産地別コーヒー豆のひき方〔後編〕として「ホンジュラス産」「ベトナム産」「イエメン産」「インドネシア産」「ペルー産」「メキシコ産」「キューバ産」「コスタリカ産」のコーヒー豆の特徴を解説しますので自分の好みに合ったコーヒー豆を見つけるために役立ててくださいね。
目次
産地別コーヒー豆の特徴
ここでは「ホンジュラス産」「ベトナム産」「イエメン産」「インドネシア産」「ペルー産」「メキシコ産」「キューバ産」「コスタリカ産」の産のコーヒー豆の特徴についてみていきましょう。
産地:ホンジュラス
産地・ホンジュラス(中央アメリカの中部)のコーヒー豆は、標高の高さや温暖な気候などの条件によって高品質なコーヒー豆を生産しています。また標高によって以下のようにランク付けされています。
- 標高1200m以上で栽培:「SHG」ストリクトリー・ハイ・グロウン
- 標高900~1200mで栽培:「HG」ハイ・グロウン
- 標高600~900mで栽培:「CS」セントラル・スタンダード
「SHG」はホンジュラスで生産されるコーヒー豆の中で最高品質です。すっきりとしたフレッシュな柑橘、香ばしく甘いナッツの香りがバランスよく、中深煎りだとカカオのような甘みがあります。
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「HG」は甘みのあるバランスの取れたマイルドな味わいが特徴です。
産地:ベトナム
産地・ベトナムのコーヒー豆は、中南部にある標高500mの高原、バンメトートで栽培されています。ベトナムのコーヒー豆はスクリーンサイズ(豆の大きさ)と欠点豆(不完全な豆)の割合によって以下のようにランク付けされています。
- G1:欠点豆が5%未満、スクリーンサイズが16(6.4mm)以上14(5.6mm)未満
- G2:欠点豆が10%未満、スクリーンサイズが14(5.6mm)以上12(4.8mm)未満
- G3:欠点豆が20%未満、スクリーンサイズが12(4.8mm)以上10(4.0mm)未満
欠点豆の入っている割合が少なく、豆のサイズが大きいのが最高ランクです。
またベトナムのコーヒー豆には、以下のような種類と銘柄があります。
- ベトナムロブスタ
- エバーグリーン
- ルビーマウンテン
「ベトナムロブスタ」はベトナムで生産されるロブスタ種で、バンメトートが産地です。コーヒー豆に酸性成分とタンニンが多く含まれているため苦みや渋みが強い傾向があります。「エバーグリーン」はベトナムで生産されるカティモール種で、甘さと温かさのあるアーモンドのような香りと、渋味のある酸味やしっかりとしたコクのある苦みが特徴です。
「ルビーマウンテン」はベトナムで生産されるアラビカ種で、リンゴやオレンジなどの果物のような優しい酸味とコク。またほんのり甘く、爽やかな苦味が感じられるバランスの良いコーヒー豆です。
産地:イエメン
産地・イエメン(アラビア半島南端部)のコーヒー豆は、下記4つの品種に分かれます。
- モカマタリ
- アールマッカ
- サナニ
- イスマイリ
「モカマタリ」はワインのような香りと優しい上品な酸味が特徴です。
「アールマッカ」は最高級品種のモカマタリの中でも品質が高いコーヒー豆。
「サナニ」は最高級品種のモカマタリに次ぐ等級のコーヒー豆で、リンゴや柑橘類のフルーティーな香りとクロム、カルダモンなどスパイシーな香りのバランスが取れているのが特徴です。
「イスマイリ」はキレの良い酸味と良質な甘酸っぱさとふくよかでまろやかな甘みが感じられます。また、深く焙煎することでスモーキーでスパイシーな強い香りも特徴です。さらにチョコレートのような風味と濃厚なコクもあり、基本的にはミルクなどをいれずブラックで飲むとよいでしょう。
産地:インドネシア
産地・インドネシアのコーヒー豆は、スマトラが産地のマンデリンが有名です。インドネシアのコーヒー豆には以下のような8品種があります。
- トラジャ
- カロシ
- マンデリン
- ガヨ・マウンテン
- バリアラビカ(キンタマーニ)
- ジャワ・アラビカ
- パプア(イリアンジャヤ)
- フローレス
