せっかくお米を炊くのであれば、おいしいご飯に炊きあげたいですよね。実は、お米がおいしく炊ける裏ワザがあります。この記事では、お米をおいしく炊く裏ワザとコツを詳しく解説します。おいしいご飯を炊いて、家族に喜んでもらいましょう。
お米の研ぎ方でご飯がおいしく炊ける!
おいしいご飯を炊くためには、正しいお米の研ぎ方を知る必要があります。ここでは、新米や銘柄に関係なく、安くて古いお米がおいしくなる研ぎ方を紹介します。とても重要なポイントになるので、しっかりと覚えておきましょう。
ご飯がおいしく炊けるお米の研ぎ方
では、お米がおいしく炊ける研ぎ方を段階的に解説します。上手にお米を研ぐコツや、炊飯までの流れを掴んで、おいしいご飯を炊いてみてください。
①最初の水はお米を研がずに捨てる
お米を磨研ぐために水を加えますが、最初に加えた水はお米を研がずに捨てましょう。おいしいご飯は、お米が吸収した水分量で決まります。最初の水は、お米に水を吸わせることが目的であり、研ぐ前のお米は水分がない状態のため、水に触れると一気に水分を吸収してくれるのです。そのため、水を加えるだけでお米を研ぐ必要はなく、しばらくお米を水に浸したら、きれいな水に変えましょう。
②お米は指先で軽く混ぜるように研ぐ
ある程度お米に水を吸わせたら、新しい水に変えてお米を研ぎはじめます。お米を研ぐポイントは、指先で軽く混ぜるように研ぎます。米研ぎは、あくまでお米の表面に付着したヌカやホコリを洗い流すことが目的であり、力をいれてこすり洗う必要はありません。お米を強く研ぎすぎると、お米の形が崩れて水分や糖分を閉じ込めることができなくなるため、お米をおいしく炊くことができなくなります。指先でお米を数回かき混ぜて、新しい水に変える作業を2~3回繰り返すだけで十分です。
③お米の研ぎ汁は白いくらいがベスト
研ぎ汁が透明になるまでお米を研いでいる方は多いのではないでしょうか。白く濁った研ぎ汁は、見た目が悪く汚れていると思っても仕方がありません。しかし白く濁った研ぎ汁は、汚れではなくお米と同じ成分の米粉が水に溶け出している色になります。研ぎ汁には、お米の旨味や糖分が含まれており、お米の研ぎすぎは炊きあがったご飯の味を落としてしまうのです。これらの理由から、米研ぎは、指先で軽くかき混ぜる作業を2〜3回繰り返す程度で十分です。研ぎ汁が白く濁っているくらいがご飯をおいしく炊くことができます。
④研いだお米は1時間ほど水に浸す
お米を研ぎ終わってすぐに炊飯器のスイッチを入れる方が多いと思いますが、炊飯する前に研いだお米を1時間ほど水に浸しておきましょう。お米は、水分を吸収することで旨味成分や糖度が高くなるため、おいしいご飯を炊くことができます。また、たっぷりの水分を含んだお米は粒立ちがよく、見た目からおいしそうなご飯に炊きあがります。「やることが多くてお米を水に浸すためだけに1時間も待ってられない」という方は、炊飯器の予約機能を使うと、お米をおいしく炊くことができるはずです。
お米をおいしく炊く裏ワザ5選
お米がおいしく炊ける米研ぎのコツを解説しましたが、今度は炊飯時にできるお米をおいしく炊く裏ワザを紹介します。ご家庭にある意外な物を入れるだけで、安くて古いお米が甘くふっくらとしたご飯になるそうです。以下の5つの裏ワザを覚えて、今日から試してみてください。
①大根おろしを入れる
水に浸したお米を炊飯する直前に、お米2合に対して大さじ1杯程度の大根おろしを入れてみてください。大根に含まれるアミラーゼという成分がタンパク質を分解して糖に変えてくれるため、お米の旨味と甘味が増しておいしいご飯に炊きあがります。また、大根おろしがお米独特のヌカ臭さや古いお米の黄ばみを取り除いてくれます。ポイントは、大根おろしをお米全体にいき届くように混ぜることで、ムラなくお米の糖度を高めてくれます。
