生活に欠かせない洗濯機は、水漏れトラブルが起きる場合があります。洗濯機の水漏れトラブルの多くは、ホースが外れていることで起きるそうです。この記事では、洗濯機のホースが外れてトラブルになった方の体験談や、洗濯機のホースが外れる原因と対策を中心に紹介します。
洗濯機のホースが外れると水漏れで大変なことになる!
洗濯機のホースは、洗濯で使用した大量の水を排出するためのパーツです。洗濯機と一体化しているわけではなく、専用のクリップで固定しているだけの簡単なものです。そのため、誰でも簡単にホースの取り付け・取り外しができる一方で、些細なことで洗濯機からホースが外れてしまいます。
洗濯機のホースが外れると、洗濯機で使用する約24〜74リットルもの大量の水が溢れて、家中が水浸しになってしまうでしょう。また、洗濯機と繋がっている水道は、常に水が出ています。水道の蛇口を閉めるまで水は流れ続けますので、マンション住まいの場合は、下の階の部屋に漏水して、家具・家財・家電の弁済や、建物の補修代で数百万単位もの請求を受ける可能性があります。
このように、洗濯機のホースが外れると水漏れで大変なトラブルに発展しかねません。ただの洗濯機のホースと軽く考えずに、定期的に洗濯機の点検を行いましょう。
洗濯機のホースが外れてトラブルになった体験談
洗濯機のホースが外れると、水漏れのトラブルで大変なことになってしまいます。ここでは、実際に洗濯機のホースが外れてトラブルを経験している方の体験談を紹介します。どのようなトラブルが起きたのか、どのように対処したのかを読んでみましょう。
体験談①
洗濯機の掃除をした翌日に仕事から帰宅すると、洗濯機のホースが外れていてリビングまで水浸しになっていました。リビングに敷いていたラグやマットレスはびしょ濡れで、本当に最悪でした。夜のうちに片付けが終わらなくて、次の日は仕事を休んで大掃除をすることになりました。大事な物はクローゼットの上の段に置いていたので助かりましたが、洗濯機の掃除をするのが怖くなりました。
体験談②
洗濯機からの水漏れが原因で、負債を抱えたことがあります。当時はマンションの2Fに住んでいたのですが、旅行中に洗濯機のホースが外れて水漏れをしており、自分の部屋だけではなく1Fの部屋まで漏水して、1Fに住まれている方の家電や衣類などが使い物にならなくなりました。自分に過失があったため火災保険の対象外になり、150万円ほどの弁償を全額自腹しました。当時は、本当に苦しかったです。
体験談③
洗濯機から水が漏れて、マンションのオーナーや管理会社の方に厳しく注意をされた経験があります。何年も洗濯機の掃除をしたことがなく、ホースにゴミが詰まっていたことで水が逆流して洗濯機からホースが外れてしまったようです。部屋中が水浸しになり、また玄関の隙間から水が漏れ出て、マンションの通路やエレベーター前まで水浸しになってしまいました。幸い弁償する物はありませんでしたが、マンションの共用部分と自分の部屋を1人で掃除することになり、本当に大変でした。それからは、定期的に洗濯機の掃除を行っています。
洗濯機のホースが外れる原因
洗濯機のホースが外れてトラブルになった方の体験談を紹介しました。洗濯機のホースが外れると、水道の蛇口を閉めるまで水が流れ続けますので、自分の部屋だけではなく、周囲に迷惑をかけてしまいます。しかし、どうして洗濯機のホースが外れることがあるのでしょうか。ここでは、洗濯機のホースが外れる主な原因を紹介します。
原因①:きちんとホースが付けられていなかった
洗濯機からホースが外れる原因のほとんどは、きちんとホースが付けられていないことだといわれています。代表的なケースは、洗濯機の掃除をした際に、取り外したホースがしっかりと付け直されていなかったことです。洗濯機のホースは、クリップで止めるだけの簡単な方法ですが、クリップの位置が悪いと、洗濯中の軽い振動で簡単にホースが外れてしまいます。洗濯機のホースを付け直す際は、きちんと奥までホースが差し込まれていることを確認しましょう。
