汚れが酷い衣類は、洗濯機で回す前に漂白すると、より確実に汚れを落としてきれいになります。とはいえ、漂白後に洗濯機で回す必要があり、二度手間で面倒に感じている方は多いはずです。そこで今回は、洗濯機で漂白する方法や注意点を中心に紹介します。洗濯機で漂白のつけおき洗いをするメリットがわかりますので、手間をかけずに洗濯物をきれいに洗いたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
洗濯機で漂白はできる?
洋服の酷い汚れ汚れが酷い衣類は、洗濯機で完全に汚れを落とすことができません。そのため、洗濯機で回す前に洗面器などで漂白のつけおきをしているのではないでしょうか。しかし、わざわざ洗面器と漂白剤を用意したり、つけおき後に再度洗濯機を回すのは面倒です。実際に「洗濯機で漂白できたらどれだけ楽か…」と思っている方は多いでしょう。
実は、衣類の漂白は洗濯機でできます。最近は、つけおきコースが備わっている洗濯機が多く、つけおきコースの使い方さえ覚えると、漂白の手間も時間も楽になります。また、つけおきコースが備わっていない洗濯機の場合でも、漂白でつけおきすることが可能です。洗濯機のつけおきコースの有無で少しやり方は違いますが、手間がかからない漂白のつけおき洗いを覚えましょう。
洗濯機で漂白するメリット
洗濯機を使った漂白のつけおき洗いは、いくつかメリットがあります。一体どんなメリットがあるのか、以下の3つをみてみましょう。
漂白のつけおき洗いの手間が省ける
多くの方は、洗面器や洗面台に水を溜めて、漂白剤のつけおき洗いをしていたのではないでしょうか。しかし、つけおき洗いをする場所の確保や、つけおき洗い後に洗濯機で洗い直す必要があって、とても面倒に思っているはずです。洗濯機で漂白のつけおき洗いができれば、今まで行っていた洗濯作業の手間が省けるため、つけおき洗いが楽になるでしょう。
たくさんの衣類をつけおき洗いができる
洗面器や洗面台のシンクでつけおき洗いをする場合は、衣類の枚数に限度があったと思います。しかし、洗濯機の容量は大きいため、たくさんの衣類をつけおき洗いすることができます。いくつも洗面器を用意する必要がなくなり、洗濯機に入るだけの衣類をまとめて漂白できるのは、洗濯をする人にとって嬉しいことではないでしょうか。
洗濯槽内の除菌・消臭ができる
洗濯機は、スイッチを入れるだけで衣類の汚れが落とせる便利な電化製品です。しかし、洗濯機のなかは湿気が多く、また衣類からでる糸くずや洗剤の残りカスが溜まるため、カビが繁殖しやすい環境になっています。洗濯したばかりの服からカビ臭い匂いがするのは、洗濯槽に発生した大量のカビが原因です。
しかし、洗濯機で漂白のつけおき洗いをすると、衣類の汚れを落とすだけではなく、洗濯槽内をきれいにしてくれます。衣類用漂白剤は塩素系や酸素系がほとんどであり、どちらも洗浄力・殺菌力・消臭力に優れているため、洗濯槽内に発生したカビを除菌・殺菌してくれるのです。
洗濯機で漂白する方法
洗濯機で漂白するメリットを紹介しました。つけおき洗いの手間が省けて、なおかつ洗濯機をきれいに殺菌することができますので、今後は洗濯機でつけおき洗いをしていきましょう。続いては、洗濯機で衣類を漂白する方法を紹介します。とても簡単なやり方になるため、すぐに実践できるはずです。
【洗濯機につけおきコースがある場合】
洗濯機につけおきコースがある場合は、洗剤や漂白剤を投入したうえでつけおきコースを選ぶだけです。あとは、洗濯機がつけおき洗いの時間をとってくれるため、通常の洗いから脱水までの流れを自動で行ってくれます。通常の洗濯コースと違う点は、洗濯が完了するまでに少し時間がかかることです。夜のうちにタイマーでセットしておくと、朝には洗濯物が干せる状態になっているでしょう。
