前編では、食洗器を使うメリットと購入前の知識について解説しました。後編では、食洗器の種類別のメリットと、食洗器の選び方のポイントとおすすめできる商品を紹介しますので、購入を検討している方は参考にしてくださいね。
目次
食洗器の種類別のメリット
食洗器の種類については、前編で簡単に説明しましたが、ここでは食洗器の種類別のメリットについてみていきましょう。食洗器の種類はビルトイン型・据え置き型・タンク型の3つ。
食洗器:ビルトイン型の特徴とメリット
ビルトイン型の食洗器は、キッチンカウンターやキッチンの下に収納して取り付けられるタイプです。ビルトイン型の食洗器のメリットは以下のようなことです。
- キッチンをスマートに見せることができる
- 使い勝手が良い
- サイズが豊富
- 洗い上がりがキレイ
- フライパンなどの大きな調理器具が洗える
このタイプの食洗器は、キッチンエリア内に一体感が生まれるため、キッチンのインテリアをよりスマートに見せることができるのがメリットです。また、キッチンカウンターやキッチン収納の上部に設置できるため、洗い物を入れる際に背が高くなく、使い勝手が良いと言えるでしょう。
ビルトイン型の食洗器には、さまざまなサイズがあります。小さいサイズは、1人暮らしやカップル向けに、大きいサイズは、多くの家族向けに設計されています。さらに、高性能なフィルターを搭載しているものもありますので、洗い上がりがキレイになることも期待できるでしょう。
また、ビルトイン型の食洗器には、幅のサイズが異なる以外に浅いタイプと深いタイプがあります。深いタイプを選べばフライパンなどの大きな調理器具を洗えるのもメリットです。さらに、給水方法や排水方法も異なりますので、自分に合ったものを選ぶことができるのもメリットと言えます。ビルトイン型の食洗器には多くのメリットがありますが、他より動作音が大きく、中には音が気になる人もいるでしょう。また水も多く使います。
食洗器:据え置き型の特徴とメリット
据え置き型の食洗器は、卓上型とも呼ばれ、キッチンの水回りに置くなどコンパクトで1〜3人の家族向けと言えます。据え置き型の食洗器のメリットは以下のようなことです。
- 取り付け工事が簡単
- 使いやすい
- 音が気にならない
- 導入費用が安い
専門的な工事作業の必要がなく、現在使っている蛇口に分岐水栓や排水のホースを取り付けるだけで簡単に設置できるのがメリットです。キッチンカウンターの上に設置するので、食器などの洗いものの出し入れがしやすいと言えます。
ビルトイン型に比べて動作音が低いため音が気になりません。ビルトイン型の場合は取り付け費用として3万円前後かかり、本体の購入には8万円前後の費用が必要です。一方で据え置き型は、取り付け費用が1万円前後、本体の購入は5万円前後の費用になり、トータル的な費用が安く抑えられるメリットがあります。
据え置き型の食洗器はさまざまなメリットがあります。しかし、キッチンスペースが狭いと置けない場合があり、またキッチンエリアを狭く感じる人もいるでしょう。
食洗器:タンク型の特徴とメリット
タンク型の食洗器は、蛇口からの水で洗うのではなく、タンク内にある水で洗うタイプです。タンク型の食洗器のメリットは以下のようなことです。
- 工事が必要ない
- 使う場所を選ばない
- 導入コストが抑えられる
蛇口から水を供給する必要がなく工事なしで使えることと、軽量タイプが多いことから持ち運びやすく、さまざまな場所で使えるのがメリットです。工事費がかからず、本体価格も安いので導入コストを抑えることができます。
タンク型の食洗器にはこのようなメリットがありますが、タンクに水を入れる作業があることや、一度に多くの洗い物が入れないことを知っておきましょう。
食洗器はどのように選ぶ
ここでは、食洗器の選び方のポイントについてみていきましょう。食洗器の選び方のポイントは以下のようなことです。
- 容量で選ぶ
- タイプで選ぶ
