冬の時期は、家で過ごす時間が多くなりがちです。
そして、乾燥が気になる時期でもありますよね。
空気が乾燥してくることにより、肌がカサカサやかゆみ、静電気、ドライアイなど何かと身体に影響を与えやすくなります。
「加湿器って本当に効果があるの?」とか「加湿器って必要?」と疑問に思う人は少なくないはずです。
加湿器を使用することで風邪の予防ができたり、花粉の飛散を抑えることができ快適な生活を送れるようになります。
目次
加湿器の健康への効果とは?
加湿器は、乾燥している空気に水蒸気を含ませることで潤った空気にし、室内に放出してくれます。
しかし、加湿器の効果を知らないで使っている人も少なくないはずです。
加湿器の健康に効果的な使い方を6つ紹介します。
健康に効果的①:風邪・インフルエンザ予防に
空気が乾燥してくると、風邪やインフルエンザのウィルスが空気中に飛んで散乱しやすい状況になります。
湿度が40パーセント未満になると、インフルエンザウィルスが勢いを増して活動し始めるのです。
例えば、鼻の粘膜の繊毛は、異物が体内に侵入するのを防ぐ働きをします。
が、空気が乾燥していると鼻の粘膜が乾き、繊毛の働きが低下。
ウィルスが体内に入りやすくなってしまいます。
風邪やインフルエンザの感染を予防するためにも、加湿器で室内の湿度を40パーセント以上保つことが大切です。
健康に効果的②:花粉の飛散を抑制できる
花粉がたくさん散布している時期は、外出から帰宅すると髪や衣類にも沢山の花粉がついています。
湿度が低いと花粉が空気中に飛散している時間が長くなるのです。
加湿器を使う事で、部屋の湿度が上がり花粉が水分を含みます。
重たくなった花粉は、飛散しにくくなると言ったメリットがあるのです。
健康に効果的③:体感温度が上昇する
室内の湿度は、体感温度にも左右します。
例えば、日本の夏は、暑いだけでなくムシムシするのでとても過ごしにくいです。
原因は気温の高さだけではなく、高い湿度にもあります。
空気が乾燥してくる冬の時期には、室内の湿度を上げることで、体感温度が上昇するのです。
部屋の温度が22度で、湿度が21パーセントと60パーセントで体感温度を比べた時、湿度60パーセントの状況では体感温度が2度以上も暖かいと感じる実験結果があります。
目安として乾燥している時は、加湿器を使い、室内の湿度を50から60パーセントにすることです。
室内の温度が低くても加湿器で湿度を上げることで、より暖かく感じるだけではなく、電気代の節約にもなりますよ。
健康に効果的④:ドライアイの対策にも
ドライアイは涙の量が減ってしまったり、涙の質がバランスを崩すことにより、涙が均一に行き渡らなくなる状態を言います。
原因はスマホやパソコンなどを長い間使い続けたり、コンタクトレンズを付けることと言われていますが、それだけではなく、原因には空気の乾燥もあるのです。
目薬をさすことで目に潤いを与えたり、目を使いすぎないように気をつけることが必要になってきますが、同時に部屋の湿度が低すぎないか確認することも大切です。
目の乾燥が気になったら、部屋の湿度を1度チェックしてみてくださいね。
健康に効果的⑤:肌や髪のトラブルを予防できる
肌の角質層は、皮膚の水分や保湿で潤っています。
が、角質層機能が低下してしまい、角質層が十分に覆えなくなると、その下にある水分が蒸発してしまい、肌のかゆみやカサカサに乾く乾燥肌になります。
肌のトラブルにも加湿器の効果が期待できるのです。
加湿器を使用するからと言って、肌の潤いが直接よくなるものではありませんが、加湿器のフェイススチーマーを使う事で保湿効果が期待できます。
効果⑥:静電気が発生しにくくなる
乾燥してくる時期は、静電気も発生しやすくなりますよね。
実は、加湿器を使用していれば、静電気の発生を防ぐことが可能です。