「トラジャ」は、きりっとした酸味とともに、独特の香りが特徴で、完熟したマンゴーやパイナップルのような香りを持っています。またスモーキーやクリーミーな香りと表現されることもあります。
「カロシ」は甘み、コク、苦味が強く、甘さではオレンジや完熟したトロピカルフルーツの個性的な香味が特徴です。
「マンデリン」は酸味が少なく、濃厚なコクと強めの苦味が感じられるコーヒー豆。また酸味が強く、甘さと酸味のバランスがとれた風味が感じられることがあります。
「ガヨ・マウンテン」は焙煎度合いによって味の違いが楽しめるコーヒー豆です。焙煎度合いが中煎り(ミディアムロースト)なら柑橘系やベリー系をイメージするような酸味と苦味のバランスを楽しめて、深煎り(シティロースト)以上ならキリッとした苦味のコーヒーです。
「バリアラビカ」は味わい深いため、ブラックがおすすめです。強い苦味ながら酸味や塩味とバランスが取れ上品さがあります。
「パプア」はコーヒー感が強く、コクもしっかりありながら、甘みがやさしく飲みやすいところが特徴です。
「フローレス」はアラビカ種が持っている酸味が強く、花のような甘い香りとカネフォラ種の苦味が強く渋みがある特徴の両方が楽しめます。
産地:ペルー
産地・ペルー(南米大陸の西側)のコーヒー豆は、アラビカ種が100%栽培されています。アラビカ種の100%中で70%がティピカ、20%がカトゥーラです。ペルーのコーヒー豆は欠点豆の数によって以下のように4ランクに分かれます。
ランク | 欠点豆の数 |
エレクトロニック ソーテッド&ハンドピックト | 10個以下 |
エレクトロニック ソーテッド | 11~40個 |
マシン クリーンド メホラド | 41~70個 |
マシン クリーンド | 71~10個 |
ペルーのコーヒー豆は、優れた品質で栽培されています。特に、アンデス地方で栽培されるコーヒー豆は、高品質で深い風味が特徴です。また、ペルーのコーヒー豆は、高山地帯で栽培されるため、酸味や香りが高く、高温多湿の地域で生産されるコーヒーと比べて、より豊富な風味を持っています。
産地:メキシコ
産地・メキシコのコーヒー豆は、産地の標高によって以下の4つのランクに分かれます。
- 標高約1700m以上で栽培:ストリクトリー・ハイ・グロウン
- 標高約1000m以上1700m未満で栽培:ハイ・グロウン
- 標高約1000m以上700m未満で栽培:スタンダード
- 標高約700m未満で栽培:グッド・ウォッシュド
またメキシコのコーヒー豆には下記4つの銘柄があります。
- メキシコAL(アルツーラ):酸味と苦味が強く、後味として淡い香ばしさが残る
- メルセデス:甘酸っぱい香りが特徴
- コアテペック:チョコレートのような甘味のあるコクが楽しめる
- オアハカ:個性的なスパイシーさが特徴
産地:キューバ
産地・キューバのコーヒー豆は、スクリーンサイズ(豆の大きさ)と欠点豆の数で以下の4つのランクに分けられます。
ランク | スクリーンサイズ | 欠点豆の数 |
クリスタルマウンテン | 18-19 | 4粒以下 |
エクストラツルキーノラバド | 18以上 | 12粒以下 |
ツルキーノラバド | 17以上 | 19粒以下 |
アルトゥーラ | 16以上 | 22粒以下 |
キューバのコーヒー豆は苦味・酸味・甘味・コクのすべてがバランスよく調和していて、ブルーマウンテンに似ていると言われています。
産地:コスタリカ
産地・コスタリカのコーヒー豆は、タラス・トレスリオス・セントラルバレー・オロシ・ウェストバレー・ブルンカ・トゥリアルバの7つの産地で栽培されています。7つの産地ごとに異なった香りや味わいを持っているのが特徴です。
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まとめ
産地別コーヒー豆のひき方〔後編〕として〔前編〕で紹介できなかった産地のコーヒー
豆についてみてきました。コーヒー豆の産地別に酸味・苦味・コク・甘味などの特徴が違います。自分の好みに合ったコーヒー豆はどの産地が良いのか分からないと悩んでいる方は、自分に合ったコーヒー豆を見つけるために役立ててくださいね。