- 洗浄力で選ぶ
- 扉の開き方で選ぶ
- 価格で選ぶ
食洗器の選び方:容量で選ぶ
家族の人数が多く、洗う食器の枚数が多くまとめて洗いたい方は、大容量(食器の投入枚数40枚)を目安にして選ぶとよいでしょう。大容量を選べば、フライパンなどの大きな調理器具も洗えて便利です。
食事が終わる度ごとに洗いたい方は、容量(食器の投入枚数24枚)を目安にするとよいでしょう。食洗器の説明書の容量は、何人分や何点と記載されているので購入する前の確認が大切です。
食洗器の選び方:ドアの開き方で選ぶ
ビルトイン型の食洗器には、ドアの開き方の違いにより「スライドオープンタイプ」と「フロントオープンタイプ」に分かれます。スライドオープンは、前に引き出すことで食器とカゴが同時に出せる一体型のタイプです。食器とカゴが同時に出せるため床を汚すことが少ないと言えます。かがむなど姿勢を崩さずに取り出せるため楽で使いやすいでしょう。
フロントオープンは、日本のメーカーにはあまり見られない大家族向けのタイプです。前に引き出して、食洗器を開いてカゴを取り出すタイプなので、カゴの上に空間が生まれるため食器の出し入れがしやすいと言えます。
食洗器の選び方:機能で選ぶ
食洗器にはさまざまな機能があります。ビルトイン食洗器は多くの水を使用するため、洗浄しても湿気が残りやすく、菌やカビを発生させないためにこまめなメンテナンスが必要です。庫内洗浄モード付きの機能を選ぶと食洗器内をいつでも清潔に使えて、メンテナンスが楽です。
また洗う食器の数によって使い分けできる「時短モード」があると節水ができます。また「タイマー機能」付きなら、電気代が安くなる深夜に洗うことができて節電になるでしょう。
食洗器の選び方:動作音で選ぶ
食洗器は洗浄の時には、高圧の水を使って食器に当てることになるため大きな音がでます。また食器のぶつかる音もします。食洗器の動作音はメーカーやタイプによって変わりますので音が気になる方はよく確認してから選びましょう。
食洗器のおすすめ商品3選
ここでは、3つのおすすめの食洗器を紹介します。
おすすめ①:パナソニック 食器洗い乾燥機 ホワイト NP-TSP1-W
分岐水栓の取り付けのいらないタンク型で、購入後にすぐに使えて便利な食洗器です。シンクの横に置けるため、食器の出し入れがしやすいと言えます。高い水温、強力な洗剤、高さ2mほどから飛ぶ強さのある水流によってすみずみまでキレイに洗浄してくれます。ストリーム除菌洗浄機能によりしっかり除菌するおすすめの食洗器です。
おすすめ②:シロカ 2WAY食器洗い乾燥機
UV除菌で安心して使える工事不要の16点ほどの容量を持っている食洗器です。高温・高圧でさまざまな角度から洗浄が可能で、頑固な汚れでもしっかり落としてくれます。除菌専用モードにすれば、UVランプの照射で99.9%の除菌が可能です。奥行き44、幅42、高さ47cmのコンパクトサイズでどこでも使えます。
おすすめ③:サンコー ラクア「mini TK-MDW22W 」
幅30.8、高さ41.5、奥行き31.5cmの超コンパクトながら、最大75°の高温で油汚れなど頑固な汚れもしっかり落としてくれる1~2人用の食洗器です。通常洗浄・スピード洗浄・強力洗浄・水洗いの4つのモード付きで、食器の汚れ程度で使い分けができます。
まとめ
ビルトイン型の最大のメリットは、キッチンをスッキリ見せられることです。据え置き型は、簡単な工事で取り付けできて、動作音が低く、導入コストが抑えられることがメリット。タンク型は持ち運びてどこでも簡単に使えることがメリットです。
食洗器は、家族の人数が多い時には容量40点を目安に選ぶとよいでしょう。キッチンの広さに応じて「スライドオープン」か「フロントオープン」を選ぶと使いやすいと言えます。庫内洗浄モード付きの機能があると菌やカビの発生が防げてメンテナンスが楽です。動作音はメーカーやタイプによって変わりますので音が気になる方はよく確認をしましょう。