例えば、ドアノブに触った時やセーターを脱ぐ時などにパチパチと静電気が発生します。
これは、湿度にも関係があるのです。
湿度が高い時期には、帯電していても空気中の水分で少しずつ放電できるので、静電気が発生しにくいです。
しかし、湿度が少ない時期には、放電がスムーズにできず、常に帯電し続けた状態になります。
そのため、静電気が発生しやすくなるのです。
室内を加湿することで、不快な静電気の発生を抑え、乾燥した時期でも快適に過ごせます。
加湿器の種類
加湿器には4つの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
4つの加湿器のメリット、デメリットを紹介します。
気化式加湿器
気化式加湿器は、水を含んだフィルターにファンで風を当て、水分が気化する仕組みです。
濡れている布を扇風機の前に置き、風を当てているようなイメージです。
気化式は、ファンを利用するため広い範囲に渡り加湿できるメリットがあります。
その上、ヒーターを使用しないので、他の3種類の加湿器と比べ、本体価格が安く、電気代を節約することができるのです。
加湿するまでに多少時間がかかりますが、室内をきちんと加湿したい人におすすめです。
スチーム式加湿器
スチーム式は、ヒーターを使いタンク内の水を加熱し、蒸発させるタイプです。
加湿の原理は、やかんでお湯を沸かすときと同様。
そのため、電気代が高いです。
水蒸気が熱いので、特に小さいお子さんが入る家庭では使用中注意が必要です。
メスチーム式は、他の除湿器に比べ加湿効率がよく、菌の繁殖がしにくいメリットがあります。
また、他の種類よりも加湿力が高いです。
室内をスピーディーに加湿したい人や広い部屋で使用する人におすすめです。
超音波式加湿器
超音波式の加湿器は、タンク内の水を超音波で振動させることにより、霧状の水分を放出させます。
ミスト状の水分を放出するため、見た目にもわかりやすいのが特徴です。
超音波効果式はヒーターが付いていないので、本体が熱くならず、電気代の節約も可能です。
卓上に設置するような小さいモデルが多く、見た目にもオシャレなタイプが多く販売されています。
超音波式は、タンク内、フィルター、トレーなどに雑菌が繁殖しやすいため、メンテナンスを行うことが重要です。
デザインを重視したい人におすすめです。
ハイブリット式加湿器
ハイブリット式加湿器は気化式にヒーターを取り入れたタイプの「温風気化式」と、超音波にヒーターを取り入れたタイプの「加熱超音波式」があります。
温風気化式は、濡れたフィルターに温風を当てることで、いち早く蒸発させることができます。
フィルターがいつも濡れている状態のため、カビや雑菌が発生しやすく、定期的にフィルターの掃除が必要です。
加熱超音波式のメリットは、フィルターを使わずにタンク内の水をヒーターで温めるので、雑菌が繁殖しにくいことです。
音も静かで、小さいお子さんが寝ている最中に室内に置いても気になりません。
水蒸気の粒子が大きめなので、窓など外気との境に結露が発生しやすいデメリットがあります。
また、加湿器の内部にカビなどが発生しやすく、こまめなメンテナンスが必要です。
ハイブリット式は、優れた性能を持つ機能が搭載されている事もしばしば。
そのため、価格帯が高めの設定です。
色々な機能が付いた加湿器が欲しい人におすすめです。
まとめ
加湿器の効果についていかがだったでしょうか?
空気が乾燥し、部屋の湿度が40パーセント未満になると、ウィルスが勢いを増し活動し始めます。
風邪やインフルエンザの予防には、加湿器を使用し室内の湿度を40パーセント保つことが必要です。
加湿器の効果を理解することで、部屋の湿度が低くなり過ぎることを防ぎ、風邪などのトラブルを予防することができるのです。
自分に合った加湿器を選び、身体へのトラブルを回避させ快適な生活をしてみてはいかがでしょうか?