皆さんは炊飯器で炊いたお米の保存ってどうしていますか?
炊飯器でご飯を炊いたらそのまま保温している方も多いようですが、実は「保温って不経済なんじゃない?」と思っていた方も多いはず。
炊飯器でご飯を保温することは不経済なのか?それとも経済的なのか?
今回は「炊飯器でのご飯の保温」をテーマにお話をしていきましょう。
目次
保温VS冷凍ご飯!経済的なのはどっち?
ご飯は保温するのと冷凍して保存しておくのとではどちらが経済的なのでしょうか?
保温VS冷凍ご飯。値上げが気になる電気代を抑えられるのはどっち?
もちろん機種や契約している電力会社、保温時間によっても違いは出てきますが、今回は一般的なものを例に挙げてみていくことにしましょう。
炊飯器での保温の場合
電機の炊飯器は大きく分けると加熱方式によって
- マイコン式
- IH式
- 圧力式
の3つに分けることが出来ます。
マイコン式の炊飯器は最も一般的で比較的お手頃価格で購入できるタイプ。
最新型の圧力IH炊飯器になると10万円を超える価格帯になるものもありますが、昔ながらの土鍋で炊いたようなふっくらとしたつやのある仕上がりになるという特徴も。
今後、炊飯器を買い替える予定があって白米が好きという方には思い切って高価格帯の圧力IHをおすすめしたいです。
炊飯器の保温にかかる電気代
炊飯器の保温にかかる電気代は1時間当たりおよそ0.3~0.5円。
加熱方式や機種によって多少の違いはありますが、全体でみるとだいたいこのくらいの電気代がかかります。
朝炊いて夜まで保温する場合、1時間当たり0.3円で計算すると12時間の保温で0.3円×12時間=3.6円。
これを1か月続けると3.6円×30日=108円、年間だと1314円かかることになります。
短時間で食べきってしまうなら保温も十分に経済的ですが、毎日長時間保温するのはあまりお勧めではありません。
冷凍ご飯を解凍する電気代
では、炊いたご飯をすぐに冷凍して食べる分だけ解凍するという場合はどうでしょうか。
600Wのレンジでお茶碗1杯分のご飯を2分間レンジを使って解凍したとすると電気代はおよそ0.5円。
これを昼と夜1回ずつで0.5円×2回=1円になります。
これが1か月になると30円、年間だと365円。
大人数のご飯を解凍するとなると時間も電気代もかかりますが、少量のご飯なら電子レンジで解凍する方が経済的と言えますね。
電気代を抑えるならまとめ炊き+冷凍
炊飯器は保温よりもご飯を炊くときの方が圧倒的に電気代がかかります。
炊飯時の電気代はこちらも機種により変わってきますが、1回あたりの炊飯にかかる電気代はおよそ4~6円。
ご飯を炊く量が多くても少なくても電気代がびっくりするほど変化することはありません。
1~2人の少人数家庭の場合なら毎日ご飯を炊くよりもまとめ炊きをして冷凍しておくのが一番経済的です。
炊飯器でご飯を長時間保温すると起きること
炊飯器でご飯の保温をする時、皆さんのご家庭では何時間くらい保温をしていますか?
保温しておけばご飯をすぐに食べることが出来るので便利な面はありますが、問題は保温する時間。
次にご飯を保温しすぎると起こる困った問題についてみていくことにしましょう。
炊飯器での長時間の保温はNG
炊飯器でご飯を保温すること自体にはなんの問題もありません。
問題になるのは保温する時間。
最新の炊飯器にはおいしく保温できる機能がついているものありますが、基本的に長時間の保温をするとご飯がおいしくなります。
経済的な話云々の前にご飯がおいしくなくなるので長時間の保温は避けましょう。
ご飯を保温するなら5~6時間まで
時間が経ったご飯はパサパサになったり黄色っぽい色に変色していきます。
炊飯器でご飯を保温するなら目安としては5~6時間まで。
朝炊いてお昼に食べるくらいまではそれほど劣化はしませんが、それを更に夜まで炊飯器で保温するとどんどん味も色も悪くなってしまいますよ。
保温し続けるとご飯は傷む
「旅行前にうっかりご飯を炊いてそのままにしていた・・・」
という経験があるという方もいるかもしれません。
ご飯は炊いてから24時間以上経ってしまうとしっかり保温していたとしても徐々に傷んでしまいます。
これを数日放置してしまうと見た目も匂いも腐った状態になっていきます。
まして炊飯器のスイッチを切った状態でご飯をそのままにしておくと傷む速度も速くなりますので十分にご注意を
!
