キッチンには様々な家電製品があり、日々の生活を便利にしてくれています。しかし通常家電製品は「水に弱い」もの。ではキッチンで使われるキッチン家電はどうなのでしょうか。
ここではキッチン家電と水の影響について解説していきます。「お気に入りの家電があり、長く使いたい」、「キッチン家電についての危険性を知りたい」という方はぜひ参考にしてみて下さい。
目次
水によるキッチン家電への影響とは?
キッチンは水に強く、水に弱い
キッチンは調理をする際に水を使うので、住宅設備としては水害による被害を受けにくい設計になっています。例えば、シンクはサビにくいステンレス素材や人工大理石、ホーローなどが使用され、配管なども水に強いものが使われています。
しかし、キッチンは湯気などにより空気に湿気が多く、カビの発生や金属の腐食、サビの発生も起きやすい場所とも言えます。これにより、天井にカビが生えたり、壁や床材が歪んでしまうといった原因の他、家電製品の故障という可能性もあるのです。
キッチンの水被害のサインとは
キッチンで水漏れや湿気による被害を未然に防ぐためにはキッチンに表れるサインを把握しておくことが大切です。次にあげる内容に心当たりがないかチェックしましょう。
- 壁や床に原因不明の濡れ跡がある
- 天井が変色している
- カビ臭いにおいがする
- 湿度が上がっている
- 壁の裏から水滴の音がする
- キッチンにトイレの音がする
- 蛇口の圧力が低い
- 流しの排水が遅い
- 食洗機や洗濯機の周りに水漏れがある
もし、このような現象があるようならどこかの設備に不良個所があることが考えられますので被害が出る前に対処することをおすすめします。
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キッチン家電は水に弱い?
キッチン家電は湿気の多いキッチンで利用されることを前提に作られていますので、ある程度の耐水性はありますが、それでも電化製品である以上「水」は天敵です。
電化製品には電気が流れており、この電流の流れで可動するのですが、電気がきてはいけない場所(絶縁部分)や、大きな電力を必要としない場所があります。しかし、水は電気を通しますのでこのような場所に水が付くと回路が「ショート」したり、最悪の場合「発火」してしまいます。
また、水は金属をサビさせてしまうので本来電気が通る部分がサビて電気が通らなくなるということもあります。家電製品はできるだけ水からの影響を受けないように管理する必要があるのです。
キッチン家電を水濡れから守るメリット
家電製品にとって水濡れ・湿気は致命的なダメージを受ける可能性があります。特に電子レンジ、冷蔵庫、食器洗い乾燥機などはキッチンで常に水にさらされていますので、適切な利用ができていない場合修理や交換などの必要が発生し、費用がかかる恐れがあります。また、製品の寿命を縮めることにもつながりますので、キッチン家電を長持ちさせランニングコストを抑えるためにも水濡れ対策をすることは大きなメリットといえるでしょう。
キッチン家電を水濡れから守る方法とは?
防水カバーを利用する
キッチン家電を水漏れ被害から守る方法として有効なものは「防水カバー」です。カバーは水をはじくので水が家電製品の回路に入ることを防いでくれます。
さらにホコリなどの侵入や汚れ防止となるため、時間経過による腐食や損傷のリスクも軽減することができます。
定期的な清掃を心がける
次に大切なことは「定期的なメンテナンス」です。電子機器に影響のない洗浄液を使い柔らかい布やブラシで製品に付いた水分を取り除き、時間の経過とともに腐食の原因となる食べ物の付着物などを拭き取っておきましょう。
一番注意したい電気配線も定期的にチェックしましょう。コンセントに水分が付着しているとショートの原因となりますし、コンセント周りにホコリがついているとホコリに着火し、発火してしまう恐れもあります。
キッチン家電の水トラブルへの注意点
配管やホースからの水漏れ
配管やホースの水漏れは、多くのご家庭で見られる問題です。シンクからの水漏れは放置しておくと気付かないうちに深刻な被害を招く恐れもあります。キッチン家電だけでなく、水漏れによりパイプや配管ホースの下に保管している物や最悪の場合、家の基礎構造にカビなどが発生し、取り返しのつかないことになります。
また、他の用途に使われるはずの水が漏れているのですからその分の光熱費が増加する可能性もあります。
少しでも「怪しいな」と感じたら配管周りのチェックを行いましょう。大切なことは水漏れの原因がどこにあるのかを特定することです。原因が分かれば、必要な修理を安全・効率的に行うことができます。水漏れのリスクを軽減させるためにご自身でできることは、
