホコリを吸い取り、濡れた雑巾で拭きあげます。吹き出し口の隙間は、指を入れることができませんので、割り箸や竹串などの細長い棒を使って、隅々までホコリを取り除いてください。最後は、乾いた雑巾で拭いて完了です。
③フィルター掃除
【用意する物】
・食器用洗剤
・清掃用ブラシ
・乾いたタオル
・大きめのハケ、もしくは掃除機
エアコンの吹き出し口を開けると、エアコンフィルターがあります。エアコンフィルターは、簡単に取り外すことができます。まずは、フィルター表面に付着しているホコリやゴミを掃除機やハケで取り除きましょう。次は、浴室や洗面所のシャワーを使って、フィルターの裏面から勢いよく水をあててください。取りきれなかったホコリを洗い流すことができます。
ある程度ホコリを落とすことができたら、フィルター全体に食器用洗剤をかけて、清掃用ブラシで軽く洗います。注意点として、フィルターの素材は強くないため、あまり力を入れずにブラシで洗うことです。洗浄が終われば、フィルターが完全に乾いてからエアコンに取り付けて完了です。
まとめ
簡単にできるエアコン掃除のやり方を中心に紹介しました。室内を快適な温度に保ってくれるエアコンは、こまめに掃除をすることが電気代の節約に繋がったり、部屋の空気をきれいにしてくれます。エアコンを長持ちさせるためにも、2週間に1回のペースで掃除をしていきましょう。