②マヨネーズを混ぜる
どのご家庭にも常備されているマヨネーズですが、実は炊飯前にお米1合に対して大さじ1杯ほどのマヨネーズを加えると、おいしいご飯に炊きあがります。マヨネーズに含まれる油分がお米をコーティングして、ツヤのある粒立ちがよいご飯に炊きあげてくれます。また、ご飯にコクがうまれてく、味わい深いご飯になります。油分でご飯がベタつくことはありませんが、カロリーが気になる方はカロリーハーフのマヨネーズを使ってみてください。
③寒天を入れる
「おいしいご飯が食べたいけどカロリーが気になる!」という方は、お米1合に対して1グラムの寒天を入れてみてください。寒天1グラムのカロリーはゼロに等しく、また寒天を混ぜて炊飯することで、ツヤがありモチモチで食べごたえのあるご飯に炊きあがります。
④白湯で炊く
一般的に、お米は水で炊いていると思いますが、水ではなく一度沸騰させて冷ました白湯でお米を炊くと、よりおいしく炊きあがるそうです。白湯を使うことでお米が水分を吸収しやすくなり、お米の糖度が高まるといわれています。
⑤50℃前後のお湯で炊く
白湯ではなく、50℃前後のお湯でお米を炊く裏ワザがあります。お米を50℃のお湯に入れると、ヒートショックと呼ばれるお米の表面に気孔を作り、通常より多い水分を吸収する現象が起きるそうです。そのため、お米の糖度が高くなり、甘くておいしいご飯を炊くことができます。注意点は、50℃のお湯は火傷をしてしまうため、泡立て器や菜箸などで軽くかき混ぜましょう。最後は、水でお米を洗い流して、1時間ほど水に浸せば完了です。
まだある!お米をおいしく炊くコツ
まだまだお米をおいしく炊くコツはあります。ここでは、炊飯以外でお米をおいしく炊くコツを紹介します。
①上質な水を使う
炊飯に使う水は、水道水ではなく天然水やミネラルウォーターなど上質な水を使いましょう。とくに、お米を研ぐ際の最初に使う水と、炊飯する際に使う水を上質な水にすることで、炊きあがったご飯がおいしくなります。お米のおいしさは、水で決まります。安くて古いお米でも、上質な水を使うことでおいしく炊くことができるはずです。
②お米はボールやザルに入れて研ぐ
お米を研ぐときは、炊飯器の内釜ではなくボールやザルに入れましょう。わざわざボールやザルで米研ぎをするのは、洗い物が増えて面倒に思うかもしれません。しかし、内釜で米とぎをすると、内釜に傷がついてお米に加わる熱にムラができてしまうのです。
おいしいご飯の炊き方は、火加減がとても重要とされています。お米の研ぎ方・水の質だけではなく、炊飯器や内釜にもこだわりましょう。
③内釜の水滴はきれいに拭き取る
炊飯する際は、内釜の水滴をきれいに拭き取りましょう。おいしいご飯の炊き方は火加減が大事であり、内釜に水滴がついた状態で加熱するとお米に加わる熱にムラができてしまいます。固さや糖度にムラがあるご飯は、おいしいといえません。内釜と炊飯器の水滴を拭き取るだけでご飯がおいしく炊きあがりますので、炊飯時は徹底してみてください。
④ご飯が炊きあがったらシャリ切りをする
ご飯が炊きあがったら、すぐにしゃもじでご飯をほぐして空気を入れてあげましょう。シャリ切りと呼ばれる炊きあがったご飯をしゃもじで切る作業です。ご飯全体を何度もしゃもじで切ることによって、たくさんの空気が入りふんわりとしたご飯になります。口あたりがよくおいしいご飯になりますので、試してみてください。
まとめ
お米をおいしく炊く裏ワザを中心に、お米の研ぎ方やお米をおいしく炊くコツを紹介しました。お米のおいしさは、銘柄だけで決まるわけではありません。安くて古いお米であっても、炊き方次第でおいしいご飯になります。今回紹介した裏ワザやコツは、ご家庭で簡単にできる方法ばかりです。普段からお米を炊いている方は、ぜひ試してみてください。