電子レンジは「温め」から「簡単な調理」まで対応できるので、便利な機械ですよね。
最近では「オーブン」「グリル」調理までできる高機能オーブンレンジもあるので、人気があります。
しかし、電子レンジを使うときには注意が必要です。
電子レンジではアルミホイルが使えないのはよく知られていますが、本当に使えないのでしょうか。
そこで今回は「電子レンジでアルミホイルが使えるのかどうか」検証・解説していきます。
目次
電子レンジでアルミホイルは危険!火花がでる理由は?
アルミホイルで包んだ食材を電子レンジで調理しようとするのは、危険です。
無理に使うと、火花が出る可能性があります。
そこで、火花が出る理由について解説しましょう。
どうして電子レンジでアルミホイルを使うと火花がでるの?
金属表面の電子は、熱が加わると激しく動き回るため、アルミホイルの尖った部分から飛び出し、放電するので、火花が出ます。
電子レンジは便利ですが、使い方を間違えると大変です。
アルミホイルの例では、電子レンジに入れて加熱すると、「バチっと音がする」「火花が出る」「爆発する」「レンジのガラス扉が割れる」などの危険性があります。
そのまま放置したり、何度も繰り返すと火災の原因になるので、注意しなければいけません。
パナソニック 電子レンジ 22L フラットテーブル メタルブラック NE-FL222-K
1000Wインバーターの庫内フラット単機能レンジ。インテリアに調和するデザイン。
税込 “22,800”円
【徹底解説】電子レンジでアルミホイルは危険 | 安全に使う方法を解説
電子レンジでアルミホイルを使うと危険であると解説しました。
「火花」のほかにどんなリスクがあるのか、より深く掘り下げていきましょう。
また、正しく安全に使う方法も紹介します。
電子レンジでアルミホイルを使ってはダメ!
電子レンジでアルミを使うと火花が出るので使用はできません。
また、火花だけでなく、バチっと音がしたり、爆発することもあります。
さらに、レンジのガラス扉が割れてケガをする可能性も否定できません。
アルミホイルを使うときは、トースターなどで使うようにしましょう。
【結論】レンジあたためはNG、オーブンはOK
同じ電子レンジでも、オーブンレンジの「オーブン機能」であれば、問題ありません。
オーブンは、電熱線の熱で食材を温めるので、電磁波を利用せず、普通に使えます。
また、アルミホイルは耐熱温度が最低でも300度であり、オーブンを使っても燃える心配がありません。
アルミホイルを使うのであれば、オーブンを利用しましょう。
アルミホイルのレンチンに有害性はある?
「アルミホイルを電子レンジでチンしてしまうと、有害物質が出るのではないか」と不安に思う人もいるでしょう。
結論からいうと、とくに問題はありません。
電子レンジで調理する分のアルミホイルであれば、少量なので有害物質を気にする程度ではないからです。
微量であれば、体内に入ってもとくに気にすることはないので、安心してください。
電子レンジでアルミホイルを使う方法
電子レンジでアルミホイルを使うのは危険ですが、電子レンジ対応のアルミ箔容器が開発されています。
「東洋アルミエコープロダクツのパッケージ事業部」により開発された電子レンジ対応アルミ箔容器です。
鍋用として誕生した製品ですが「電子レンジ対応」ということで、いろいろな使い方ができます。
また「クラスフィル株式会社」では、電子レンジ対応アルミカップを楽天より販売しているので、チェックしてみてください。
クラスフィル株式会社「リビングート」電子レンジ対応アルミカップ
パナソニック 電子レンジ 22L フラットテーブル メタルブラック NE-FL222-K
1000Wインバーターの庫内フラット単機能レンジ。インテリアに調和するデザイン。
税込 “27,182”円
こんな容器に要注意!
電子レンジで使うのに注意が必要なのは、アルミホイルだけではありません。
下記の容器も要注意です。
・インスタントカップ容器
カップ麺の容器は紙製に見えますが、フタの裏はアルミが使われていることがあります。
知らないで電子レンジでチンすると危険なので、絶対止めましょう。
・おかずカップ
アルミ製のおかずカップを使っている人も多く、お弁当箱に入れたままチンしてしまうと大変です。
お弁当を温め直すときは、必ず容器の中にアルミ製がないかチェックしてからチンしましょう。
・レトルト食品パッケージ
レトルト食品のパックは、ほとんどがアルミ製です。
アルミは熱伝導率が高いため、湯煎で温めて食べるのが主流となっています。
お湯の入った鍋の中に入れて温める目的で作られているため、電子レンジには非対応です。
・鍋焼きうどん
できあいの鍋焼きうどんも、アルミ製の鍋なので、電子レンジでは使えません。
ガスコンロやIHコンロで使うタイプなので「作り方」をしっかりチェックして、正しい方法で鍋焼きうどんを調理しましょう。
ほかにも、ガラスやプラスチック製は、電子レンジを使うと割れたりする恐れがあります。
耐熱性があるのか、しっかり確認してから使うようにしましょう。
アルミホイルをレンジで加熱してしまったらどうする?
