「レンジにもオーブン機能が付いているけれど、トースターってないと別で買わないといけないの?」
そんな疑問を感じたことはありませんか。
いろいろある家電の中でトースターとレンジは似ている部分もあるので購入の際に迷う部分もあると思います。
似ているようでタイプの違うトースターとレンジ。
この2棲み分けをしっかり理解することは調理の幅を広げることにもなりますし、購入する際のヒントにつながるかもしれません。
そこで今回は「トースターと電子レンジの棲み分け」をテーマにそれぞれの特性や購入時のポイントなども確認していきたいと思います。
トースターとレンジの違いを知ろう
トースターとレンジの棲み分けについてのお話しを始める前に、そもそもトースターと電子レンジの違いを知っていますか。
食品を温めるという部分では同じですが、全く違う機能を持ったトースターと電子レンジ。
まずはこの2つの特性や仕組みを知ることからトースターと電子レンジの棲み分けについて勉強していきましょう。
トースターは焼き目を付ける調理家電
トースターは、内部にあるニクロム線ヒーターを電気で温めることにより、そこから出る熱によって
・食品の表面を焼く
・食品に焦げ目をつける
ということが出来る調理家電です。
100℃以上の高温で焼きながら中まで温めていくためプラスチック製の容器やラップは使用できません。
電子レンジは中から温める調理家電
電子レンジは、内部でマイクロ波と呼ばれる電磁波を発生させることにより、
「マイクロ波と食品内の水分子が振動してその摩擦熱で食品を内部から温める」
という仕組みになっています。
マイクロ波は金属にあたると発火する可能性があるためアルミホイルや金属製の食器・調理器具などの仕様はNGです。
万が一、電子レンジ内に金属を入れて加熱をしてしまうと火事になる危険性もあるので十分な注意が必要です。
両方の機能を持ったものがオーブンレンジ
電子レンジの仲間にオーブンレンジと呼ばれるものがありますが、これはトースターと電子レンジの両方の機能を兼ね備えた調理器具と言えます。
オーブンレンジは
・電子レンジとして食品の温め・解凍が可能
・トースターとしてパンやおもちなどを焼くことも可能
・オーブンとしてお肉やお魚をじっくり焼くことも可能
といろいろな機能を備えています。
パナソニック 電子レンジ 22L フラットテーブル メタルブラック NE-FL222-K
1000Wインバーターの庫内フラット単機能レンジ。インテリアに調和するデザイン。
税込 “22,800”円
トースターとレンジは両方必要なのか
家電を購入する時にトースターやレンジの購入はとても迷うところだと思います。
置くスペースや用途によっても変わってきますし、そもそも「両方必要なのかどうか?」については使用用途によって大きく変わってきます。
どちらかを購入するか、両方購入するか。
ここでトースターやレンジ購入時の判断に迷った時に考えるべきポイントについてみていきましょ。
ほぼ温めのみしか使わない人は電子レンジのみでOK
「パンはあまり食べない」
「レンジも温め位しかつわかない」
という方にはトースターの購入はおすすめしません。
トースターとレンジの両方があると場所をとってしまい、トースターはむしろ邪魔な存在になってしまいます。
シンプルに温め機能に特化した電子レンジを購入することで生活に大きな支障はなさそうです。
パンをよく食べる人はトースター必須
パンやピザ、お餅などをよく食べる人にはぜひトースターの購入をおすすめします。
オーブンレンジでもパンやお餅などを焼くことはできますが、トースターと比べると時間がかかってしまうというデメリットがあります。
「朝はご飯よりパンの方が多い」
「年間を通してお餅を食べることが多い」
という方には気軽にパンやお餅が焼けるトースターがある方が便利ですね。
お料理をたくさん楽しみたい人にはオーブンレンジがおすすめ
オーブントースターは基本的には表面に焼き目を付けるものなので中までじっくり焼きたい料理にはあまりおすすめではありません。
グラタンやドリアなどはトースターでも焼けますが、ケーキやローストビーフなどじっくり時間をかけて焼きたい料理の場合はオーブン機能に特化したものがある方が絶対においしく出来上がります。
お料理が好きでいろいろな物を作りたいと思っているのなら、機能を確認して好みの調理に向いているオーブン付きの電子レンジの購入を。
3人以上の家族がいる場合は両方あった方が便利
