後編では特に点検が必要な家電や点検を行うために必要な道具などを紹介していきます。そのため、自分で家電の点検を行いたいと考えている人は前編に続き後編も参考にしましょう。
目次
家電ごとの点検部分
前編でも紹介したように点検する部分は家電ごとに違ってきます。そのため、点検しようとしている家電の点検方法を知る必要があります。しかし、全ての家電の点検方法を知ることは難しく、時間もかかってしまいます。そこで次に、点検の必要性が高い家電を紹介し、どのような部分に注目して点検をすればよいのかも紹介します。点検の必要性が高いことはそれだけ不具合が起きやすい家電でもあるので、所持しているのであれば参考にしながら点検を行ってみてはいかがでしょうか。
エアコン
エアコンは各部屋に取り付けられている場合が多く、夏や冬の季節に使用することが多いです。故障してしまうリスクが高いわけではありませんが、点検を行っていないと性能が低下してしまったり、室内の空気を汚くしてしまうこともあります。エアコンの点検する場所はフィルターや排気ダクトです。フィルターには埃が溜まるため、掃除機などで吸い込んだり、水洗いするようにしましょう。また、吹き出し口などにカビが生えてしまっている場合もあり、そのような時には業者に依頼したり、市販されている洗剤を使用して綺麗にしましょう。排気ダクトに穴や亀裂が空いているとエアコンの効きが悪くなってしまいます。エアコンだけではなく、室外機本体の点検もしましょう。内部まで点検することはできませんが、室外機の前などに物が置かれている場合もエアコンの効きが悪くなるため、室外機の前には何も置かないようにしましょう。
洗濯機
洗濯機の点検部分は洗濯槽内部です。しかし、複雑な構造であるため、素人では点検することは難しく、業者に依頼することをおすすめします。また、点検と同時に掃除をしてもらうことで不具合があれば見つけてくれ、洗濯槽内部の見えない汚れも綺麗にすることができます。素人ができる洗濯機の点検部分は排水ダクトのつまりの確認です。排水ダクトが詰まっているとうまく排水をすることができず、異音がするようになったり、溢れ出てしまうこともあります。詰まりの確認ができたら業者に依頼して専用の機器で詰まりを解消してもらいましょう。
冷蔵庫
冷蔵庫の点検部分は、背面部の埃の有無や壁に密着していないかです。冷蔵庫の背面部は冷却するためのファンが取り付けられている場合が多く、壁と密着していたり、埃が溜まっているとうまく冷却することができず、冷蔵庫内をうまく冷やすことができなくなってしまいます。冷蔵庫は大型家電であり、重量がある家電でもあるため、一度設置すると移動させることはほとんどありません。そのため、埃が蓄積されやすいです。したがって頻繁に冷蔵庫の背面部分の掃除をすることができませんが、年1回程度点検したり、掃除をするようにしましょう。
ドライヤー
ドライヤーは使用頻度が高く、毎日使うことも珍しくありません。ドライヤーは高温の熱風を出すため、点検をしていないと火災の原因にもなります。特に、埃が溜まっている状態で電源を入れてしまうと埃が発火してドライヤーから火が出てしまうこともあります。ドライヤーの背面部にはファンがあり、そこから空気を吸い込む構造になっているため、埃も溜まりやすいです。掃除機で簡単に取り除くことができます。
家電の点検を行い、寿命以上長く使おう
家電の点検を行うことで寿命よりも長く使うことができる場合もあります。必ず寿命よりも長く使うことができるわけではありませんが、点検をしていれば未然に防ぐことができていた不具合や故障してしまう確率を下げることが可能です。家電の寿命は種類によって違いますが、10年程度と言われています。そのため、購入してから10年経過しているのであれば、不具合を起こしてしまう可能性が高く、買い替えのタイミングでもあります。
家電の点検であれば便利な道具
家電の点検は素人でも行うことができることもあります。本格的な点検となると業者に依頼する必要がありますが、費用がかかってしまいます。そのため、不具合が起きた時や故障してから買い替えるという方法をとることが一般的です。しかし、素人でもできる点検を行うことでより長く家電を使用することができ、不具合が起きてしまうことも防ぐことが可能です。しかし、目視だけでは点検したとは言い切れないため、家電の掃除や点検のときに使用する道具が必要になります。次に、家電の点検や掃除をするときにあれば便利な道具を紹介します。
掃除道具一式
家電の点検を行う際に掃除も一緒にすることも多いため、掃除道具一式を用意しておくようにしましょう。家電の掃除は拭き掃除がメインとなるため、布巾や雑巾を用意しましょう。また、細かな部分まで掃除をするのであれば、綿棒や使わない歯ブラシがあれば便利です。拭き掃除をする際に乾拭きをすることが多いですが、油分を含んだ汚れは乾拭きでは綺麗にすることができません。そのような時にはウェットティッシュがおすすめです。ただし、水気が多いウェットティッシュの場合は水が家電の内部に入ってしまうこともあるので注意しましょう。
工具一式
家電の点検を行う時にある程度分解することもあります。しかし、本格的に分解をする必要はないため、簡単な工具があれば問題ありません。マイナスやプラスドライバーの他にペンチやラジオペンチがあれば便利です。家電を分解する場合はこれらの工具があれば、取り外すことができます。もし、これらの工具では分解できないのであれば、素人が分解する必要がない可能性が高いです。そのため、無理やり取り外さないようにしましょう。
家電の点検をするタイミング
家電の点検をすることは大切ですが、いつ行えば良いのか分からない人も多いのではないでしょうか。点検を行う頻度が極端に少ないと点検する前に不具合などが起きてしまう可能性があり、頻繁に点検することも無駄になってしまうこともあります。次に、家電の点検を行うタイミングを紹介します。
使用する前
家電を使用する前に点検をするようにしましょう。特に、長い期間収納していた家電を使用する前に点検をすれば、不具合に気付きやすいです。収納している間は使用していませんが、長期間収納している間に何かしらの要因で不具合が起きてしまう可能性もあります。
収納する前
家電を収納する際に掃除などを行うことが多いので、ついでに点検も行うようにしましょう。そうすることで万が一不具合があれば、シーズンオフの期間に直すことができ、使用する期間に使うことができます。
まとめ
家電の点検をすることでさまざまな不具合に気付くことができ、現状よりも悪化してしまうことも防ぎます。家電は長く使用することができる機器ですが、点検を行わないと壊れてしまうリスクが高まります。前編と後編で紹介したことを理解したうえで家電の点検を行うようにしましょう。少なくとも身近にある家電の点検方法を知っておくだけでもメリットになりやすく、活用することもできます。