- すべての配管設備を定期的に点検し、摩耗や破損の兆候、漏れの可能性がないかを確認する。
- 食器洗い機や洗濯機などの台所用品に接続されているすべてのホースがしっかりと固定されていることを確認する。
- 異なる電気製品間で過度に長いホースを使用しないようにする。
- 使い古された洗濯機は、必要に応じて交換する。
- 家中の蛇口から水滴が落ちていないか、目を光らせる。
- 気温が氷点下になる冬の間は、屋外の蛇口をチェックする(これは、壁・天井の凍結したパイプが、配管を破裂させる原因となる可能性があるため)。
- 寒さが続くときは、灌漑用水などの外部配管に接続するバルブを閉める。
などとなります。
誤って水をこぼしたり、はねたりしたとき
キッチンでは、誤って水をこぼしたり、はねたりすることがよくあります。鍋から溢れたり、料理を盛った皿がひっくり返ったり、洗い物の際に水がはねたりは日常茶飯事ではないでしょうか。ではこのような場合はどのように対処したらよいのでしょうか。
この場合、キッチン家電などに影響がなさそうであれば乾いた布で拭き取れば問題ありませんが、もしキッチン家電、特に配線部分にかかってしまった場合はまず、ブレーカーを落として家電の電源を切りましょう。そのあとで水分を拭き取り、専門業者に修理を依頼することをおすすめします。少しでも通電部分に水分が残っているとショートしてしまう恐れがありますので拭き取り後に安易に使用しない方が良いと思います。
このようなリスクを軽減させるためにはキッチン周りの整頓と水周りの定期的な清掃・メンテナンスが有効です。また、配線部分はできるだけ水はねに影響のない取り回しを検討しましょう。
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家電製品の不具合・設置時の不備
キッチン家電は私たちの生活には欠かせないツールですが、そのため生活に密着しすぎて使用や設置が安易になりがちです。使用方法が間違っていたり、設置方法が適切でない場合は水トラブルの原因になってしまう可能性があります。
例えば、シンクが壁から続く配管にしっかりと接続されていないと、水が漏れて冷蔵庫や食器洗い機内部の電線やその他の部品を腐食させることがあります。また、扉の密閉性が低いと、水分が侵入し、経年劣化によるサビや内部破損の原因になることがあります。ひどい場合には、電気機器の配線がショートして感電や火災につながることもあります。
施工不良による水濡れのほか、厨房機器に使用されている部品の製造不良による故障もあります。
例えば、ドアシールが製造時に不適切に取り付けられ、時間の経過とともに緩んで湿気が入り込み、錆びたり、冷蔵庫や冷凍庫の温度を調節するモーターやセンサーなどの内部部品が誤動作したりすることがあります。
特に大型キッチン家電では、最適な性能と安全性のために、資格のある専門家による適切な設置が推奨されます。また、ユーザーは常に製品マニュアルを注意深く読み、機器の寿命まで状態を維持する最善の方法を知ることで、部品の欠陥や不適切な設置技術によって後々高額な修理費が発生するのを防ぐ必要があります。
適切な清掃・メンテナンスを習得する
キッチンをこまめに掃除することは、健康的で整理整頓された家庭を維持するために不可欠な要素です。雑菌やバクテリアから自分や家族を守るだけでなく、食べこぼしや水はねが発生するリスクも軽減できます。キッチン機器は特に水濡れに弱く、修理や交換に費用と時間がかかることがあります。
定期的な清掃では、数日に一度程度、消毒液で表面を拭き掃除するとよいでしょう。そうすることで、時間の経過とともに蓄積された汚れを除去し、カウンタートップやその他の表面に蓄積される食べかすやほこりの量を減らすことができます。
コンロやオーブンの油汚れなどは、脱脂剤か万能クリーナーで落とすとよいでしょう。食べこぼしをした場合は、すぐに拭き取るようにすると、後で掃除が大変になるのを防ぐことができます。
【まとめ】
電化製品にダメージを与える原因として「水」が挙げられますが、どのような予防策が最適なのかを知ることは難しいものです。冷蔵庫、オーブン、食器洗い機、電子レンジなどのキッチン家電は、どれも水によるダメージを受けやすいものです。放っておくと、修理や買い替えに費用がかかることもあります。
キッチン家電も現在は高性能となり、高額な製品も多くなっています。「キッチン家電は水に弱い」ということを頭に入れながら、自分の使用方法が間違っていないか、適切に設置されているかを考え、製品の寿命までしっかり使えるように対処しておきましょう。
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