日本人の食卓の主役とも言えるお米は、美味しく食べたいものです。
前回は、お米の研ぎ方や水の温度や量、吸水に関する裏技やコツをご紹介しました。
ちょっとした手間で、お米は劇的に美味しくなります。
今回は、何かを加えることでご飯を美味しく炊き上げる裏技をご紹介します。
もちろん、業務用などではなくご自宅キッチンにある普通の炊飯器で大丈夫ですよ。
調理家電の定番・炊飯器の底力をとくとご覧あれ(笑)
目次
酒を加える
米1合に対し大さじ1程度の日本酒を加えることで、お米はフックラと炊け、ご飯の光沢と甘味が増します。
古くなったお米についた臭いをお酒が取ると同時に、お酒に含まれる糖分がお米に甘味を与えてくれるのです。
みりんを加える
米1合に対し大さじ1/2程度のみりんを加えることでお米のツヤが増して、自然な甘みも増します。
昆布を加える
ダシ用の昆布をお米にのせて炊くと、深みのある美味しいご飯に炊きあがります。
価格の安いお米でも、高級米のような芳醇な味わいが!
サラダオイルを加える
サラダ油を2~3滴加えて炊くと、パサついた古いお米でもツヤがでます。また、お米の一粒一粒に油膜を張るので、お米の嫌なニオイを取ることもできます。
サラダオイルの代わりに上質のエキストラバージンオリーブオイルもおすすめです。
マヨネーズを加える
1合のお米に対して大さじ1杯のマヨネーズを加えてお米を炊くことで、ご飯がツヤツヤに仕上がります。サラダオイルと同様に、マヨネーズもお米の一粒一粒に油膜を張ります。
にがりを加える
米1合に対して1~3滴のにがりを垂らすだけで、美味しくフンワリとしたご飯に炊き上がります。
海水を煮詰めてつくったにがりにはミネラルが豊富に含まれ、特に主成分である塩化マグネシウムがお米の組成を変化させるため、フックラと弾力のある食感をつくり、冷めても固くなりません。
塩を加える
ひとつまみの塩を加えることで、甘みが際立ったご飯を炊くことができます。
にがりと同じく塩に含まれるミネラルの効力ですので、ミネラルをあまり含まない食塩では効果が薄くなります。天然塩を使うのがおすすめです。
ハチミツを加える
お米3~4合に対して大さじ1杯のハチミツを入れると、お米にツヤを出し、自然な甘さが増します。
ハチミツの酵素がお米のデンプン質を分解して甘さを引き出してくれるのです。
大根おろしを加える
米1合に大さじ1程度の大根おろし(または、大根おろしの汁)を加えて炊くと、ご飯に旨味が増します。
大根おろしに含まれるアミラーゼなどの酵素が、お米のでんぷんを分解して糖分に変えるため、甘味と旨味が増すという仕組みです。
寒天を加える
お米1合に1g程度の粉寒天を混ぜて炊くと、お米がモチモチとした食感に炊き上がり、ツヤも増し、味も良くなります。
ただし、寒天を入れすぎると寒天特有のクセのあるニオイが出てしまうので要注意です。
もち米を加える
米の量に対して約1割を目安にもち米を混ぜて炊くと、ご飯のモチモチ感が増します。
別の種類の米と混ぜて炊くのもおすすめです。まるで、ご家庭で作れる「ブレンド米」みたいで楽しいですね(笑)
備長炭を入れて炊く
お米の上に備長炭をのせて炊くと、ミネラルが豊富な「フックラとしたお米」が炊き上がります。また、保温時の臭いや黄ばみも防いでくれるのでおすすめです。備長炭が水の分子を小さくし、水をまろやかにするという原理です。
炊飯専用に加工された木炭もスーパーやホームセンターなどで売られています。
いかがでしたか?
今回は、お米を美味しく炊く裏ワザをいくつか紹介しました。
ぜひとも裏技を試して、「新しいご飯」との新しい出会いをお楽しみになってください。
次回は、古米を美味しく炊き上げる裏技を紹介します。