喘息の原因は意外と…

息がゼーゼー、ヒューヒューしたり、咳が止まらなくなってとても苦しくなってしまう喘息。

喘息を発症している患者さんは全世界で3億人を超えていると言われます。

喘息になる原因にはいろいろな物が考えられますが、意外と日常生活の中で起こることが原因で発症するというケースもあるようです。

子どもが発症する病気というイメージのある喘息ですが、実は大人になってから発症するという人も少なくありません。

では喘息を引き起こす原因はなんなのか?

日常に潜んでいる喘息の原因につながる様々な要因や喘息の症状について一緒に見ていきましょう。

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そもそも喘息とはなんなのか

実際に喘息にかかったことがある人や家族に喘息の人がいるという方は具体的な症状も知っていますが、そうでない方には「なんとなく息が苦しくなる病気」というイメージしかないかもしれません。

そもそも喘息とはどんな病気で具体的にはどんな症状が出てくるのか。

喘息の発症についてのお話しをする前に、まずは喘息という病気の基本的なところから確認をしていきましょう。

喘息の正式名称は「気管支喘息」

喘息は「気管支喘息」が正式な呼び方ですが、一般的には喘息と省略して呼ばれることが多いようです。

喘息の人の気道は健康体の人と比べると少し狭く、常に炎症を起こしている状態になっています。

そこにアレルギー物質やほこりなどなんらかの要素が加わることによって小さな刺激を受けると延焼が悪化して息苦しくなってしまう、ということが起こります。

これがいわゆる喘息の発作と呼ばれるものです。

喘息は季節変わりや決まった時期に年に数回起こすという人もいれば、週に何度も発症してしまうという人もいます。

喘息の発作の症状

喘息発作の症状は息が苦しくなったり咳き込んだりだけではなく、様々な症状を発症します。

例えば

 ・胸が苦しくなったり痛みがある

 ・動悸、息切れを起こす

 ・背中が痛くなる

 ・会話ができない

 ・意識が薄れてくる

など息が苦しくなるほどに動けなくなり、命にかかわる場合も出てきます。

    

喘息の発作が出やすいのは?

人により喘息の発作が出るタイミングはそれぞれ違っていますが、一般的には夜間や早朝は発作が起きやすいと言われます。

その他にも

 ・激しい運動をした後

 ・台風など低気圧が近づいた時

 ・煙の多いところに行った時

 ・冷気にさらされた時

 ・風邪をひいた時

などは喘息の症状が出やすいようです。

 

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喘息を引き起こす原因

喘息という病気について少しお話ししたところで、今度は本題である「喘息を引き起こす原因」についてのお話しです。

まずは喘息の原因としてよくいわれるものから見ていくことにしましょう。

喘息の原因①遺伝

喘息にかかってしまう要因のひとつとして遺伝的な要素は大きいといわれます。

家族の中にアレルギー体質の人がいたり、喘息持ちの人がいる場合にはそうでない人と比べると喘息にかかってしまう確率はとても高くなります。

特に両親揃って喘息持ちの場合だと生まれてきた子供が喘息になる可能性は3倍以上高くなってしまいます。

喘息の原因②アレルギー

ハウスダストやダニ、ペットの毛など、アトピーやアレルギー性鼻炎を引き起こすとされる物質も喘息を引き起こす原因となります。

最近はエアコンや空気清浄機を使っているご家庭がとても多くなっていますが、エアコンや空気清浄機の中に含まれる汚れやカビも喘息の原因につながります。

喘息と同時地アレルギー性鼻炎を持っている場合にはちょっとした刺激で咳や鼻水がでやすいため、普通よりも発作が起きやすいことも考えられます。

喘息の原因③喫煙

患者本人が喫煙をしていなくても家族の中に喫煙者がいることで喘息を発症している方もいます。

喫煙もしくは受動喫煙が原因で喘息を発症した場合、自分以外の人が外で煙草をすってきても身体に残っている成分によってどうしても影響を受けてしまいます。

特に喫煙者本人が喘息にかかっている場合は喘息症状を悪化させるだけなので速やかに禁煙することをおすすめします。

喘息の原因④大気汚染

大気汚染が原因となる喘息として大気汚染は大きな要因と言われています。

皆さんもよくご存じの四日市ぜんそくなどは大気汚染が原因で発症した喘息です。

四日市ぜんそくの原因となったのは工場から大量に排出された二酸化硫黄(SO2)等と言われました。

光化学オキシダント(Ox)や窒素酸化物(NOx)などの有機化合物も呼吸器に悪影響を及ぼす原因物質と言われており、喘息だけでなく様々な呼吸器疾患の原因になっています。

喘息発作を引き起こす意外な原因

喘息は病気や一見関係のない生活習慣が原因で発症することもあります。

ここからは喘息発作を発症する意外な原因についてみていくことにしましょう。

胃食道逆流症

胃と呼吸器の病気とは関係がないように思われますが、胃を悪くすると喘息が悪化してしまう場合も出てきます。

胃食道逆流症は、食べた物が胃の中から逆流を起こしてしまう病気なので、この病気にかかると食べ物が上に上がってくることで胸やけを起こしたり咳が出やすくなってしまいます。

喘息にかかっている患者さんは胃食道逆流症になっているというケースも多いので、胃の不快感を感じることが多いと感じるようになったら一度診察を受けてみた方が良いかもしれません。

胃薬を飲むことで緩和されれば、自然と症状も楽になってきますよ。

アルコールでも発作が起きることがある

お酒と喘息とはあまり関係がないように感じますが、意外にもアルコールが原因で発作を起こすという方もいらっしゃいます。

アルコールを摂取すると身体の中でアセトアルデヒドという物質に分解されます。

飲酒により生成されるアセトアルデヒドは決して身体によいというものでく、むしろ身体にとっては有害な物質となってしまいます。

日本人はアルコールに弱い体質の人も多いため、飲酒をする際には十分に注意しましょう。

ストレスにも要注意

ストレスや過労は喘息だけでなく万病のもとになってしまいます。

過労や睡眠不足、ストレス過多の状態が続くと身体が疲れやすくなって抵抗力が弱まってしまうため病気を発症しやすい状態になってしまいます。

その上にストレスは自律神経を乱すため血流が悪くなったり、気道が狭くなったりする原因にもつながります。

日常生活の些細なストレスも重なると体調不良に原因につながりますので、日々の心身の健康を心がけましょう。

肥満も喘息の原因に

肥満やメタボリックシンドロームになると健康体の人よりも常に喘息の発作を引き起こしやすい状態になってしまいます。

人の身体の中にある内臓脂肪の中にある脂肪細胞から分泌される物質が気管の炎症に影響するといわれているため、肥満体系の人は自然と発作を起こしやすくなってしまうのだそうです。

肥満体系の人全てが喘息の発作をおこしやすいということではありませんが、肥満体系の方は不規則な生活を送っていたり食生活が乱れているという方も多いですね。

食生活や生活習慣を見直して身体をメンテナンスすることで身体が少しでも健康体に近づくので、肥満気味と言われたら少し生活を見直してみましょう。

まとめ

今回の喘息に関するお話しはいかがでしたか?

一度喘息の発作を起こしてしまうと症状が治まるまで長くかかることもあります。

喘息は子どもの頃に発症して大人になるにつれて治っていく方が多いですが、大人になってから発症するというケースも稀ではありません。

気になる症状がある場合は無理をせずに早めに受診してみましょう。

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