「冷蔵庫のドア開け閉めの10秒ルール」とは何か知っていますか?これは冷蔵庫の電気代を節約するために知っておくことであり、また工夫のことと言えるのではないでしょうか。冷蔵庫の開け閉めによって冷気を逃がしてしまうと、部屋の室内温度に近くなります。
そうなると元の温度に戻すために、冷蔵庫が余分なエネルギーを使うことになり、電気の消費量が増えます。電気の消費量を増やさないための知識であり、工夫が「冷蔵庫のドア開け閉めの10秒ルール」と言えるのではないでしょうか。冷蔵庫の開け閉めによる電気代と電気の消費を抑える工夫などについて解説します。
冷蔵庫のドア開け閉めの10秒によって増える電気代は
冷蔵庫のドアを10秒長く開けるだけでどのくらいの電気代の節約になるのでしょうか。
増える電気代
冷蔵庫のドアを10秒長く開けると、年間160円の電気代が上がると言われています。逆に言えば、冷蔵庫のドアを10秒早く閉めると、年間160円の電気代が節約できるということです。例えば、家族が4人の場合は、ドアを10秒長く開けると、年間640円電気代が増えることになるでしょう。
当然のことながら、家に居る時間が増えれば、それだけ冷蔵庫のドアの開け閉めの回数が増えるため、より多くの電気代が増えると予想できます。冷蔵庫の電気代を増やさないためには、ドアの開け閉めの時間を短くするとともに、大きく開かないように注意しましょう。つまり、冷蔵庫内の冷気を外に逃がさないようにするためです。
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特に夏場は注意
冷蔵庫のドアの開け閉めの回数や開けている時間については、特に夏場は強く意識する必要があります。夏場は部屋の温度が高くなりやすいため、冷たいドリンクを飲むなどドアの開け閉めが多くなることに加えて、暖かい空気が冷蔵庫内に入りやすくなり、冷蔵庫内の温度上昇につながります。冷蔵庫内の温度を元に戻すため、余分なエネルギーを使うことになり電気代が増えるでしょう。
冷蔵庫のドアを長く開けるのは
冷蔵庫のドアの開け閉めを減らせば、電気代の節約になるでしょう。減らすためにはドアを長く開ける原因を知っておくことが大切です。そこでここでは、冷蔵庫のドアを長く開ける原因についてみていきましょう。冷蔵庫のドアを長く開けるのは以下のようなことが原因です。
- 冷蔵庫内が整理されていないから
- 目的がないのに開けるから
- 調理や食事の準備をするため
- 食材や調味料などの確認をするため
原因:冷蔵庫内が整理されていないから
冷蔵庫内が整理されていないとドアを長く開けやすい傾向です。整理されていない冷蔵庫は開けた時に、必要なものが見つけにくくなります。取り出したいものが見つからないため、どうしてもドアを長く開けてしまいがちです。冷蔵庫内が整理されていれば、探しものがすぐに見つけられるため、ドアを長く開けることが減り、電気代の節約につながりやすいと言えます。
原因:目的がないのに開けるから
目的がないのに冷蔵庫のドアを開ける方もいるのではないでしょうか。目的がないのに冷蔵庫のドアを開けると、庫内の全体を見ることにつながり、どうしてもドアを長く開けてしまいがちです。冷蔵庫のドアを開ける時には、探すものなど目的を決めてから開けるようにしましょう。
原因:調理や食事の準備をするため
調理や食事の準備をするために食材や調味料などを探しに、冷蔵庫のドアを開けます。この場合は、作る料理の献立が決まっていれば必要なものが比較的早く取り出せるでしょう。一方で決まっていない場合は、冷蔵庫の中にあるもので料理の献立を考えるため、ドアを長く開けてしまいがちです。作る料理の献立を決めて、必要な食材や調味料などを確認してから冷蔵庫のドアを開けるようにしましょう。
原因:食材や調味料などの確認をするため