【洗濯機につけおきコースがない場合】
洗濯機につけおきコースがない場合のやり方は、2つのパターンがあります。洗濯洗剤のみでつけおきする際は、通常の洗濯コースを選んで、洗いの途中に一時停止をし、約20分ほどつけおきしてから洗いを再開させるだけです。
続いて、漂白剤を使ってつけおき洗いをする際は、通常の洗濯をする前に、洗濯槽のなかに漂白剤を入れて20〜30分ほどつけおきをします。つけおき洗いの終了後は、一度水を捨ててから通常コースで洗濯機を回して完了です。
洗濯機につけおきコースがあるか・ないかで洗濯の手順は異なりますが、洗面器やシンクで漂白のつけおき洗いをすることを考えると、手間が省けて楽に洗濯ができるはずです。
洗濯機で漂白する際のポイントと注意点
洗濯機で漂白のつけおき洗いはできますが、注意して行わなければ大切なお洋服がダメになる場合があります。ここでは、洗濯機で漂白する際のポイントと注意点をみてみましょう。
①衣類の洗濯絵表示を確認する
衣類によって使われている素材が異なることから、どの衣類にも洗濯絵表示のタグがつけられています。洗濯絵表示は、正しい洗濯の仕方・やってはいけない洗濯の仕方が明記されていますので、漂白する前に必ず確認をしておきましょう。とくに【洗濯不可のマーク】と【漂白不可のマーク】は、漂白剤を使ったつけおき洗いができませんので注意が必要です。
②洗剤や漂白剤の用量を守る
洗剤や漂白剤は、必ず用量を守りましょう。洗剤・漂白剤の量を増やしたからといって、衣類の汚れが落ちるわけではありません。むしろ、漂白剤に含まれる塩素などの成分が生地を傷つけてしまいます。また、漂白剤の強い臭いが衣類に染み付く可能性があります。
③つけおきしすぎない
漂白剤でつけおき洗いをする際は、つけおき時間に注意が必要です。漂白剤の洗浄力は非常に強く、長時間つけおきすることで生地が溶けたり、色落ちしてしまいます。大切なお洋服を守るために、漂白のつけおき洗いは長くて1時間を目安にしてください。
④洗濯物の量を多く入れない
洗濯機で漂白するメリットは、たくさんの洗濯物をつけおきできる点です。しかし、大量の洗濯物を一度にまとめて漂白すると、どうしても漂白剤の量を増やす必要がでてくるため、生地が傷みやすくなったり、色落ちする可能性が高くなるのです。漂白のつけおき洗いをする際は、多すぎず少なすぎない適量の洗濯物で行いましょう。
⑤脱水時間は通常より短くする
漂白剤でつけおき洗いした後の脱水は、通常より短めにしましょう。漂白剤につけおきした衣類は、生地が繊細な状態になっています。そこへ、ただでさえ衣類への負荷が大きい脱水を長時間行うと、余計に衣類の生地を傷めてしまうのです。そのため、漂白後の脱水時間は通常の半分以下を目安にしてください。通常より水分量が多く、乾くまでに時間がかかりますが、衣類を傷める心配はなくなります。
まとめ
これまで、衣類の漂白を洗面器や洗面台のシンクでされていた方がほとんどだと思いますが、洗濯機で漂白のつけおき洗いをすることは可能です。まとめてたくさんの洗濯物がつけおき洗いできたり、同時に洗濯槽の洗浄・除菌を行うことができたりと、たくさんのメリットがあるのでおすすめです。
しかし、つけおき洗いに使う漂白剤の量や、つけおきする時間に気をつけなければ、せっかくのお洋服がダメになってしまいます。今回紹介した注意点を意識して、洗濯機を使った漂白のつけおき洗いを試してみてください。