炊飯器で炊いたご飯をおいしく解凍するコツ
「でも冷凍ご飯ってあんまりおいしくないよね」と思っている方も少なくないはずです。
炊いたご飯は冷凍しておいた方が経済的&美味しいことがわかって「やっぱり冷凍ご飯はちょっと・・・」となってしまわないように!
ここでご飯をおいしく冷凍&解凍するコツについてみていくことにしましょう。
ご飯は熱いうちにラップする
炊いたご飯を冷凍する時に一番重要となってくるのは時間です。
ご飯はなるべく炊き立てに近い状態で保存するのがベスト!
ご飯が炊けたら食べる分だけ避けてすぐに冷凍のための作業に取り掛かりましょう。
お茶碗1杯分のご飯をラップに乗せたらなるべくご飯を平らにしておきます。
そしてぴったりと隙間ができないようにしてラップでくるみましょう。
ご飯をつぶさないようにしつつピッタリとくるむことで中の蒸気もご飯と一緒に保存することが可能になりますよ。
できるだけ早く冷ます
ラップでくるんだご飯をすぐに冷凍庫に入れると他の食品が解けてしまうのでこれはNG!
熱いものを一気に冷やそうとするとその分電気代もかかってしまうのでご飯は冷えてから冷凍庫に入れましょう。
この時、できるだけ素早く冷やすことがご飯を美味しい状態で保存するコツです。
アルミホイルや金属製のトレイの上に置いておくと素早く熱を取ることができますよ。
冷凍ご飯は食べる直前に解凍する
冷蔵庫や常温での自然解凍は衛生的にも美味しさの面でもおすすめではありません。
また、早めに解凍してしまうとせっかく閉じ込めておいた蒸気が蒸発してしまうため、解凍してから時間が経つとご飯はどんどん乾燥していきます。
冷凍したご飯は必ず食べる直前に解凍しましょう。
解凍は2回に分けて
冷凍ご飯は電子レンジで解凍する時に2回に分けて加熱すると更においしくなります。
電子レンジでの加熱はどうしても加熱ムラがでてしまうことがあるので、1分加熱してから上下を逆にして更に1分加熱するといいですよ。
ひっくり返すときに一度開封して少しほぐしてあげると更にムラができにくくなります。
ちょっと手間はかかりますが美味しいご飯になりますのでぜひ試してみてください。
長めにレンジをかけすぎるとご飯が硬くなってしまうので「ちょっと足りないかな?」くらいで止めておいてご飯をほぐして様子を見るといいですね。
1か月を目安に食べきる
市販の冷凍食品は何か月も賞味期限があるというものが一般的ですが、家で炊いたご飯の長期保存はおすすめではありません。
時間が経つと冷凍焼けを起こしたりご飯が劣化しておいしくなくなってしまいます。
ご飯の冷凍保存の目安はおよそ1か月。
1人暮らしだったら週末に炊いて1週間で食べきるくらいが丁度いいサイクルになるかもしれませんね。
まとめ
ご飯の保存は短時間で食べきるなら保温、それ以外は冷凍の方が経済的ということがおわかりいただけたでしょうか。
炊飯器での保温は「炊飯器を開けてすぐに食べられる」というメリットがあります。
家族の人数やご飯を食べる量によって保温と冷凍を上手に使い分けて、美味しいご飯を食べましょう!