冷蔵庫のドアを長く開けるのは、中にある食材や調味料などを確認するためです。食材の賞味期限・消費期限を確認するには、単に取り出すより時間がかかりやすいと言えます。そのため冷蔵庫のドアを長く開けがちです。
冷蔵庫のドアの開いている時間を短縮する方法
冷蔵庫のドアを長く開ける原因が理解できたでしょう。ではドアの開いている時間を短くするにはどのようにすればよいのかみていきます。冷蔵庫のドアの開いている時間を短縮する方法は以下のようなことです。
- 冷蔵庫内を整理された収納にする
- 冷蔵庫に入れる場所を固定する
- 冷蔵庫の置き方の工夫で、ものの中身を分かりやすくする
- 冷凍室は立てて収納する
短縮する方法:冷蔵庫内を整理された収納にする
冷蔵庫内が整理されていれば、食材や食品などが見つけやすくなるため、ドアを長く開けておく必要がありません。つまり、冷蔵庫のドアの開け閉めが短い時間でできるということです。そしてそれは、電気代の節約につながるでしょう。
短縮する方法:冷蔵庫に入れる場所を固定する
冷蔵庫に食材や食品を入れる時に、置く場所が決まっていれば、出し入れしても庫内の乱れが少ないと言えます。庫内の乱れがないため、取り出しがスムーズにできます。つまり、冷蔵庫のドアを長く開けておく必要がないのです。
短縮する方法:冷蔵庫の置き方の工夫で、ものの中身を分かりやすくする
冷蔵庫に作り置きの料理を入れている場合は、中身が分からないと確認が必要になるでしょう。そうなると、単に取り出すよりも時間がかかり、冷蔵庫のドアを長く開けおくことにつながります。
そのため、作り置きの料理を冷蔵庫に入れる時には、中身が確認しやすいように透明の容器を使ったり、ラベルを貼ったりするとよいでしょう。また、作り置きの料理を子供などに用意しているのであれば、取り出しやすいように手前に置くようにしましょう。そうすることで、冷蔵庫のドアの開け閉めが短い時間でできるのです。
冷蔵庫のドア開け閉めの10秒以上の影響
冷蔵庫のドアの開けている時間が長いと電気代以外の影響があると言われています。影響としては以下のようなことです。
- 食材や食品の悪化につながる可能性がある
- 故障する可能性がある
- 冷却機能を低下させる可能性がある
ドア開け閉めの10秒以上の影響:食材や食品の悪化につながる可能性がある
冷蔵庫のドアを開けるということは、庫内に部屋の室温の空気が入り込むということです。つまり、冷蔵庫にある食材や食品の温度が上がり、傷む可能性があります。10秒といった短い時間ではすぐに影響はないでしょう。しかし、この意識は持っておくことが大切です。
ドア開け閉めの10秒以上の影響:故障する可能性がある
冷蔵庫のドアを長く開けると、故障させることになりかねません。冷蔵庫の故障する可能性については、ドアを秒単位で長く開けていても起こらないのですが、「冷蔵庫のドア開け閉めの10秒ルール」として意識しておきましょう。
ドア開け閉めの10秒以上の影響:冷却機能を低下させる可能性がある
冷蔵庫のドアを長く開けることは、冷蔵庫が冷えない、冷えが弱いなどの冷却機能を低下させることになりかねません。冷蔵庫のドアの開け閉めの回数が多かったり、長く開けっ放しにしていたりすると、多くの外気が入り込みます。
外気には水蒸気が含まれていて、急に冷やされることで結露が発生し、冷蔵庫を冷やすための「コンプレッサー」に影響して冷却機能を低下させる可能性があるでしょう。
まとめ
「冷蔵庫のドア開け閉めの10秒ルール」の意味が理解できたでしょうか。これは「冷蔵庫のドアを長く開けると電気代が高くなりますよ、そのためあなたは知っておいてくださいね。」と言っているのです。しかし、「冷蔵庫のドア開け閉めの10秒ルール」は、電気代が高くなるだけではありません。
冷蔵庫のドアを長く開けていると食材や食品の悪化につながったり、冷蔵庫が故障したりするなどの影響があると言えます。冷蔵庫を必要以上に長く開けないようにするため、整理された収納に心がけましょう。