原因②:ホースの長さやサイズが合っていなかった
ホースの長さやサイズが合っていないことも、洗濯機からホースが外れる原因の1つです。洗濯機によってホースのサイズ・太さは異なっており、サイズが違うホースを使用すると、簡単に洗濯機から外れてしまいます。また洗濯機のホースは、専用の排水口と繋がっており、ホースの長さが足りないと水が流れる勢いで外れてしまうのです。
原因③:ホースが洗濯機に潰されていた
洗濯機のホースが長すぎる場合は、ホースが洗濯機に潰されるケースが多く、ホースに亀裂ができたり、ホース内の水の流れが悪くなって水圧でホースが外れることがあります。洗濯機のホースが長いと感じている方は、スムーズに水が流れる位置にホースを取り付けることを意識しましょう。
原因④:ホースが劣化していた
洗濯機のホースは、頑丈にできているとはいえ消耗品です。長年同じホースを使い続けていると、ホース内にゴミやぬめりが溜まったり、ヒビ割れを起こしたりと、水漏れする可能性が高まります。「古いホースに突然穴が空いて水漏れした」というケースはよくありますので、洗濯機のホースは2年に1度を目安に交換しましょう。
原因⑤:ホースにゴミが詰まっていた
洗濯機のホース内部は、洗濯物からでる埃や糸くず、水のぬめりで詰まっていきます。ゴミが詰まるとホース内の水の流れが悪くなり、水圧でホースが外れてしまうのです。また、洗濯機のホースの汚れは、臭いのもとになります。定期的に、専用の洗浄剤を使って掃除をして、ホース内をきれいにしておきましょう。
洗濯機のホースが外れないための対策
洗濯機のホースが外れる原因はわかったと思いますが、どうすれば洗濯機からホースが外れなくなるのでしょうか。水漏れトラブルを防ぐためにも、以下の3つの対策を参考にしてみてください。
対策①:洗濯機のホースの長さとサイズを確認する
洗濯機のホースを交換する際は、ホースの太さと排水口までの距離を考えて選びましょう。ホースのサイズがサイズが合わないと、クリップで完全に固定することができないため、簡単にホースが外れてしまいます。
また、排水ホースは、長すぎても短すぎてもNGです。ホースが長すぎる場合は、洗濯機に潰されたり、ホースが絡んで水の流れが悪くなります。反対にホースが短い場合は、取り付け口に隙間ができて、簡単な振動でホースが外れてしまいます。ホースのサイズや長さが合っていないと感じている方は、早めにホースの交換をしましょう。
対策②:ホースの取り付け後に試運転をする
洗濯機の掃除をしたあとや、ホースを買い替えて付け直した際は、一度試運転をしてホースの外れや水漏れがないかの確認をしましょう。ホースの付け方がうまくできていない場合は、ホースの隙間からすぐに水が漏れはじめるため、その場で対処ができるのです。未然に水漏れトラブルを防ぐためにも、試運転を行うことをおすすめします。
対策③:電気屋さんにホースの取り付けを依頼する
洗濯機のホースの付け方は、クリップで止めるだけの簡単な方法です。しかし、クリップの開閉は固く、またホースの長さが邪魔をして、うまく洗濯機にホースを取り付けることができない可能性があります。その場合は、電気屋さんにホースの取り付けを依頼してみてください。洗濯機のホースの取り付け費用は、3,000円前後のようです。水漏れトラブルを起こして数百万もの弁償を負うリスクを考えると、プロに任せて確実に取り付けてもらうべきかもしれません。
まとめ
洗濯機のホースは、頻繁に交換するパーツではありません。また、排水ホースの掃除をする機会は少ない方がほとんどだと思います。しかし、洗濯機からホースが外れて水漏れトラブルが起きてしまうと、掃除で苦労をしたり、多額の賠償を負って苦しい状況に追い込まれる可能性があります。洗濯機のホースの定期的な点検と、2年に1回の交換、また、今回紹介した洗濯機のホースが外れないための対策を参考にして、安心・安全に洗濯機を使っていきましょう。