生活の中で必要な家電は各部屋ごとに異なります。
ちょっとした隙に危険な状態を招く恐れがあるため、お子様が手に届く場所には危険性のある家電は置かないようにするなどの配慮が必要になります。
ヒヤリハットにならないために、こちらの記事をご覧いただき安全対策に役立ててください。
リビングなどは長時間お子様が過ごす場所として家電の安全対策をしている家庭は多いと思いますか、キッチンやランドリールームなどの水回りを中心とした場所は、基本的に子供がずっと過ごす場所として想定していないため対策が疎かになりがちです。
どのような対策をすれば回避できるのか、今回はその水回りの対策についてご紹介して参ります。
目次
【水回り編】
洗濯機の安全対策
ドラム式洗濯機
子育て家庭では、時短家電としてドラム式洗濯機が普及していますが、残念なことに子供が閉じ込められて、幼い命が奪われているという事故が世界中で発生しています。
ドラム式洗濯機は構造上外側からのみ扉を開けることができるようになっており、一度中に入って扉を閉めてしまうと自らの力で開けることはできません。
このような事故は2歳〜5歳を中心とした動き回れるようになる幼児期だけでなく、日本では2015年に小学校低学年の児童が好奇心からドラム式洗濯機で窒息死した事例もあります。それ以降、機種によっては閉じ込め防止機能つきの洗濯機も販売されましたが、全ての機種では対応されていないことを知った上で対策していきましょう。
ドラム式洗濯機の対策方法
・チャイルドロックをする
子供が生まれたばかりの頃はまだお子様が動き出すことがなかったため、その後もロック機能を使っていなかったりしませんか。
これまで大丈夫だったことから問題ないだろうと思い込んでいるなら、これを機会に見直してください。
ある程度大きくなれば必要ないと考えてしまいますが、ドラム式洗濯機は小学校低学年くらいまでのお子様なら全身がすっぽり収まってしまいます。入ってしまうと扉が空いていたはずが、足などで内側から蹴ってしまった衝撃で扉が反動によりパタンと閉まってしまいます。
毎回ロックをするのは面倒ですが、対策を怠ると命の危険にさらすため特にリスクの高い家電ですので注意しましょう。
縦型洗濯機
昔ながらの洗濯機ですが予想だにしない事故が発生しています。高さもあるため幼いお子様であれば勝手に操作が難しいはずですが、縦型洗濯機の場合は溺れてしまうという事例があり大人からは想像もできないような内容で危険があります。
縦型洗濯機の対策方法
・近くに台を置かない
幼児期のお子様は恐怖心よりも好奇心が上回り台を使って様々なものをのぞこうとしたりして転落することがありますが、縦型洗濯機ではのぞいたタイミングで水が溜まっていると頭から落ちて溺れる危険性があります。
洗面台をお子様が使うために水回りに台が用意されていることがありますが、場合によっては凶器になってしまうため洗面台を使わない時はしまうようにしておきましょう。
キッチンまわり家電の安全対策
電気ポット・ケトル
毎日の生活で当たり前のように使用する電気ポットは一歩間違えば大火傷の原因になります。
特に気をつけるべきは設置場所です。キッチンのカウンターだったり少し手を伸ばせば子供が手に届く場所に置いてしまうとお子様がポットをひっくり返して熱湯をかぶってしまうことになります。
使用するときは必ずお子様が簡単に取れない位置まで移動させてください。
またロックをかけておくのも良いでしょう。ただし、ロックをかけて置いてもひっくり返してしまうこともありますので、基本的には届かない位置で利用する方が無難でしょう。
炊飯器
食器棚や専用の棚に炊飯器の設置場所が決まっていませんか。高さが比較的低い場所でお子様が触れる位置になっているのではないでしょうか。
使用時に蒸気口は高温になっているため接触すると危険です。
対策としてはポットやケトルと同じく、炊飯器の使用時はキッチンに近づけないか、調理台のお子様が手に届かない位置に移動して利用しましょう。
グリル付きコンロの安全対策
ガスコンロ、電気コンロ共にどの家庭にもある身近な家電です。
ただ、つかまり立ちを始める頃から歩き初めのお子様による調理中や使用後のグリル部分に接触して火傷をした事故は多数あります。
グリルの位置は高さが丁度、1歳くらいだと同じくらいになってしまいダイヤルやスイッチを簡単に触れてしまうのです。乳幼児期のお子様は大人に比べて皮膚が薄いため、一瞬のことでも大きな火傷になり通院が必要な症状になっています。
ポットやケトル、炊飯器と違って移動させることができないため、できる対策は限られていますが、使用中や使用後はしばらくの間グリル窓が高温になっていますので、お子様がキッチンに入って触らないように注意してください。事故が発生している時間帯は夕方が多く、夕食の準備や洗濯物を取り込んだりと家事で忙しい時ですのでお子様につきっきりでみるのは大変ですが、コンロで火をつけたままその場から離れないようにすべきです。
高温抑制されている商品もありますので、これから購入を考えている方は検討してみましょう。
キッチンまわりの安全対策で間違いない方法とは
事故が起きないように一つ一つの家電に対し対策することも有効ではありますが、ほんのわずかな隙にキッチンに入らないとも限りません。
そのため大人は少々不便になりますが、キッチンの入り口にゲートを設置するのが簡単な方法です。いずれゲートを乗り越えようとしてくる場合もありますが2歳すぎぐらいまではその心配はないでしょうし、お子様の性格によっては幼児期の間でも有効でしょう。
まとめ
大人からすると「まさか」という子供の行動でビックリするようなことがおこります。
ちょっとしたイタズラで笑ってすむようなことであれば良いですが、後遺症が残るかもしれない大きな障害や命の危険に直結することがあるのです。
今回ご紹介した対策はもちろんですが、対策していてもその隙間をかいくぐってイタズラをしたり、さらに予想を超えた事故が発生しないとも限りませんので、お子様の様子は極力みながら危険回避し対策をしていきましょう。