日常的に利用する炊飯器。日本の文化とは切っても切れないお米を炊いたり、お料理に活用したりと、とても便利なキッチン家電ですね。そんな炊飯器のお手入れですが、皆さんどのような工夫を凝らしていますか?
前回、炊飯器の簡単なお手入れ方法についてご紹介してきました。
方法としては、お湯につけ置きしたり、酸性の性質を持っているもので洗ったりと簡単な方法ばかりです。
今回は続編として、より具体的なパーツ別のお手入れ方法についてご紹介していきます。是非、前回お伝えした方法以外にもご自宅にあった炊飯器のお手入れ方法を見つけて試してみてくださいね。
目次
そもそも炊飯器が汚れる原因って?
そもそも炊飯器が汚れる原因についてはご存知ですか?
ここでは、「外側はキッチンで油を利用した時の油汚れが原因かな」「内側はお米のでんぷんが原因かな」など、なんとなく汚れる原因の想像がつくあなたにも、炊飯器が汚れる理由について具体的に解説していきます。
高温多湿が原因
炊飯器は蒸気を飛ばしてお米をふっくら炊くキッチン家電です。便利であるものの、お米を炊く過程でお釜内が高温多湿になるため、菌が繁殖しやすいといった特徴があります。
そんな特徴から、米を炊いた後、翌日まで内釜にご飯を入れっぱなしにしている人は注意が必要です。炊いたご飯を長時間お釜の中に放置してしまうと、雑菌が繁殖しやすく、味の鮮度も落ちてしまいます。
また、温度も湿度も高い夏場はお米が傷んでしまうこともあるため、特に注意しなければなりません。高温多湿な状態は内釜だけでなく、他のパーツに雑菌を付着させてしまう原因になり兼ねません。
お米のでんぷんと水蒸気が原因
炊飯器は、お米を炊く際にでんぷんと水蒸気が混ざって汚れが付着してしまいます。汚れは乾燥したまま放置すると、カビが繁殖してしまうこともあります。カビの繁殖は、臭いだけでなく、炊飯器に入れる食材に付着してしまう可能性もあるので、汚れが落にくくなる前にしっかりとお手入れをおこなってあげる必要があります。
炊飯器のパーツ別お手入れ方法について
炊飯器ですが、パーツ別にお手入れ方法が異なります。ここからは、パーツごとに分けて、お掃除の方法を解説していきます。
パーツごとのお手入れ頻度
炊飯器ですが、パーツごとにお手入れをおこなう頻度が異なります。ここでは、どのくらいの頻度でパーツのお手入れをする必要があるのか、ご紹介していきます。
内釜/内蓋
まず、食材に直接触れる内釜は、使う度にお手入れをおこなうのが基本です。また、内蓋は直接食材に触れないため、ついお手入れを忘れてしまいがちですが、高温多湿の炊飯器の中では雑菌が繁殖しやすいです。そのため、内蓋も毎回洗う必要があります。
外釜/蒸気口/炊飯器本体
外釜や蒸気口、炊飯器本体は直接お米に触れることがないため、お手入れをおこなわない人も多いのではないでしょうか。ただし、基本的にキッチンに設置されている炊飯器は、外側もお料理をする際の油などですぐに汚れてしまいます。
そのまま放置していると汚れが落ちにくくなるので、週1程度で清掃してあげることをおすすめします。油汚れが落ちやすいうちにこまめに清掃をおこないましょう。
炊飯器裏のファン
炊飯器裏のファンのお掃除を見逃している人も多くいらっしゃると思います。しかし炊飯器の裏側こそ埃がこぞって好む場所です。毎回とは言いませんが、年に1度の大掃除の時など、少し気をつかって清掃してあげることをおすすめします。
実際にパーツ別にお手入れをしてみよう
内釜/内蓋の掃除
使う度に掃除が必要な内釜と内蓋ですが、難しいお手入れ方法は必要ありません。
ただし、やってはいけないお手入れ方法もあるので、ここでは正しいお手入れ方法についてご紹介していきます。
用意するものは、柔らかいスポンジと台所洗剤、布巾のみです。まずは柔らかいスポンジを使って、台所用の中性洗剤で洗います。ここで注意しなければならないことは、スポンジや洗剤の種類です。
汚れがひどかったり、お米のでんぷんがへばりついてしまうと、つい金だわしやメラミンスポンジなどを使用してゴシゴシ洗ってしまいたくなりますね。ただし、内釜はフッ素加工されているため、研磨作用のあるスポンジで洗ってしまうと内部を傷めてしまいます。解決策としては、汚れが落ちにくい時は、ぬるま湯につけてから洗うことで、柔らかいスポンジでも汚れを落としやすくなります。
また、漂白剤を使ってお掃除をしたり、アルコールを使って殺菌したりする行為はメーカーによって禁止されている場合があるのでしっかり確認をおこないましょう。
洗い終わったら、自然乾燥を行うか、清潔な布巾を使って水気を残さないように拭き取ります。水分を残したまま炊飯器にセットして蓋を閉めてしまうと、蒸気で雑菌が湧いてしまうので、必ず乾かすことを徹底しましょう。
外釜/蒸気口/炊飯器本体の掃除
外釜などの、週に1度掃除をすることをおすすめする箇所の掃除についてご紹介していきます。
用意するものは布巾と綿棒、台所用中性洗剤と、自宅にあるものでお掃除が可能です。
まず外釜を掃除するには、硬く絞った布巾で軽く拭き上げるようにしてください。多めの水を含ませた布巾で拭き取ることは、一見油汚れなどを落としやすいと思われがちですが、センサーなどに水が触れてしまう可能性があるので、控えましょう。
蒸気口は埃や汚れが隙間に溜まりやすいです。そのため、綿棒を使って細かいところまで埃をとっていきましょう。
炊飯器本体を掃除する際は、外釜と同様に硬く絞った布巾でサッと拭きます。汚れがひどい場合は、布巾に中性洗剤を少量染み込ませ、全体を拭いていきましょう。最後に中性洗剤が炊飯器本体に残らないように、硬く絞った布巾で拭き上げたら完了です。案外汚れが溜まりやすいので、普段から清潔に保つ習慣をつけてあげることをおすすめします。
炊飯器裏のファン
炊飯器裏のファンですが、気にしてお掃除をおこなっている人は少ないのではないでしょうか。確認してみると、想像以上に埃が溜まっているため、年に1度ほどお手入れしてあげてください。必要なものは布巾と新しい歯ブラシのみ。まずは、乾いた布巾で表面の埃を取り除いてあげましょう。次に新しい歯ブラシで、ファンの隙間に入り込んだ埃をを取ります。
埃が少し取りにくいので歯ブラシで取ることが難しい場合は、綿棒を使ってみてもいいでしょう。
まとめ
炊飯器が汚れてしまう原因から、パーツ別の炊飯器のお手入れ方法について紹介しました。内釜や内蓋は使う度に洗っているものの、その他のパーツはついお手入れを忘れてしまっている人も多いのではないでしょうか。
案外埃や油汚れが付着している炊飯器ですが、少しだけ手間をかけて清掃することで、より清潔に保つことが可能です。口に入れる食材と直接触れるキッチン家電だから、少しだけ意識して、お手入れをしてあげてみてはいかがでしょうか。