スイッチを押すだけでお湯が沸く便利なキッチン家電です。今や家庭では必需品の家電アイテムと言えるでしょう。
では、電気ポットと電気ケトルは具体的にどんな違いがあるのでしょうか。そして、電気代はどのくらい違うのでしょうか。
電気ポットと電気ケトルは使用目的や使い勝手が異なるため、実は電気代がまったく違います。それぞれのメリット・デメリットをきちんと把握して、使い方を考えることが重要なのです。
今回は、電気ポットと電気ケトルそれぞれのメリット・デメリットや電気代、節約方法などをご紹介します。
目次
電気ポットと電気ケトルの違い
電気ポットも電気ケトルも、電気によって発生させた熱でお湯を沸かします。お湯を沸かすという目的こそ一緒ですが、実は、その機能には大きな違いがあります。
それぞれの特徴とメリット・デメリットについてご説明します。
電気ポットの特徴は保温機能にあります。
お湯の温度を80度や90度に設定して沸かしたり、その温度のまま保温し続ける保温機能などがあります。だから、日常的に多めのお湯を必要とするご家庭に向いています。
電気ポットのメリット
- 容量が大きい
- 一度沸かしたお湯はすぐに出る(保温機能)
- 温度を調節できる
- 優れた安全性
電気ポットは標準的なものでは2ℓ前後、大きいものでは3ℓ~4ℓ以上の容量があるので、家族でお湯を使ったり、一度に多くのお湯を使う場合に向いています。
電気ポットに搭載されている保温機能のおかげで沸かしたお湯を何度も使用できます。家族が多いご家庭や、温かいお茶を何度も飲む方には電気ポットがおすすめです。
電気ポットは特定の温度設定できるので、用途に合わせて適温の状態でお湯を使うことができます。赤ちゃんのミルクを作るときは70℃に設定すると適温になります。
電気ポットには空焚き防止、自動給湯ロック、転倒湯漏れ防止などの機能が搭載されています。お子さんやご高齢の方がいる家庭でも安心して使用できるのでおすすめです。
電気ポットのデメリット
以上が電気ポットの特徴です。
一方、電気ケトルには基本的には保温機能や魔法瓶機能といったものがありません。そのため、必要なだけのお湯を沸かして使い切ることが前提になります。
電気ケトルのメリット
- すぐにお湯が沸く
- 電気代が安い
- 持ち運びやすい
- 清潔さを保ちやすい
1分という速さでお湯が沸きます(500mlだと2分半ほど)。時間に追われる朝には最適です。
電気ケトルは一度に沸かす量が少ない分、電気代が安くなります。保温機能や再沸騰機能にかかる電気代もありません。
少量設計の電気ケトルは持ち運びがしやすいことが特徴です。
お湯は使い切りが前提なので、水をその都度入れことになります。そるため、清潔に使うことができます。必要な分の水だけを入れるので水道料金の節約にもつながります。
電気ケトルのデメリット
- 電気ケトルは保温ができないため、沸かしたお湯は全て使い切るのが前提です。残ったお湯を捨てることになります。
- お湯を沸かすためだけの家電なので、温度調節やロック機能などはありません。そのため、安全性には欠けると言えます。
電気ケトルはシンプル機能が特徴で、1人暮らしや少人数で暮らしているご家庭などに向いています。ただし、保温機能がないので、コーヒーやお茶を何杯も飲みたい方には向いていません。
電気ポットの節約法
最後に、電気ケトルよりも電気代が高くかかる電気ポットを、電気代を節約しながら使用するために心がけるべき点をご紹介します。
沸騰させる量は必要な分だけ
電気ポットは、「必要な分だけ」お湯を沸かすことが大切です。2Lタイプの電気ポットの場合、沸かす量を2Lから1Lにすることで、消費電力を約48%減らすことが可能です。
電気ケトルも、一度に必要な分のお湯を沸かすことで消費電力を抑えることができます。しかも、その方が早くお湯を沸かすことができます。
保温温度を低く設定
設定温度を高くしていると何度も沸騰させなければならないため電気代がかさみます。保温の温度設定を低めにすれば、何度も沸騰させずに済むため節約につながります。電気ポットの保温設定を98度から90度に変更するだけで消費電力を約40%削減することが可能なのです。
また、お湯の量が多いと沸騰にも時間を要するため、その分電気代も高くなります。そのため、お湯の入れ過ぎには注意が必要です。
長時間の保温はしない
電気ポットを使用する時以外の時間帯にも常に保温しておくのは効率的ではありません。例えば、食事時などの電気ポットを使用する時間以外の時間帯は電源を切っておいた方が電気代の節約になります。節電タイマーの機能がついたモデルならば、使用する時間帯を設定することができるのでおすすめです。
保温しないときはプラグを抜く
気ポットは保温していないときでも待機電力がかかっています。だから、保温していないときに電源プラグを抜いておけば、電気代の節約になります。
ただし、再沸騰やタイマー機能などは電源プラグを抜くと使えなくなることがあるので、説明書を確認してください。
省エネタイプの電気ポット・電気ケトルを選ぶ
電気ポットも電気ケトルも、最新型は省エネタイプになっていることが多いので、電気ポットで発生する電気代は、省エネ機能が優れた機種に変更することでかなり解消します。
いかがでしたか?
電気ポットも電気ケトルも便利なキッチン家電です。
正しい情報を知って、賢く使っていきましょう。