皆さんは、暑くなってきたらどのように涼をとりますか?エアコンを使う人もいれば、扇風機を使う人、もしくはエアコンと扇風機を併用する人もいるでしょう。
最近では、涼をとるための家電も様々な機能やデザインが出てきています。
今回は、そんな家電の中でも、卓上クーラーについて、扇風機と比較をしながら詳しくご紹介していきます。
目次
卓上クーラーについて知ろう
そもそも扇風機と比較する前に、卓上クーラーとはどのような家電かご存知ですか?
卓上クーラーとは、水や氷によって機械内部の空気を冷やし、冷たい空気を放出する家電用品です。水を含んだフィルターに、機械に内蔵されているファンで風を当てることによって、冷気が排出される仕組みになっています。
また、卓上クーラーは排熱を行わないため、エアコンのような取り付け工事が不要だったり、室外機から空気を放出させるようなこともなく、環境にも優しい家電の1つとしても知られています。
卓上クーラーのメリット
ここからは、卓上クーラーのメリットについてお伝えしていきます。
空気の冷たさが心地良い
卓上クーラーは、過度に冷たい空気を放出することはありません。優しい冷気を機械から出してくれるため、エアコンが苦手なあなたにおすすめできる家電です。
また、冷たさが過度でないといった点から、ペット用の涼をとる家電としてもおすすめです。
持ち運びが便利
卓上クーラーはなんと言っても持ち運びが便利。軽量且つコンパクトな製品が多いため、使う部屋が変わるごとに、簡単に移動させることができます。
乾燥しにくい
卓上クーラーの仕組みは、冷気に水分が含まれています。そのため、エアコンなどで部屋が乾燥する懸念点を気にすることなく利用できます。
リーズナブル
価格帯が2,000円からと比較的安価で購入できることも、メリットとして挙げられます。
卓上クーラーのデメリット
部屋全体の温度を下げることは難しい
卓上クーラーは、熱を含んだ水蒸気も機械から一緒に放出されます。そのため、部屋の温度を全体的に下げることはできません。卓上クーラーの冷風が当たっている場所だけが涼しく感じられるような仕組みになっています。
湿度が上がる
湿度が上がってしまう点も、デメリットの1つとして挙げられます。卓上クーラーの仕組み自体が、水蒸気に風を当てることによって冷気を放出させる仕様になっています。そのため、どうしても部屋の湿度は上がってしまうのです。
上記の理由から、狭い室内などで使用すると、水蒸気によって部屋の湿度が高くなってしまいます。湿度は人に不快感をもたらすこともあるので、使用シーンはしっかりと考える必要があります。
卓上クーラーVS扇風機
ここまで卓上クーラーについてご紹介してきました。ここからは、実際に卓上クーラーと扇風機、どちらの方がより賢く利用ができるのかお伝えしていきます。
卓上クーラーと扇風機の涼しさ比較
先ほど紹介した通り、卓上クーラーは部屋全体の温度を下げる機能はありません。そのため、エアコンと比較するとエアコンの方が全体を満遍なく涼しくするといった意味では優れているでしょう。
それでは、扇風機と比較するとどうでしょう。卓上クーラーは、風を送るだけの扇風機と異なり、冷たい風を放出する仕組みになっています。そのため、扇風機よりも卓上クーラーの方が直接風に当たるには涼しく感じます。
エアコンと併用するのなら風を循環させる扇風機、直接風に当たるなら、冷気が放出される卓上クーラーが涼しさ度合いとしては高いです。
卓上クーラーと扇風機の電気代比較
卓上クーラーと扇風機。そもそも用途が異なるため、目的によって、どちらを活用するのか変わってくるでしょう。
では、卓上クーラーと扇風機、どちらを利用する方がより電気代を安く済ませることができるのでしょうか。
今回は卓上クーラーのコロナどこでもクーラー「CDM-F1021」とバルミューダDCモーター扇風機「The GreenFan」の電気代を比較してみました。
1時間あたりの電気代を換算した時、卓上クーラーは6.2円、扇風機は0.5円ほどで、扇風機の方が圧倒的に安いことが分かりました。
卓上クーラーは、空気を熱で冷気に変えるため、扇風機よりも電気代が高くなる傾向にあります。
ただし、エアコンと卓上クーラーを比較すると、卓上クーラーの方がエアコンの最大料金に比べると比較的安いようです。
用途によって使い分けよう
卓上クーラーは直接冷気に当たる時、扇風機は風を循環させる時にそれぞれ効果を発揮してくれます。どちらの製品がより優れていて、どちらの製品が劣っているといった考えではなく、時と場合によって卓上クーラーと扇風機の使い分けを行いましょう。
デスクワークで活用する時
デスクで活用する場合、扇風機と比較して冷たい風をピンポイントで送ることができることから卓上クーラーをおすすめします。ただし、気化熱を利用していることからどうしても湿度が上がってしまうデメリットもあります。部屋が極度に狭く、蒸し暑くなりやすい場合は扇風機やエアコンを代用する方が好ましいでしょう。
部屋の空気を循環させたい時
部屋の空気を循環させたい場合には、扇風機を利用しましょう。扇風機は、単体で冷たい空気を放出することはありませんが、部屋の空気が既に涼しい場合など、空気をかき混ぜる機能に優れています。
クーラーと併用する時
クーラーと併用する場合も扇風機がおすすめです。クーラーの冷たい空気を部屋全体に行き渡らせる効果を持っています。また、クーラーで放出された冷たい空気と、夏の熱気をかき混ぜるのに、サーキュレーターもおすすめです。
直接涼みたい時
直接風に当たって涼みたい場合は、卓上クーラーがおすすめです。また、卓上クーラーには保冷剤対応のものもあるため、そのようなモデルを利用することで、更に冷たい空気を送ることが可能です。
まとめ
今回は、卓上クーラーはどのように使うのか、また、扇風機とどちらが使い勝手が良いのか?についてご紹介してきました。
卓上クーラーは、水や氷によって機械内部の空気を冷やし、冷たい空気を放出する家電用品です。卓上クーラーと扇風機のどちらかが優れているというわけではなく、直接涼みたい時は卓上クーラー、エアコンと併用して部屋全体を涼しくさせたい時は扇風機といったように、上手に使い分けをして、日常をより快適なものにしていきましょう