湿気取りはさまざまな方法で行うことができますが、エアコンと除湿器で悩んでしまうことも多いのではないでしょうか。ここでは、エアコンと除湿器それぞれのメリット、デメリットを紹介していきます。
目次
湿気取りをエアコンでするメリットとデメリット
湿気取りをエアコンでするメリットとデメリットを下記に紹介します。そのため、エアコンで湿気取りをしようと考えている人は参考にしてください。
洗濯物を乾かしたいときにおすすめ
エアコンや除湿器の機能にもよりますが、エアコンの方が除湿機能が高い場合が多いです。室内の湿度は季節によっても変わりますが、洗濯物を室内に干す場合に高くなりやすく、湿気取りの必要性も高くなります。また、エアコンと除湿器はそれぞれ室内干しをしたときに乾きやすくすることが可能です。しかし、エアコンの方が洗濯物を乾きやすくすることができるため、洗濯物を乾かすために湿気取りとしてどちらを使用しようか悩んでいるのであれば、エアコンがおすすめです。
室内全体の湿気を取りたいときにおすすめ
上記でも紹介したようにエアコンの方が除湿機能が優れている場合が多く、室内の湿気も取ることができやすいです。そのため、室内全体の湿気を取りたいのであれば、エアコンを利用することをおすすめします。冷房機能でもある程度除湿することができるので、湿気取りだけではなく、快適な空間にしたいときにもエアコンがおすすめです。除湿器はあくまでも湿気を取るためだけの家電であるため、室温を調整する機能はありません。
機器を購入する必要がない
エアコンは一部屋に一台設置されている場合が多いため、湿気取りのためだけにわざわざ購入する必要がなく、すでにエアコンを使用できる環境になっている場合が多いです。除湿器もすでに所持しているのであれば問題ありませんが、エアコンよりも所持していない場合が多く、そのような場合は除湿器を購入しなければなりません。そのため、湿気取りのためにお金を極力使いたくないと考えている人はすでに取り付けられているエアコンを使用したほうがコストがかかりません。
部分的に使えない
エアコンで湿気取りをするデメリットは部分的に使うことができないことです。どうしても一部屋全ての空間の湿気を取ることになります。そのため、一部屋の中でも一部分だけ集中的に湿気を取ろうとしてもエアコンの場合が難しいです。また、エアコンが取り付けられていない部屋であったり、廊下などの湿気取りをすることも不向きです。
手入れが面倒
エアコン、除湿器共に定期的に手入れをする必要があり、どちらも自身で手入れをすることができます。しかし、エアコンの場合は除湿器の手入れよりも面倒であり、より本格的に手入れをするとなると業者に依頼する必要性が高いです。除湿器の場合も手入れに手間はいりますが、エアコンの手入れよりも簡単である場合も多く、業者に依頼するまでもないことが一般的です。
手入れを怠ることは除湿の機能も低下してしまうので、エアコン、除湿器どちらを使用する場合でも定期的に手入れをするように心がけましょう。
湿気取りを除湿器にするメリットとデメリット
上記ではエアコンで湿気取りをするメリットとデメリットを紹介しましたが、次に除湿器で湿気取りをするメリットとデメリットを紹介します。エアコンと除湿器の特徴を知ることでどちらが湿気取りとしておすすめなのかを知ることができます。
部分的に使うことができる
除湿器は部分的に使うことが可能です。もちろん、室内全体の湿気を取ることもできますが、除湿器の近くから湿気を取ることもできます。そのため、室内に干している洗濯物を乾かすことにも優れており、洗濯物の近くに除湿器を設置すれば、効率よく洗濯物を乾かすことができます。また、部屋全体の湿度を下げるのではなく、洗濯物だけを乾かしたいと考えている場合にも除湿器の方がおすすめできます。
移動して使うことができる
エアコンは壁に取り付ける必要がありますが、家庭用の除湿器であれば、持ち運びすることができます。そのため、好きな場所の湿気を取ることができ、活用幅が広いです。エアコンがない部屋や廊下などの湿気を取りたいのであれば、除湿器の方が断然おすすめできます。ただし、除湿器のサイズにもよりますが、それなりの重さに仕上げられている場合が多いので、さまざまな場所の湿気を取りたいと考えているのであれば、できるだけ軽量化されている除湿器を購入するようにしましょう。
また、キャスター付きであれば、移動が楽になるのでおすすめです。
室温を高めてしまうことがある
除湿器のデメリットは使用すると室温を高めてしまう可能性があることです。除湿器の種類にもよりますが、どの種類でも除湿器を使用すると気温が上昇する場合が多く、ヒーターを使用している除湿器ほど室温を上げてしまいます。冬の季節であれば、室温を高めてくれることは嬉しい効果ではありますが、冬はすでに乾燥している場合が多く、除湿器よりも加湿器が必要とされるため、除湿器自体を使用する機会がありません。最も除湿器を使用する梅雨の時期は湿度が高いです。
そのため、梅雨の季節は除湿器が活躍する時期ではありますが、梅雨の時期の室温を高めてしまうと余計にムシムシしてしまうため、湿度を下げる前に室温が高くなってしまうと不快な環境になりやすいです。コンプレッサー式の除湿器であれば、室温が上がりにくい特徴があるため、おすすめです。
時間がかかりやすい
除湿器は湿気を取るまでに時間がかかってしまうデメリットもあります。除湿器の性能にもよりますが、エアコンの方が効率よく湿気を取ることができる場合が多いです。そのため、早く室内の湿度を下げたいと考えているのであれば、除湿器ではなく、エアコンの除湿機能を使った方が早いです。
電気代が高い
除湿器とエアコンの電気代を比べるとエアコンの方が安くなりやすいです。一見、エアコンの方が電気代が高いイメージがありますが、除湿器で使用する電力の方が大きい場合もあります。省エネタイプに作られている除湿器であればわかりませんが、一般的な除湿器であれば、エアコンの方が安い場合が多く、節電をしたい人はエアコンで湿気取りをするようにしましょう。
エアコンでより効率よく湿気を取りたいのであれば、扇風機やサーキュレーターのように風を作り出す家電も併用して使用することをおすすめします。そうすれば短時間で湿気を取ることが可能であり、消費電力も抑えることができます。扇風機をエアコンと併用すれば2台の電気代が発生しますが、除湿器よりも早く湿気を取ることができることと、扇風機の電気代が安いこともあり、除湿器の電気代の方が高くなりやすいです。
まとめ
ここでは、湿気取りができるエアコンと除湿器のメリット・デメリットを紹介しましたが、性能や電気代などを考えるとエアコンの方がおすすめできる要素が多いです。除湿器はエアコンを使用しない時期やエアコンでの湿気取りが難しい場合におすすめであり、湿気取りをする目的や場所などによってエアコンと除湿器を使い分けるようにしましょう。