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キッチンには複数の調理家電がありますが、どれも食品カスや調味料などで汚れやすいのが特徴です。汚れから菌が繁殖してしまうと、健康に害が及ぶ可能性があります。
汚れやすいけれど、調理家電のお手入れの方法を知らない。そんな方が多いのではないでしょうか。
前回に続き、電子レンジをピックアップして掃除方法を紹介します。

【前回のまとめ】
・電子レンジの汚れの原因は食品カスや水蒸気
・電子レンジの汚れを放置すると、悪臭・異臭が発生したり、加熱効率低下や発火を引き起こす可能性がある
・重曹・セスキ炭酸ソーダを使って、電子レンジの汚れを簡単に落とす方法がある

調理家電の便利アイテム＝重曹やセスキ炭酸ソーダを使ったお掃除はお試しになりましたか？
簡単に汚れが落ちることに驚かれたのではないかと思います。

今回は、他の掃除方法をご紹介しましょう。

掃除方法２：クエン酸で水垢を落とす

水垢はアルカリ性の汚れです。アルカリ性の水垢を落とすには、酸性のクエン酸が効果的です。

クエン酸は酢や柑橘類（レモンやオレンジ）、梅干しなどの「酸っぱい食品」に含まれています。食品添加物として使用されるだけでなく、炭酸カルシウムを容易に溶かすことから、最近ではお掃除に大活躍する便利アイテムとして注目されています。電気ポットや加湿器内部の水垢洗浄が代表的な活用方法です。クエン酸の高い洗浄能力で効果的に抗菌気化フィルターを洗浄します。水垢以外にも、お風呂場や洗面所の水回りに付く石鹸カスや、トイレのアンモニア臭、黄ばみ、尿石にも有効です。
しかも、クエン酸には殺菌効果があるので、消臭や除菌にも大活躍です。魚のニオイがついたグリルやまな板の抗菌や消臭だけでなく、柔軟剤代わりに洗濯にも効果があります。キッチンだけでなく、お家の水回りの掃除にはクエン酸が欠かせませんね。
クエン酸によるお掃除は、自然由来の天然成分による「ナチュラルクリーニング」なので、お肌や環境にも優しく、赤ちゃんやペットがいるご家庭でも安心して使用できます。
クエン酸はホームセンターや100円ショップ、ドラッグストアなどで、お手頃な価格で購入いただけます。通販サイトにも多くの商品が販売されています。

では、クエン酸を使った電子レンジのお掃除方法をご説明します。

お掃除の方法

1. まずは耐熱容器に1カップの水とクエン酸大さじ一杯を入れてよく混ぜ、ラップはせずに電子レンジで５分ほど加熱します。
2. 加熱が終わったら、電源は切ったまま扉を開けずに、そのままで15分ほど放置します。レンジの庫内にはクエン酸の混じった水蒸気が行き渡ります。
3. 最後に、布巾、キッチンペーパーなどに、耐熱容器に残ったクエン酸水を浸けて軽く絞り、電子レンジ内の汚れを拭き取ります。
4. 汚れが落ちたら、クエン酸の成分が残らないように乾いた布巾などで電子レンジの庫内を乾拭きして水気を拭き取ったらお掃除は完了です。

注意事項

• 蓄積した水垢が一度の掃除で完全に落とせない場合は、掃除を何度か繰り返してください。
• 電子レンジの庫内を拭き掃除する際は、完全に熱が冷めてから行い、火傷などにご注意ください。
• クエン酸は食品添加物ですから食品衛生上は無害なのですが、ご使用の際は「使用上の注意」に従ってください。
• クエン酸は酸性であるため塩素系の製品と併用しないようご注意ください。

掃除方法３：レモンを使ってニオイまでお掃除

電子レンジを開けたときに嫌なニオイが漂う。そんな時には柑橘類がおすすめです。

柑橘類には、油汚れに効果がある「リモネン」が含まれています。
「リモネン」は、その名称からレモンにだけ含まれているような印象がありますが、オレンジやミカンなどの柑橘類全般に含まれています。
ご家庭で簡単に用意できるレモンやオレンジを使った掃除方法を紹介します。なお、リモネンは、実よりも皮に多く含まれていますので、掃除には皮を活用します。

お掃除の方法

1. 耐熱容器に200mlの水とレモンやオレンジの皮を入れます。
2. ラップをかけずにレンジで約3分加熱します。
3. 電源が切れたら、扉を開けずに15分ほど蒸らしてから拭きとります。

以上です。
それでも焦げ付きやこびりつき、油汚れが残ってしまう場合は、レモンやオレンジの皮を直接擦りつけると油を溶かす成分が働いて汚れを落としやすくします。濡れ雑巾などでしっかりとこすってあげればキレイにとることができますよ。

また、電子レンジ内の臭いが気になる場合は、消臭効果のあるレモンを使った掃除方法がおすすめです。

お掃除の方法

1. 耐熱容器に約200 mlの水と「レモン半分の果汁」を入れます。
2. 耐熱容器をタップをせずに電子レンジに入れ、5分ほど加熱します。
3. 電源が切れたら、扉を閉じたまま15分程放置します。
4. 拭き取る必要はありません。（消臭だけですので！）

におい対策にはセスキ炭酸ソーダもおすすめです。セスキ炭酸ソーダは汚れを落とすだけでなく、ニオイ対策にも効果を発揮します。

その他のお手入れ方法

• 合成繊維の布巾やマイクロファイバーのクロスで電子レンジの庫内を拭きとる
• 市販の電子レンジ洗浄剤で庫内の汚れを拭きとる
• クリームクレンザーと中性洗剤で食品の飛び散りを除去する
• 研磨効果がある歯磨き粉を使って歯ブラシで汚れている箇所を優しくこする
  （汚れ落としだけでなく、歯磨き粉には含まれているミントの香料が嫌なニオイもすっきりさせてくれます。古くなった歯ブラシを使って試してみてください）

掃除の頻度

電子レンジの汚れを放置しておくと、嫌な臭いがしたり、汚れが固まってこびりついてしまいますし、発火や故障の原因になったり、消費電力も増えることがあります。電子レンジはこまめにお手入れする必要があります。
毎日、使用するたびに掃除するのは難しいかもしれませんが、一週間に一回お掃除することをおすすめします。

そして、電子レンジをキレイに保つポイントは、汚れたらすぐに拭くこと、そして、ラップやフタをすることで食品の飛び散りを防ぐことです。

いかがでしたか？
大変なようで、意外と簡単な電子レンジのお手入れでした。
キッチン家電がキレイだとキッチンが明るくなり、調理も楽しくなります。

ぜひとも、お試しください！

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