家族が多いと料理をする品数も増えます。
また朝食とお弁当の両方を一度に作らなければいけないという場面も出てきます。
トースターとレンジの両方があれば、レンジでお弁当の準備をしながらトースターで朝食のパンを焼いたり、レンジでご飯を温めながらトースターでおかずを焼くことも可能です。
調理器具が多ければ一度にできる作業も増えるので、家族の人数や構成に合わせて料理器具を増減させることも必要ですね。
パナソニック 電子レンジ 22L フラットテーブル メタルブラック NE-FL222-K
1000Wインバーターの庫内フラット単機能レンジ。インテリアに調和するデザイン。
税込 “27,182”円
トースターを購入する時のポイント
トースターとレンジの使い分け・棲み分けについてお話しした後は、いよいよ購入に向けてのお話しです。
トースターにもいろいろな種類があり、デザインもお値段も幅があるのでどれを買ったらよいのか迷うところだと思います。
ここでトースターを購入する際に押さえておきたい3つのポイントについて確認しておきましょう。
①使う人数で考える
トースターは一度に食パンが2枚焼けるものが基本のサイズになっています。
1~2暮らしであれば基本サイズで問題ありませんが、3人以上で毎朝パンを食べるとなると大きめの4枚焼けるタイプを選ばないと不便かもしれません。
4枚焼けるサイズのものはその分スペースを取りますし、お値段も少々お高めになりますが庫内が広くなっているためピザを丸ごと1枚焼くことも可能になります。
②置く場所で考える
トースターは横に2枚パンが並べられる横長型が主流ですが、縦に2枚置けるトースターもあります。
トースターを置くスペースによって横長型か縦長型かを選ぶのも選ぶ時のポイントになります。
③手入れのしやすさを考えて選ぶ
トースターは使っている間に焼き網に焦げが付いたり下の部分にカスがたまってしまいます。
特に食パンはパンくずが落ちやすいので、下のトレイの部分が外せるかどうかはかなり大きなポイント。
商品によっては前のドア部分が外せるものもあるので、そこまで考えて選ぶと更に使い勝手がよくなりそうですね。
電子レンジを購入する時のポイント
トースター選びのポイントに続いては電子レンジを選ぶ時のポイントについて考えていきましょう。
トースターよりも電子レンジの方がはるかに種類も多いので、どれを買うかはより迷ってしまうところだと思います。
トースター同様、電子レンジも購入する時に特に気を付けたいポイントを3つご紹介していきますね。
①大きさや使用する人数で選ぶ
電子レンジの容量は
・一人暮らし用:20L以下
・二人暮らし用:20~25L
・3~4人家族用:26~29L
・ 大人数用 :30L以上
を目安にすると良いでしょう。
レンジの容量が大きくなるほどサイズも大きくなりますので、置く場所と使用する人数に合わせて選びましょう。
②センサーの性能で選ぶ
電子レンジに搭載されているセンサーは大きく分けると
・赤外線センサー:食材の表面から出る赤外線の量を測定することで温度を判断して加熱する
・湿度センサー :加熱した時の水蒸気の量を測定することで温度を判断して加熱する
・重量センサー :庫内に食材を入れた時に自動的に重さを計り、重量から計算して加熱する
・温度センサー :庫内の温度を測定しながら自動加熱する
この4つに分けることが出来ます。
高機能の電子レンジになるといくつかのセンサーを搭載しているタイプのものもありますので、どんな使い方をするのかを考えて内蔵されているセンサーで選ぶのもひとつの方法です。
③性能で選ぶ
電子レンジ選びで最も重要になるのは「どんなことにレンジを使うのか」というところです。
温め専用に使うのでしたらオーブン機能は不要ですし、パンやお菓子作りを楽しみたいならオーブン機能が搭載されたもの、お肉やお魚料理をたくさん作りたいならスチーム機能が搭載されたものと選び方はいろいろ。
オーブンレンジになるとたくさんの機能が付いているものが多く使いこなせないという方もいるようですので、「何に使いたいのか」をしっかり考えて機能とお値段を比較してみましょう。
最後に
今回のトースターと電子レンジのお話しはいかがでしたか?
両方あった方がもちろん便利ですが、トースターの機能はオーブンレンジやコンロでも代用かな能な物もあります。
買ってみてあまり使わないというのはやはりもったいないので、両方フル活用できるように棲み分けを考えて使いこなしてみましょう。