間違って電子レンジにアルミホイルを入れてチンしてしまったら、どうすればいいのでしょうか。
そのまま使い続けると、火花が出たり、ガラス扉が割れてしまうこともあるので、使用を止めましょう。
どうしてもアルミホイルが必要なときは、トースターを使うなどの対処が必要です。
ただし、電子レンジでゆでたまごを作るときは、アルミホイルが利用できます。
【アルミホイルを利用して電子レンジでゆでたまごを作る方法】
①卵・アルミホイル・耐熱コップ・水・ラップを用意する
②卵をアルミホイルでしっかり包み、耐熱コップの中に入る
③ラップをして、500ワットレンジで5分加熱する
とても簡単なので、ゆでたまごを食べたいときは、電子レンジを活用しましょう。
また、茶わん蒸しや熱燗も同様に電子レンジで作れます。
アルミホイル以外にも電子レンジで気を付けなければいけない食べ物は?
アルミホイルのほかに、電子レンジが使えない容器の解説をしましたが、ほかにもNGの食べ物があるので、注意が必要です。
・殻のあるもの
・粘度が高い液体
・いも類
・分厚い肉
・ドライフルーツなど乾物類
・大量の辛い食べ物・焦げた物
食品が爆発したり、火花を散らしたりする恐れがあるため、上記の食品は絶対に電子レンジで加熱しないようにしましょう。
オーブン機能を使う時の注意点
オーブン機能を使うときに、気をつけなければいけない4つのポイントがあります。
①予熱のあとは速やかに扉を開け閉めする
せっかく焼いた料理が、扉を開けることで、温度が下がってまずくなってしまうかもしれません。
あつあつの状態で食卓に出せるように、スピーディに出し入れしましょう。
②耐熱皿を使う
電子レンジ対応の耐熱皿であれば、気兼ねなく電子レンジを使えます。
③オーブン機能を利用後すぐに電子レンジを使わない
オーブン機能を利用した後は、庫内の温度が高くなっているため、低下するまで使えません。
ヤケドや火災、故障の原因につながるので、必ず数分待ってから使うようにしましょう。
④レンジの上に何も置かない
オーブン機能を使うと高温になるため、レンジの上に物を置いてしまうと、溶けたり火災の原因になります。
物を置かない習慣を身につけましょう。
取扱方法を把握して安全に料理を楽しもう
電子レンジでアルミホイルを使うと、火災などの危険があります。
電子レンジを購入したときに、取扱い説明書がついているので、必ず使用方法を確認してから正しい方法で使うようにしましょう。
そうすることで、電子レンジを長く使い続けられます。
電子レンジでアルミホイルはNGー 危険性と使える裏技
電子レンジでアルミホイルを使うと、火花が出たり爆発したりする危険性があることを前述しました。
しかし、特殊なアルミ製容器のほかに、安全に使える方法はあります。
では、アルミホイルを使う究極の裏技を紹介しましょう。
アルミホイルが使える三つの機能
どうしても電子レンジでアルミホイルを使いたいのであれば、搭載されている「機能」を使うとよいでしょう。下記の3つの機能「オーブン機能」「トースター機能」「解凍機能」が使えます。
・オーブン機能
電熱線の熱により、食品を温めながら焼く機能です。
一般的に、電子レンジのオーブン機能は最高350度なので、使用するアルミホイルの耐熱温度がそれ以上であれば問題ありません。
・トースター機能
市販のトースターは、パンなどの食材を焼くときに、アルミホイルを敷くことが多いため、オーブンレンジの「トースター機能」も同様に使えます。
パンを焼くときは、パンくずが落ちやすいので、アルミホイルを敷いて焼くと庫内が汚れにくく、おすすめです。
・解凍機能
電子レンジには、凍った魚や肉を解凍する機能が搭載されています。
マイクロ波の放射量が少なく、一気に焼けてしまう心配がありません。
素材の新鮮さを失わずに、ゆっくりと時間をかけて加熱していく機能です。
しかし、場合によっては、アルミホイルがガラス扉に当たるなどして、火花が出ることもあるため、気をつけてください。
アルミホイル以外に注意したいもの
アルミホイル以外に、ステンレスなど金属製の容器は使用できないことを、前述しました。
しかし、ほかにも、電子レンジを使うときに注意しなければいけないものもあります。
・土鍋
・素焼きの器
・陶磁器
・漆器
これらの鍋や器は、電子レンジでの使用には気をつけなければいけません。
もちろん、電子レンジ対応の土鍋や陶磁器などもあります。
そもそも、電子レンジの電磁波は、陶器・磁器などは通過するので、電子レンジ「可能」表示がなくても使えるのが一般的です。
しかし、吸水性があるため、電子レンジを使うと熱くなり、水分を含んだ状態ではパカっと割れてしまうかもしれません。
また、冷蔵庫から出したばかりの容器や空焚きも危険なので、不安であれば使わないのが無難です。
電子レンジは正しい方法で安全に使おう
電子レンジは、冷めた食品を温めたりスピーディに調理できる便利な生活家電です。
しかし、便利さゆえに、間違えた使い方をすると、ケガなど危険なリスクを背負う可能性もあります。
アルミホイルに限らず、電子レンジを使うときは、必ず、取扱い説明書を熟読して、正しい方法で使うようにしましょう。
電子レンジでアルミホイルは使えますか?まとめ
電子レンジにアルミホイルはNGということを、知っている方は少なくないですよね。
しかし、なぜ、ダメなのか、その理由については詳しく知らない方もいます。
アルミホイルに限らず、金属系の容器は使えません。
さらに、陶器・陶磁器などの器も、使用するときは注意が必要です。
電子レンジを活用して充実した生活を送れるように、使い方についてはしっかり把握しておきましょう。